2日目(6月6日)ウルムチ〜ハミ(哈蜜)

いよいよ、今日からバスの旅が始まる、8時半にホテルを出発のはずだが・・・・・・中国のホテルはチックアウトをした時から、服務員が部屋に入り、タオルや備品の点検が始まる、

 前にこのホテルに泊まったツアーの一人が「タオルをファンデーションで少し汚したら、洗濯代を30元(450円)請求された」と言っている、タオルを汚して洗濯代???????・・・
信じられない事だが・・・これが中国式

 部屋の点検が終わって、問題が無かったら、ようやく出発となる、従って予定よりも10分ほど遅れる
8時半過ぎと言っても、町は静か・・・新疆時間では6時半過ぎ、しかし、学校や官庁などは北京時間を採用されているとの事、夏場は良いが、冬の時期は、朝早いのは辛いかも・・・・・・

 ウルムチの町には街路樹が多い、しかし、郊外に出ると、砂漠があり、対照的な風景が広がっている

早朝のホテルの前の道路 郊外に出ると砂漠が広がる

 バスの中は3班に分かれて、毎日、前、中央、後ろと交代する、
スルーガイドから注意事項がある、

1、ヨーグルトは食べないこと、食べても少しだけ
2、杏の季節で杏を売っているが、杏も食べすぎないように

 ヨーグルトは判るが、杏を食べ過ぎない事とは・・・・・・・・日本では杏は干して売っているのが多いが、こちらでは、生のまま売っている、生だとお腹に悪いのかな?・・・

 バスはガソリンスタンドで給油、現在1リットル4.2元(63円)中国の物価にすると高い、
やがて、ゴビタンと呼ばれる、小石混じりの砂漠が続く、
出発から1時間、砂漠の中に風力発電所の大きな風車が見えてきた、

風車 風車を見学する場所?

 高速道の一角には、風車を見学する為の退避場が出来ていて、沢山の車が止まっていて、見物する人が、同じような方向にカメラを向けている、私も皆と同じように風車を撮る、
外はひんやりとしている、砂漠は寒暖の差が激しいと聞いたが、まだ、朝早いので涼しいのだろう

 風車は現在400機以上、まだまだ増え続ける予定とか・・・・再びバスは砂漠の中の高速道を走る、
砂漠の単調な風景が広がっているが、所々には、小さな川が流れ、水のある所では植物が茂っている、反対方向からは雪を被った天山山脈が見える、

砂漠に川が流れる 天山山脈

 高速道を走っていると、知らぬ間に新疆で一番暑いと言われるトルファンを通り過ぎている、砂漠から渓谷に入ると、そこは別天地、小さな川がながれ、胡陽林が生い茂っている、
トイレ休憩、「便利屋」の横のトイレを使う、「便利屋」とは・・・・・日本のコンビニ、お菓子類や水、ジュースなどを売っている、

 11時20分、車窓からカレーズが見えてきた、カレーズとは・・・・・・天山山脈にある雪解け水を地下にトンネルを作って麓まで引いてくる技術、
先ずは竪穴を掘り、隣の竪穴を底で結ぶ、こうして何百個の竪穴を掘り、底で結んで行く事により、地下を通る用水路が出来る、気の遠くなるような・・・・・・仕事、

カレーズ ハミ瓜

 砂漠の中には、土が盛り上がった所が続いている、これがカレーズ、今も使っているのだろうか・・・・
道端ではハミ瓜を売っている、今日の昼食のデザートにガイドが買う、1キロ2元、一個4元(60円)の安さ、ここのハミ瓜は有名、しかし、少し時期は早いとの事だが・・・・・・・美味しいかな?

 11時50分、西遊記で有名な火炎山が連なる、全長100キロ、最高峰は851メートル、
真夏には80度にもなる火炎山はヒダの連なる岩山、バスを降りて写真タイム
何も無い岩山、さすがにこんな山に登る人は居ないみたい・・・・・・

 近くには観光客を目当てに、アミューズメントがある、写真撮影の為のラクダや売店が見える、私たちのバスは道端に止まる、わざわざ高いお金を取る所で写真を写す事も無い、

火炎山 火炎山近くのアミューズメント

 火炎山を通り過ぎると、再び渓谷へ、この渓谷の中には公開されていないが、千佛堂がある、ウイグル人の管理人が一人管理していると言われるが・・・・一見した所荒れるに任せている様子
もう少し、しっかり管理すれば・・・・・・と思うが、公開して観光客を招いても、破壊は免れないし・・・・・難しい・・・・・・・

 13時、ビッチャ県に入る、この町の「清真料理店」で昼食、清真料理とは・・・・・イスラム教徒の人たちが食べる料理、新疆はイスラム教を信仰しているウイグル族が多い、従って豚肉は食べない
羊肉とか鶏肉、牛肉がメーンとなる、

未公開の千佛堂 デザートのハミ瓜

 来る途中で買ったハミ瓜がデザートとして出る、見た目は美味しそうだが・・・・・・やはり時期が早いのか甘みが少なかった、

 2時に食事を終えて、バスに乗り込む、小高い丘の上には沢山の建物が並んでいる、この建物、壁全体が格子になっている、これは干し葡萄を作る為の乾燥箱、そんな建物が延々と続いている、そして葡萄畑・・・・・ここ新疆は干し葡萄が名産、

干し葡萄を作る為の乾燥箱 葡萄畑

 所々、畑がある他はゴビタンが広がっている、砂漠の色はさまざま、黒い砂の砂漠、これは石炭が混じっているからとか・・・・・・・・黄色い砂の砂漠、赤い山、変化に富んでいる、

 19時30分、ハミのホテルに到着、今日の走行距離はウルムチから627キロ、夕食はホテルのレストランで、夕食後は部屋へ、バスタブは無いが、シャワーはある、移動一日目が終わった、