5日目(10月11日) ラサ〜ギャンツェ
 
 今日、3日間居たラサの街を離れる、8時15分に出発、バスの窓からポタラ宮を見て、ラサの街を後にする、バスは街から離れて西へ・・・・・・・クンガ空港に続く道を走る、途中で磨崖仏のある大きな岩のある場所でバスを降りる、

 3月に来た時には、この場所には公安が沢山居て、とても下車できる状態ではなかったが、今日は誰もいない、静かな場所、磨崖仏も今日は穏やかな顔で迎えてくれる、
     
 磨崖仏のある場所  磨崖仏  側の池
 磨崖仏の周りにはコスモスの花が咲いている、ここの磨崖仏は色鮮やかな仏、横の池は、青空を写して、絵の様な風景が広がっている、この場所には私たちだけ・・・・旅の無事を願う、

 10分程、居てからバスに乗る、今日は晴天の穏やかな天気、一日中こんな天気だったら良いけど・・・・・少し行くと、道端にスイカを売っている、来た時と同じように、今回も添乗員はスイカを買う、
     
 道端の果物売り  色づいたポプラ  西へ
 スイカの他にもメロンなどを売っている、その側にはビニールハウスが広がっていた、ここで買うスイカが一番安いとの事、道の両端のポプラの木が色づいていて、きれい、此方では、黄色の木々は多いが、赤く色づいた木は見ない

 9時50分
左手にクンガ空港を見て、バスは中尼公道を西へ、バスが止ると、女の人が籠にリンゴなどを入れて売りにくる、観光バスにリンゴはわかるけど・・・・・・カブを売りに来るのは何故・・・・・・・中国の観光客はカブを買うのかな〜

 橋を渡り、対岸へ、10時15分、3月の旅行の時に聞いた「魚葬場」の所に到着、バスを下りて、川の縁に行く
     
 魚葬場   魚葬が行われた川
 手すりも無い岩の上から覗くと、濁った水が渦を巻いて流れている、こんな場所で落ちたら・・・・・・シャレにもならない、その近くではお土産を売っている人たちも居る、沢山のタルチョが置いてあり、今は使われていない、

 この場所で遺体を水の中に置いておき、魚が食べる、チベット人ならずとも、私もこの川の魚は食べれないと思う、今は使われていないとは言え、複雑な思いで川面を見る、観光バスが、他にも止まっていた、

 再び、バスに乗る、道の傍には川が流れ、道を横断する牛や羊の群れ、のどかな風景が広がる、

     
 沿道の風景  ヤルツァンポ川  発電所
 山の上まで白い建物?があるのは、発電所と言われた、水を上まで上げて、水を落下させて電気を作るみたい、菜の花が咲いている村を通る、今の時期に菜の花????収穫は何時になるだろう・・・・雪は降らないのかな〜
     
 菜の花の咲く村   峠への道
 菜の花は春のイメージがあるので、紅葉の中、菜の花は不思議な風景、やがてバスは山の上に登って行く、山の斜面には沢山の大きな葉が見える、イエローポピーの葉と教わる、
     
 カンパ峠に向かう道   峠近づく
 山の斜面をジグザグに切り取った様な道が続いている、道は舗装され、二車線の道、さすがに幹線道路で、整備されている、11時、標高4749メートルのカンパ・ラ(峠)に到着、眼下には標高4250メートルのヤムドゥク湖が・・・・・・・
 
 カンパ峠から見るヤムドゥク湖
 思わず歓声を上げて、バスから降りる、白い雪山とコバルトブルーの湖、皆は大きなカメラを抱えて、写真を撮りだすが、その前にヤクを連れた人、民族衣装の女性などが、カメラの前に立つ、邪魔・・・・・・

 この人たちは、ヤクや自分を入れて写真を撮り、モデル代としてお金を請求する、思うような写真が撮れない、

   
 眼下に広がる、ヤムドゥク湖  ヤムドゥク湖へ
 あちこち移動して、モデルが写真に入らない様にして、写真を写す、青空、ヤムドゥク湖の名前はトルコ石の湖、名前の様にトルコ石の深いブルーの色の湖が広がっている、

 景色を堪能した後、バスに乗りヤムドゥク湖に向かって、下りていく、10分もするとヤムドゥク湖、湖畔に到着、駐車場のある場所でバスを降りる、沢山の観光バス、そして駐車場には、沢山のお土産売り、
   
 ヤムドゥク湖 湖畔 
 湖畔を歩く、石がデコボコして歩きづらい、遠くに見える雪山は、これから近くまで行く、7206メートルのノジン・カンツァン峰、湖は、日が当たりキラキラしている、
     
 湖畔の道?  穏やかなヤムドゥク湖  毒草?
 岩だけの湖畔だが、こんな場所でも、小さな花が咲いている、草に触った途端、痛い!!小さなトゲが刺さったのか、半日以上痛みが取れなかった、毒のある草かな〜

 駐車場に来ると、犬を連れたお婆さんが、写真を撮れと付きまとう、犬なんて珍しくないのに・・・・・・・と思ったが、後から聞いたら子羊だった、丘には穴の中から草原ネズミが顔を出して、近くを走り回っていた、12時、バスに乗る、バスは湖に沿って走る、
   
 ヤムドゥク湖畔の道   遠くの白い山はブータンとの国境
 湖の反対側では、集落があり、麦などの刈り入れに忙しそう・・・・・・水があれば、食べれる植物はどの位の標高までで、育つのだろうか・・・・・・ここは標高4250メートルの世界、

 湖の先に見える雪山がプーランとの国境を接する山とか、去年、ブータンのパロから見た山は、あの山だったかな?今はブータンと中国は国境を閉じているが、昔はあの山を越えて、二つの国にも交易が有ったのだろうか・・・・・、
     
 ヤムドゥク湖畔の道 から   山に近づく
 ヤムドゥク湖は、昔、川がせき止められて作られた湖、その為に、湖の姿は複雑な形とガイドの説明、湖畔の道を走っていても、湖が見えなくなったと思うと、しばらくすると見えてきたりと変化に富む、やがて、湖から離れて小さな村、ナンカルツェ
     
 刈り入れが終わった畑  ナンカルツェ鎮  村のお寺
 今日はこの村のレストランで昼食、村人が歩いているが、マスクをしている、ラサの街でも、沢山の人がマスクをしていた、空気はきれいだと思うけど、何故???

 村の小高い丘にもチベット仏教のお寺がある、食事をしていると、いろいろな物を売りに来る、添乗員が、紐で結んであるチーズを買う、乾燥チーズ、少し貰って口に入れたけど・・・・・固くて歯が立たず、それに味が無い、地元の人たちは、このチーズを麺の中に入れたり、おやつとして食べるとの事、1時45分に出発、山の上に登って行く、
     
 固いチーズ  山の上に登って行く 
段々と上に登るに従い、雪山が目の前に追ってくる、2時15分、標高5045メートルのカロ・ラ(峠)に到着、目の前には大きな氷河が迫る、
   
 カロ峠から  カロ峠から見るノジン・カンツァン峰の氷河
 バスから降りると、自称モデルたちが群がる、写真を撮ろうとすると、目の前に立つ、うっとうしい〜添乗員が「現金収入の少ない彼らは必死なのよ・・・・」と言われたけど、あまり露骨にお金を請求されると嫌になる、

 タルチョを撮っても、お金を請求されると聞いて、遠くから判らない様にタルチョを入れた、大きなカメラだと、解りやすいので大変だ、その点、小さなカメラは良いかな〜
     
 白い峰とタルチョ  バス  峠を下る
 20分程の写真タイムの後、バスに乗り、峠を下りていく、車窓からは白い峰が見える、道を下って行くに従い、広い草原が広がっている、地平線の彼方には雪山がそびえていて、こんな場所が好き
     
 峠を下る  広い草原が広がる 
 やがて、渓谷の中に入ると、綺麗な湖がある、これはダム湖、バスを下りて、小高い丘に登る、眼下にはダム湖の青い水が美しい、沢山のタルチョが風に揺れている、
     
ダム湖   風に揺れるタルチョ
 中国人観光客には、会わないが、欧米人の観光バスと、よく一緒になる、10分程の写真タイム、渓谷を抜けると、平野が広がっている、4時、ギャンツェの街に入る、

 急に車が多くなる、このギャンツェで有名な「白居寺」とパンコル・チョルテンへ行く、バスを下りて、先ず目に付くのは、パンコル・チョルテンの大きな仏塔、上の方にはネパール式の目玉が見える、
     
 ギャンツェへ  白居寺とパンコル・チョルテン  白居寺
 山門をくぐると、広い境内があり、正面の大きな建物が白居寺の集会堂に成っている、内部の撮影は20元出すと許可が出る、20元出して中の仏様を写真に撮る、
     
 白居寺の本尊 三世仏  過去、現在 未来の仏様  
 白居寺の本尊は三世仏で、過去、現在、未来の仏が安置されている、その周りを囲む沢山の仏たち、この仏像は釈迦の弟子たちとのガイドの説明、
     
 本尊の周りの仏像    集会堂
 傍にいると、まるで仏たちに見られているように感じる、この寺には、サキュ派、ゲルク派、ジャル派と3つの宗派が共存している、大集会堂の中は広く、ここで僧侶たちが修行を行っている、

 白居寺を出て、隣にあるパルコル・チョルテンへ、パルコル・チョルテンはチベット最大の8階建ての仏塔、

   
 パルコム・チョルテン  ギャンツェ・ゾン
 この中には沢山の仏画や仏像があり、右回りに上に上がって行く事により、悟りを表した物、入り口で10元払い(撮影料)、中の狭い階段を上がって行く、j一番上の回廊は通行禁止になっていたが、その下から外の回廊を下って行く、各所には小さな小部屋があり、沢山の仏像
     
     
     
 パルコム・チョルテンの中の仏様  
 巡礼者たちは、一つ一つの部屋に入り、祈りをささげる、小部屋には大きな仏像から、人、一人がようやく入れるような小さな部屋もあり、仏の顔も、緑、、黒、赤、オレンジ、白、黄金、とさまざま、これにも、意味があるのだろうか?

 上から写真を撮りながら下りて来たので、悟りとは無縁だった、あまりにも沢山の色鮮やかな仏像を見たので、頭がくらくらする、1時間半ほど、見学した後、バスに乗り、ギャンツェ城の近くに行き、写真を撮る、

 ギャンツェ城は14世紀に作られた地方の王の居城、1903年にイギリス軍の侵略に対して、チベット軍との間に激しい戦闘が行われた、その時の砲台などが残っていると言う、中に入ることは出来なかった、

 後は少し移動して、旧市街へ、疲れた人も居て、見学するのは3名だけ、埃っぽい旧市街へ入って行く、

     
 旧市街   マンホールと女の子
 狭い路地を入って行く、道路は舗装はしていない、その分、埃がひどい、両脇の家には牛や、羊などを飼ってあるが、一番驚くのは、至る所に蓋のないマンホールが点在している、

 うっかり、その中に落ちたら怪我をする、何故・・・・・蓋が無いのか聞いたら、お金が無いのか・・・付けても直ぐ盗まれるのか、だろう・・・・・・とローサンさんは言っていた、10分程、散策する、

 6時にホテルに到着、今日のホテルはギャンツェで一番良いホテル、広々としたロビー、夕食は7時、中国式スパゲティが出る、結構おいしかった、

 ギャンツェの標高は3950メートル、ラサよりも高い、血中濃度は86〜91 脈拍は70〜80、高山病の心配は無し、9時には寝てしまう、今日の走行距離は280キロ