7日目(10月13日)シェーカル滞在 オールドディンリー   トン・ラ(峠)

 早く寝るためか、早く目が覚める、今日も5時に目が覚める、外は真っ暗、窓から外を見ると、満天の星空、星がとても近くに感じる、標高が高い為と空気が澄んでいるからだろう・・・・

 6時45分に朝食、クレープが出て美味しい、7時半にホテルを出発するが、外はまだ、暗い、ホテルの外では欧米の観光客が、食事をしていた、この人たちは山へ登るのかな〜

     
日の出前  日が昇る  遠くには雪山が・・・・
 少し走っただけで、チックポイント、昨日と同じように、対面審査を受ける、バスに乗り、中尼公道を西へ、周り一面灰色の世界、夜が明けて、日が昇るに従い、周りの山々が染まって行く、

 明るくなると共に、ヒマラヤの峰が白く輝いて見えてきた、道端にバスを止めて、写真タイム、電線が邪魔、8時45分にオールドティンリーの街に入る、山の上の展望台に到着、
     
 オールドティンリーの町  展望台 チョモランマ 
 展望台では、添乗員より、山の方にはカメラを向けても良いが、反対側にある人家にはカメラを向けない様に注意がある、人家の方には軍の施設があるようだ・・・・・天気が良いので、山が良く見える、正面に見えるのは、世界第6位の「チョー・オユー」東の方向にはチョモランマもかすんで見える、
   
 チョー・オュー峰 8201メートル  展望台から
 ヒマラヤ山脈の麓は、壮大な草原に成っている、今は秋に入り、草も茶色に成っているが、夏には緑の草原が広がっているだろ・・・・・・ローサンさんが、鳥の鳴き声が聞こえると言うので、ソッと周りを見回したが、見当たらなかった、

 この展望台の標高は4400メートル、写真を撮るのに夢中で、誰も、高山病の症状は出ていない、20分程居てからバスに乗る、今日は雲一つない晴天、小さな沼にも、青空が移り、目を見張るような景色が続く、

     
 展望台  沿道の小さな村  沼?
 小さな村が点々とある、こんな厳しい土地で暮らすのは大変だろう、野外トイレに行く為に、バスが止ると、直ぐに子供たちが走ってくる、少し大きな子は「マネー」と言って手を出す、こんな過酷な土地では、現金収入は無いだろう・・・・・と思うけど、安易にお金を渡すのは良いのか?・・・と考えてしまう

 可哀そうだけど、無視する、こんな土地を見るたびに、日本は本当に自然に恵まれた国だと、しみじみ思う、やがて、遠くに壊れた土の建物が、沢山見えるようになる、
     
 明の時代の砦跡  
 これは明の時代、ネパールとチベットの攻防の跡、何時の時代でも、争いは有ったと思うと、人間は進化していない、

 道は二手に別れる、右の道は西チベットのカイラスへ行く道、私たちのバスは左の中尼公道の道を、段々と山の上に登って行く、それに従い、雪山が見えてくる、
     
 広い草原  山に登る  シシャパンマ峰
 段々と上に登ると、広い草原の彼方には雪山が見えてくる、ひときわ大きく存在感のある山は、中国国内にある、8000メートル級の山、シシャパンマ峰(8012メートル)丘の直ぐ近くに有る様に見える、

 山は近くなったり、離れたりと目が離せない、峠の手前で、写真ストップ、道の先にそびえる山、手が届きそう、
   
 峠の手前から見るヒマラヤの山々  ギャチュカン峰
 道は雪山に向かって真っすぐに伸びている、このまま行くと、山の中腹まで行けそうに思える、道の正面にはギャチュカン峰、谷を隔てて右手にはチョー・オユー峰、8000メートル級の山である、10分程、過ごしてから峠に向かう

 11時、標高5050メートルのトン・ラ(峠)に到着する、雲一つない青空に、白いヒマラヤの峰が目の前にそびえる
 
 トン・峠より見る シシャパンマ峰(8012メートル)
 峠の手前から見た山々は、峠に到着すると、沢山の峰の先にそびえている、峠から先には、ネパールへと道は続いている、峠でバスを降りる、
   
 ギャチュカン峰           トン・峠から  チョー・オユー峰(8201メートル)  トン・峠から
 8000メートル級の山々を目の前で見るのは、初めて、迫力のある姿に感激、何時までも見ていたい気分、この峠にも沢山のタルチョが風に揺れている、
     
 タルチョがあるトン・峠   トン・峠(5050メートル)
 峠は広い大地に成っている、名残りは尽きないが、30分程、滞在した後、来た道を帰って行く、バスから添乗員が、シシャパンマ峰の西側にあるガガリシャガール峰が見えると言う、何時もは雲に隠れて、見えないとの事、ラッキー
     
 帰り道、遠ざかる山  ガガリシャガール峰  西チベット方面
 峠を下ってくると、川が流れている、この川はネパールまで、流れていく、帰り道、来る時には気が付かなかったが、道端の小さな木々が紅葉していた
     
 西チベットへ向かう車  川が流れる  沿道の木々の紅葉
 沿道には、明の時代の、のろし台や砦跡が点在する、途中で前方にチョモランマが見える、バスを止めて写真を撮るが、私のカメラでは、遠すぎるし、雲が出ているし、で、映らなかった、
     
 明時代の、のろし台  沿道の風景  中尼公道
 1時20分、オールド・ディンリーの町に帰ってくる、この町のホテルのレストランで昼食、だんだんと不便な場所に来るので、食材は少なくなる、ジャガイモの茹でた物や麺類がでる、私には、この方が良い
     
 蒸したジャガイモ  麺類  厨房
 ただ、麺類は、日本の様に茹でてから使うのと比べて、直接、料理の中に入れるので、少し粉が多い、帰る時、厨房を覗いてみた、思ったよりもきれいな厨房だった

 食事の後は、ホテルの近くを散策、ここからはチョー・オユー峰が目の前に見える、道路で写真を撮っていたけど、電線が邪魔で、下の牧草地へ降りる、たくさんの羊が、草を食べている
   
 オールド・ディンリーから見るチョー・オユー峰  オールド・ディンリーの町
 今朝、展望台では、人家に向けて、写真を撮らない様に注意を受けたが、ここからは良いのかな・・・・・・・撮った後から思った、軍の施設は見えないから・・・・・良いか?
     
 羊たち  草を食む牛  中尼公道 シュガール方面へ
 羊たちに付かづく、羊たちには危険な距離があるのか、あまり近づきすぎると、サッと逃げていく、遠くにはぼんやりとチョモランマも見えているし、今朝登った展望台も見える、

 道に止まっていたバスが故障した、運転手がバスの下に入り修理、昼食後は、再び展望台に登る予定だったが、バスに無理をさせない?為に、中止、15分程で、修理が終わり、シュガールのホテルに向かう、
     
 昼食を食べたホテル  シュガールへ  夕食
 この町の昼食を食べたホテルは、シュガールに泊まらない時には、利用すると、添乗員は言っていたが、シュガールのホテルの方が、きれいで設備も整っている様子、

 シュガールまでの道は、相変わらず、灰色の景色が続いている、そして、チックポイント、シュガールから、出る時も、入る時も、一人一人面接して審査、3時40分にホテルに到着

 今日の帰りは7時頃になる予定だったが、道が良くなったので、予定時間よりも早く付いた、しかし、7時までの夕食の時間を持て余す、

 7時より夕食、今日の走行距離は200キロ、明日はいよいよ待望のチョモランマのベースキャンプまで行く、今日があまり天気が良かったので、明日の天気が心配になる、良い天気でありますように・・・・・・・・・