4日目(10月10日)ラサ滞在 ナムツォ

 今日は5132メートルのラチュン・ラ(峠)を越えて、ナム・ツォ(湖)を見に行く予定、7時に朝食、寒い場所と言われたので、ダウンを持ち、寒さ対策は万全

 7時45分にバスに乗る、まだ、日が昇らないラサの街は静か、ポタラ宮の前の展望台では、朝日に輝くポタラ宮を写真に撮る人たちが、カメラを構えていた、

 ラサの街を抜けて、青蔵公路へ、今日からローサンさんの助手として、辛(シン)さんが同行する、ラサの支流に沿ってバスは進む、やがて山の上に日が差してきた、
     
 朝食  ラサ川の支流  青蔵鉄道の鉄橋
 道に並行するように、青蔵鉄道の線路が続いている、各地を出発した列車は、西寧を経て、この場所を通り、ラサの街に入ってくる、一度、乗ってみたいと思っていたので、感無量、
   
 沿道の風景  
 日が昇り、沿道の家々は、人や家畜が動き出している、畑には刈り入れの終わった裸麦が、高く積んである、家畜も多く、牛、馬、羊、ヤクなどが居る、遊牧民の生活は豊かで、ヤク1頭は売ると6000元から8000元、100頭も居れば、金持ちとの、ローサンさんの説明、

 チックポイントでパスポートの検査、その横にはコスモスが咲いている、ここは標高4000メートル、コスモスはこんな高地でも咲くのかと、びっくり、バスは渓谷の中に入って行く、
     
 渓谷の中へ  草原が黄色に染まる  渓谷を出ると・・・・
 道の傍を流れる川は、きれいな水、青蔵鉄道は、この場所はトンネルの中、鉄道に乗っていたら、見えない景色・・・なんて、自己満足、

 渓谷を抜けると、広い草原が広がっている、ここで休憩、しかし、渓谷を抜けたら、天気は悪化、雲が出ていて、周りの山には雪がある、急に寒くなった感じ、近くには吊り橋があり、小さな村がある、
     
 地元の車  吊り橋  草原が広がる
 トラクターが沢山の麦の茎を積んで通る、カメラを向けると笑っていた、バスの傍には子供を連れたお婆さん、多分、この人を撮ったら、モデル料を請求されるだろう・・・・・・

 渡るには怖いような吊り橋を写してバスに乗る、広い草原が広がっているが、所々に雪がある、一昨日、ラサでは雨が降ったが、ここでは雪に変わったのだろう・・・・・この場所は冬の時期、マイナス28度にもなる厳しい土地

 道を進むに連れて、天気はだんだんと悪くなり、雨が降り出したと思ったら、それが雪に変わる、9時50分、展望台に到着、ここからはニンチンタンダラ山脈の主峰ニエンチェンダンラ峰(7162m)が見える、・・・晴れていたら

 しかし、展望台の周りは、厚い雲の覆われていて、何も見えない、トイレ休憩、外は寒いと覚悟をして外へ出たが、風が無いので、思ったよりも、寒くない
     
 展望台から360度の展望  
 10分程、展望台で過ごしてから、バスに乗る、雪は相変わらず、降り続いている、タムシュンの町に入ると、雪は止んだ、この街は、ラサから出発した青蔵鉄道の初めての駅のある町、

 この街を横切り、山の方に登って行く、ここからは、今まで並行して走っていた青蔵鉄道とは分かれる、山への登り口には検問所、そこでバスは待たされる、その間、ツアーの男性陣がバスを下りて、近くを散策、私はバスの中

 男性の一人が、ヤクの糞が積んであり(ヤクの糞は燃料として使用する)その上にヤクの頭の骨が乗せてある、それを写真に撮った・・・・・・・・・すると、何処からともなく、男が出てきて、モデル代を請求、1元出したら拒否されて、10元払う、

 バスの中から一部始終を見ていた私は、また、ツアーの男性が写真を撮ろうとしているので、バスの中から「お金を取られるわよ〜」と叫んだけど、聞こえなくて、写真を撮った途端に、男からお金を請求されている、

 ここでも1元では拒否されて、細かいお金が無くて、バスの中で両替をしようと、バスの中に入ると、男もバスの中まで追っかけてくる、5元払うと出て行った、たくましい商魂、しかし、ヤクの糞を撮って料金を請求されるとは・・・・・・何人の人が、知らないで写真を写し、代金を請求されたやら・・・・・・・・・

 ゲートの開くのを待っていたが、ラチュン峠が雪が多くて、危険な為に通行止となる、峠近くまで行ったけど、引き返すランドクルーザーも居て、屋根には雪が積もっていた、中国では雪でもタイヤチェーンは巻かないと言う、そんな車を見たら、怖くなる、11時、来た道を引き返す・・・・・・・・残念だ
     
 検問所からの帰り道  タムシュンの町  青蔵鉄道と羊
 引き返す頃になると、青空が見えてきた、昨日は曇っていたけど、ナム・ツォまで行けたとの情報もあり、一日遅かったかな〜タムシュンの郊外の道路沿いの店で昼食、その頃になると、青空が広がり、天気は回復してきた、

 ここは標高4200mの高原の町、昼食には、ナムツォに行けなかったお詫びにとマツタケが出た、
     
 タムシュンのレストラン街?  レストランの看板・・天然松茸の表示  マツタケ料理
 木も無い地域でマツタケが生えるの?・・・・・林芝地区から持ってきたマツタケとガイドの説明、マツタケの味は・・・・食感はマツタケに少し似ていて、匂いも微かにあるが・・・・・・余りマツタケの感じはしなかった、でも、せっかくのマツタケ、残さない様にと・・・・・食べたけど、炒めたマツタケは少ししか食べれなかった、

 12時15分、食事を終えて、来た道を引きけえす、来る時には雪が降っていて、視界の悪かった道も、青空が見えだし、一面に黄色に色づいた草原が見えてきた、このあたりの家畜のエサの牧草は短くて固い、しかし、質は良い、その草を食べているので、肉の質は良いと、ガイドの説明、

 草原の広がる一角で、バスが止まった時に、手で触れてみる、確かに固い草、こんなに固い草を食べているのはびっくり、人間も家畜もここは生きていくには厳しい土地
     
 帰り道 広い草原  草を食べるヤク  固い牧草
 青蔵鉄道の列車が行く・・・・ラサから何処まで行くのだろうか・・・・遠くは北京まで行く列車も有ると言う、列車の中で何泊もするのだろうか・・・・・
   
 列車が行く〜  遠くに見える高い山
 だんだんとラサの街に近づくに連れて、雲は無くなり、快晴になる、こんなだと・・・・・ナムツォへ行けたかも・・・・・と思ったけど、添乗員の話によると、今年になってラチュン峠の近くで、バス2台、ランドクルーザー3台が道路から、滑落したとの事、これでは無理は出来ない、

 ラサの中心地から少し離れたセラ寺へ行く、セラ寺はチベット仏教の大学に当たり、遠い昔、日本人の河口慧海もセラ寺で学んだ、しかし、ローサンさんの話によると、2年前の暴動はこのセラ寺から始まったとの事

 3時半にセラ寺に到着、お寺の見学時間は4時まで、それ以降は閉めてしまうので、シンさんが先に行き、門の閉まるのを、待っていてもらう、
     
 山門  境内  本堂
 バスから降りて、外へ出ると日差しが強くて暑い、道の両脇には沢山の露店があり、バルコルと同じような品物を売っている、山門を入り、境内へ、木々があり、涼しく感じる、セラ寺は大きな寺、沢山の建物がある、時計回りに見学をする

 今日は、何時もは開帳されない「馬頭観音」が見れると言う事で、期待をして本堂へ、馬頭観音像の前には巡礼者が多い、セラ寺のお坊さんが「速く行け」と背中を押される、チラッと見たけど・・・・・これだけ!!、あまり印象に残らない内に、追い出された、私たちが最後の見学者で、直ぐにお堂は閉められた、馬頭観音は子宝の神様、
     
 セラ寺の境内  岩には仏の壁画  セラ寺の裏山
 お寺に参拝にしている人たちの子供が、鼻に黒い印が書いてある、たずねたら、これは魔除けの印とか・・・・境内の大きな岩には仏の壁画が描いてあり、寺の裏山の岩にも同じような仏が書いてある、

 セラ寺は沢山のお堂がある、今回のお堂は、一番大きなお堂で、時間が遅いので閉まるのを、ガイドのシンさんが待ってもらっている、中に入ると、千手千眼観音像があり、その前は行列に成っている、

 観音像から細い筒があり、それを一人一人額に当てている、私も額に当ててもらい、お坊さんのお経を受ける、慈悲の観音様である千手千眼観音の慈悲の心が移った瞬間・・・・・・・・・私も少し優しい心になったかも?・・・・・・・・
     
 千手千眼観音菩薩のあるお堂  宿坊かな〜?  セラ寺
 セラ寺は、かっては5500人の僧侶が修行に励んだと言われるが、今は800人の僧侶が修行をしている、でも、広いお寺には、人の気配は無い、4時半にセラ寺を後にする、

 5時にはホテルに到着、初めの予定では、今日は帰るのは遅くなるので・・・・・・だったが、予定外の出来事で、夕食までの時間を持て余す、6時半から夕食、

 油が多い食事の為か、胃がもたれる、初めて整腸剤を飲む、今日も9時にはベットへ、ナムツォに行けなかったのは残念だったけど、セラ寺は面白かった、今日の車の走行距離は400キロ