7日目(6月11日)アルタイ〜トヨク(登峪)

 旅も半分を過ぎた、今日は移動日、今日の出発時間は9時、出発までの一時をホテルの近くを散策、
裏手にはきれいな川が流れている、今は雪解けの季節だろうか・・・・水が多い、
9時に出発、郊外には草原、その一角に立派な建物、これはカザフ族のお墓、お金持ちほど立派で大きい、カザフ族はイスラム教の為に土葬、頭はメッカの方向を向いていると言う

ホテルの裏を流れる川 カザフ族のお墓

 30分ほど郊外に出た小高い丘の上でバスは止まる、ここには草原石人隕石があるという、隕石は山になっていて・・・・・・・これが隕石???金槌で叩くと、他の石とは違った音がすると言うが・・・・・・
こんなに沢山、固まって落ちてきた?・・・・・・・・・・それとも宇宙人が運んで来た?・・・・・・

 この近くには夫婦の石人もある、一昨年、中央アジアで見た石人に比べると、顔などの彫刻が浅い、

沢山の隕石? 夫婦の草原石人

 今日は風が強い、この草原石人がある「チャムルチェク古墳群」に残っているのは、夫婦二体だけ、後は博物館に行ってしまったとか、青銅時代の物、

 この場所を後にする、回りには何も無い景色が続く、砂漠には沢山のポプラが植えてある、風が強い為か、倒れている木も多い、それでも何キロにも植えてある、管理するのが大変だろう・・・・

 11時半、ブルチン県(布尓津)に到着、この町の食堂で飛び込みで昼食をする、大きな木の下の外のテーブルで食事、風が強いので、砂埃が舞う、

砂漠にポプラの植林 ブルチン県、町の食堂

 この食堂でシシカバブやサルサなどを食べる、前に中央アジアで食べた物と同じ、食べ物もシルクロードでつながっているのだろうか・・・・・・・メーンはラグ麺。ラグ麺とは「拌麺」と書く、かき混ぜる麺の意味、

サルサ シシカバブ ラグ麺

 1時にブルチンの町を後にする、増水した川を渡る、ブルチンとは流れる川の意味、ここの町は家々に煙突が多い、冬の時期に石炭を燃やす為との説明、5年ほど前から、観光地として発展し、今は新しい建物が多い、でも、冬は厳しく、秋には雨が多いとの事、

 郊外に出ると、相変わらずの砂漠、大きな岩山の峠を降りていくと、川が流れるオアシスの村、
バスを降りて、写真を撮っていると、カザフ族の馬を引いた娘さんたちが通りかかる、
写真を撮らせてもらったお礼にツアーの人が飴をあげたが・・・・・・・・・

 添乗員から「安易に飴などあげないように・・・・」と注意がある、
そんな時、前に参加したツアーの人の話が頭に浮かぶ、「僕の父は旅行に行くとき、必ず飴を持って行き、現地の子供たちに上げる、ツアーの中には反対する人も居るが、父は終戦直後、甘いものに飢えていた子供時代にアメリカ兵に貰ったチョコレートやキャンデーがとてもうれしかった、だから、今、子供たちにそのお返しをしている」・・・・・・・・・と、現地の人達に物を上げる難しさを実感する、

カザフ族の家族 峠を越える

 バスは峠道に入り、ジグザグの道を登っていく、峠(1250メートル)を越えると、広い草原が広がっている、沢山の牛、ヤギ、羊、パオ、道路は工事中の為、バスを降りて写真などを写していると、子供たちが寄ってくる、写真を写して、お礼にチッキで写した写真をプレゼント

草原の村 地元の子供たち

 子供たちは本当に可愛い、手振りなどで話をするが・・・・・・もっと言葉が判れば良いが、残念
15分ほど、待った後、バスに乗り、子供たちに別れを告げる、再び峠へ、周りの小高い丘には木々が見えてきた、

 15時15分、新しく観光開発された施設の広い草原へ、ここに草原石人がある、入場料を出して、柵の中へ、・・・・・・・中にはパオがあり、沢山の牛、羊、ヤギなどが放牧されている、
馬に乗った若者たちが寄ってくる、

 私たちは草原を歩き、奥の方にある石人の像を見る、ほとんどが青銅時代の物で、移動しながら生活していた騎馬民族のお墓として建てられている、石人の写真を撮っている横では、馬に乗った若者が、馬に乗って写真を撮らないかと(有料)言っている、

 この青年だけの写真を撮りたいが・・・・・・・・先ずはチッキで写真を撮ってプレゼント、その後、この青年たちの写真を撮る、若者たちは馬を自分の手足のように扱っている、チッキの写真のお礼に、馬に乗せてあげる・・・・・・・と言うが、大きな馬は少し怖い、丁寧にお断り、

石人の後ろでは牛が草を食む 馬上のカザフ族の若者

 1時間ほど見学してから、バスに乗る、段々と草原が広がっていく、そして、素晴らしいお花畑
峠でバスを降りて、早速写真、もう台湾から来ている観光客が写真を撮っている

峠からはアルタイ山脈が・・・

 遥か遠くには雪を被ったアルタイ山脈が見える、あの山の彼方はロシア・・・・

お花畑が広がる

 黄色と紫色の花が多い、黄色のタンポポの他に、中国では「金蓮」と言われる花、どれだがはっきりとは判らない、側には雪渓が残っている、近くにはのんびりと草を食む牛や馬、まるで時が止まっているようだ、

 20分程、のんびりとお花畑で過ごした後は、出発、山の中に入っていく、今までの景色とは違い、山には木々が生え、道々には花々が咲く、まるで日本に居るような風景

 5時20分、初めて見る風景が広がる、中国の奥地にリゾートホテル群が広がっている、
標高1500メートルの草原の中に、コテージ風の建物、ホテル、建築中の建物と・・・何処までも続いている、

リゾートホテル群 建設中のホテル

 その一角にある1棟が私たちツアーの泊まる所、建物は3階建てになっている、それぞれに部屋に入るが、オープンしたばかりの為か・・・・・・部屋によっては、トイレにお湯が流れ、シャワーは水(配管ミス)があったりと、外観に比べて、内部の手抜きが目に付く・・・・・・・・これも中国式?

 レストランは別の棟にあるので、5〜6分歩く、台湾からの観光客に加え、中国の国内からの観光客も多くて、レストランの中は混雑している、夕食を済ませて、のんびりと部屋へ
日没は10時、今日の走行距離は245キロ、夜になると静かである、