6日目(10月12日)ギャンツェ〜シェーカル

 6時半に起きるが、ラサより西に来ているので、外は真っ暗である、7時に朝食、スイカやメロンがある、今の時期でも、甘くておいしい、ロビーにはお面を被った人形や、商売繁盛の飾りなどがある、
     
 ホテルの人形? 商売繁盛の飾り物   泊まったホテル
 お面を被った人形は、祭りにでも使用するのだろうか・・・・・8時25分にホテルを出発、市外に出ると、広い田園風景が広がる、今は麦の刈り入れの季節、朝早くから、作業をする人たちが目に付く、家畜たちも道路を横断する、
     
 広い麦畑  色づく木々  羊の移動
 日が差し始める、地平線の彼方まで畑が広がり、その先には灰色の山並みが続く、刈り入れの終わった畑では、麦わらを積んだトラクターとすれ違うことが多くなる、このあたりの農家は裕福だとガイドの説明
     
 農作業  糞の壁 ビニールハウス 
 沿道では収穫した麦を干している、家の周りの壁には、模様の様な糞の壁、このヤクの糞は燃料として使用する、遠くには沢山のビニールハウス、厳しい土地でも、だんだんと近代化されている、

 10時、チベット第二の都市「シガツェ」に到着、この街の「ダシルンボ寺」を見学する、山門を入る
   
 タシルンボ寺の山門  広い境内から
 この寺は、ゲルク派の開祖であるツォンカバの高弟であるダライ・ラマ一世によって作られた、ゲルク派の6代寺院の一つ、ダライ・ラマ5世の時代に、寺の僧院長だったローサン・チョエキ・ギャルルェンが、阿弥陀菩薩の化身であるパンチェン・ラマとして地位を得てから、歴代のパンチェン・ラマによる、政治、宗教の中心として栄えた

 観音菩薩の化身と言われるダライ・ラマ14世が、インドに亡命してから、チベットにおける、チベット仏教の最高位になる、ここの住職のパンチェン・ラマ11世は、中国に認定された座主
     
 時計回りで・・  仏塔  
 時計回りの方向で、僧院の中へ、弥勒菩薩像を見て、真ん中の大きな僧院へ、巡礼者の人達が、小さな井戸の水を髪などにかけている、何か御利益があるのだろうか・・・・・
     
 霊塔殿へ  水をかける巡礼者  霊塔殿正面
 パンチェン・ラマ4世の霊塔を安置してある霊塔殿へはいる、銀の塔身には各種の宝石が飾られている、1980年に亡くなったパンチェン・ラマ10世の霊塔には、中国政府が10億円かけて、建立したと言う、中国政府に逆らわなければ……こんな凄い霊塔を建てる事も出来ると・・・・・誇示したみたいだ、

 あまりにも、金ぴかすぎて、私には馴染めない、11時に寺から出て、寺の前の市場を見学する、露店が出ていて、ラサと同じような物を売っている、しかし、不思議な物もある、
     
 市場のマスコット?  漢方薬の原料  風邪に効く  漢方薬の原料?
 市場の前には、馬が居る、とてもおとなしく、写真を撮りに近づいても、動きもしない、何を考えているだろう・・・・か、漢方薬の原料になる草かキノコか・・・・解らない物も多い、
     
 帯を売る店  干し肉?  シガツェ城
 市場からは、シガツェ故城が見える、昔のツァン地方の王の居城、ラサのポタラ宮をモデルにして建てられたらしい、そういえば、少しは似ているかな・・・・
     
 羊の骨  沢山の羊の肉 
 道路いっぱいに、羊の骨を売っている、多分、ダシを取ると思うけど、骨だけ売っているのは、初めて見た、その近くでは足と首の無い羊が、皮をむかれた姿でぶら下がっている、これだけ見ると壮観だが・・・・・少し気持ちが悪い、

 そして昼食のレストランは、羊料理専門店、でも、チャーハンがでたりして、美味しかった、店の外では、羊の頭をバーナーで焼いている、何かの料理に使うのだろうが・・・・・・これもカルチャーショック
     
 何だろう・・・・食べ物かな?  昼食  羊の頭の丸焼き
 タシルンポ寺を見学している時に、シンさんはこれから行く場所の許可を取に行っていた、しかし、難航していた様子で、ローサンさんが、私たちが市場を見学している内に、許可書を貰いに出かけていった、

 そんな様子を見ていたら、3月の悪夢がよみがえる、大丈夫だろうか・・・・・・レストランへローサンさんが来て、難しかったけど許可が出たと言われて、ホッとする、この場所から引き返す・・なんて事に成ったら、泣くに泣けない

 13時、昼食を終えてバスに乗る、灰色の景色の中、道の端にはポプラの木が植えてある、ポプラは寒くて乾燥している土地でも、育つのだろう・・・・周りには牧草地が広がっている
     
 道の傍にはポプラ並木  牧草地  牛
 牧草地があるかと思うと、畑に変わる、何もない原野が広がったりと、景色は変化する、小さな村で休憩、道路の傍の石碑には、上海人民広場から5000キロの地点を示す物、中国は広い、
     
 石碑  石碑のある村  村の小さなコンパ
 家が数えるほどしかない小さな村でも、小高い岩の中腹には、コンパがある、この村の標高は4200メートル、3時、道は二手に別れる、右に行ったら、西チベットのカイラスへと続く、私たちのバスは中尼公道の道を山に登って行く、3時半、標高4500メートルのツォー・ラ(峠)に到着、
   
 ツォー峠 標高4500メートル  ツォー峠から見る周囲の景色
 沢山のタルチョが風に揺れている、この場所の岩陰で、青空トイレ、タルチョがある場所は、神聖な場所、タルチョの下では用を足さない様にと・・・・・注意を受ける、

 峠を越えて、下りるに従い、広い平原が広がる、大きな川がある、今は乾期で、川には水が無いけど、雨季には水は増えて、大河になるとの説明、このあたりでは、牧畜で生活している様子、
     
 峠から下る  川  男の子
 小さな村に差し掛かる、チックポイントでバスが止っていると、小さな男の子が、バスの中の私に向かって、肩を怒らせて、威喝している、その様子が面白くて・・・・・・・笑ってしまう、こんな小さい時から、自尊心が強いのだろうか・・・・・
やがて、バスは渓谷の中へ、
     
 渓谷の紅葉  渓谷  峠へ
 岩に寄生するように、小さな木々が生えているが、その木々が赤く紅葉している、こんな場所に水が流れているのも、驚きだが、この岩に張り付くような紅葉も、驚く、やがて、渓谷を抜けて、山の上に登って行く、

 雪山が見えてきた、4時半、標高5220メートルのギャツォー峠に到着、ここにも沢山のタルチョがある、
   
 ギャツォー峠  標高5220メートル 
 バスを降りた途端に、若い男女に囲まれる、彼達は峠に置くタルチョを売る人たち、ルンタを買って、旅の無事を願って、空高く投げた〜     ローサンさんたちは、タルチョを買って、峠で結んでいた、

 遠くには雪の山が連なっている、ここが標高5000メートル近い場所だから、あの雪山は6000メートルはあるだろうけど、中国では6000メートルの山には名前が無い、無名の山々が青空に映えて美しい、

 タルチョを売る人たちは、峠でテントで生活していた、朝晩は寒いだろう・・・・・20分程の写真タイムの後、峠から下りていく、途中にチョモランマが見える場所でバスは止まる、2〜3台の車が止まっている、

今日は天気が良いので、遥か彼方に、うっすらとチョモランマが見える、しかし、私のカメラでははっきりとは映らない
   
 遥か遠くに白く見えるのがチョモランマ  チョモランマが見える場所
 肉眼で見えたので、良しとするか・・・・・・・・・近くには人家もあり、その家のお爺さんだろうか・・・・観光客を見ている、何時も見ている山を、わざわざバスを止めて、ワイワイ言いながら眺めているのは・・・・地元の人には不思議な風景かも知れない・・・・・・

 6時10分、チックポイント、ここではバスを降りて、1人1人パスポートを持って、対面の審査、国境が近くなるに従い、審査も厳しくなる、6時20分、シェーカルのホテルに到着、
     
 シェーカルのホテル  私たちの乗ってきた観光バス ホテルの前 
 シェーカルの標高は4300メートル、夕食は7時より、ホテルのレストランで食べる、夕食後、パルスオキシメーターで計るが、血中酸素は83 脈拍は77であまり変化が無い、今日の走行距離は360キロ、

 このホテルで連泊する、シャワーを浴びると、9時ごろには眠くなる、早寝、早起きの習慣が出来たかな〜