8日目(6月27日) ホログ〜ヤン村

 起きて直ぐにカメラを持って外に出る、ホテルの直ぐ裏には川が流れていて、対岸はアフガニスタン、橋が両国を結んでいる、川の側のベンチでのんびりと過ごす、こんな平和な場所が、10年前には、反政府組織の拠点で、戦場であったとは・・想像できない、
両国を結ぶ橋 アフガニスタンの住宅
 7時15分からホテル内のレストランで朝食、昨晩の夕食でお世話になった、現地スタップのお姉さんが、朝早くからケーキとクレープを焼いて、持って来てもらう、とても美味しいケーキ、感謝、感謝、8時出発、今回も2号車、少々、2号車の車にも飽きた、窓は助手席しか開かないし、それも、勝手に開く事は出来なくて、運転手任せ、馬力が無いのも難点、
ホテルの庭 庭から見るアフガニスタンの山 朝食のケーキ
 ホルグの町の中心地で、外国登録をする間、近くのバザールを見学、色々なものがある、ここで、靴下や衣類などを買う、物価は安いだろうか・・・・・・手編みの靴下が日本円で700円ほど、手続きが終わり、車に乗り込む時に2号車は道路横の用水で車を洗っていて、皆の車から遅れてしまい、そして道に迷う・・・・・・まったく、何をしているのか〜・・・

 トランシーバーで連絡を取るが、距離が離れていて連絡が取れず、ようやく携帯電話で連絡が付き、皆と合流、高台で車を停めると、ホルグの町が一望できる、この町には飛行場がある、しかし、人数が揃わないと飛行機は飛ばない不定期便のみの飛行場、内戦終結後は寂れるばかりだったのが、今はアガハーン財団の支援もあり、活気を取り戻している、
手編みの靴下 、高い?安い? ホルグの町の遠景 送電線の鉄塔
 再び、車に乗り込む、対岸にはアフガニスタンのワハーン回廊を見ながら走る、トイレ休憩した場所に、大きな岩の上に送電線の鉄塔が建っている、こんな狭い岩の上の鉄塔、一つ一つ引き上げて、組み付けたかな〜大変な仕事、

 川幅が狭くなっている場所がある、今は雪解け水で水量が多いが、水が少なくなったら歩いて渡れそう・・・・・・でも、アフガニスタンから川を渡ってタジキスタンへ来る人が居ると、村々には兵士が駐留していて、直ぐに捕まってしまうとの事、

 10時45分、チックポイント、ここを通り過ぎて川の合流点へ、メーンの道路を外れて狭い道に入っていく、下を流れる川はきれいな水に変わり、川の周りには緑の木々がきれい、
対岸のアフガニスタン、ワハーン回廊 温泉へ続く道
 11時、温泉「ガラムチャシュマ」に到着、車を降りると、正面には大きな石灰石が目の前に・・・・露天風呂もあると言うので、そちらの方に入りたかったが、湯治に来ている人が入っているので、室内にある温泉へ、浴槽があり、水着着用との事だが、私達のツアーの女性達だけ、日本の様に裸で入る・・・・・・・・・お湯は・・・・熱い!!早々に飛び出した、

 他国で温泉に入るのは楽しい、し面白い、ここは標高2550メートル、因みに男性陣は水着を着用して入ったとか・・・・女性は強い、それとも羞恥心が無くなった・・・・・・・・・・・かな
ガラムチャシュマ温泉 浴槽
 風呂から上がり、再び来た道を引き返していく、川の合流点へ付き、ハンジ川に沿って走っていく、小さな村々が点在し、沿道では子供たちが籠にいれたアンズを売っている、運転手が買ってきた、貰って食べたら、甘くて美味しい、日本ではアンズは生では食べた事が無いので、珍しい、

 途中の町に月一回開かれる、アフガニスタンとタジキスタンの交流バザールがある、写真を撮る事は出来なかったが、アフガニスタンからは援助物質の洋服類が並び、タジギスタンからは食料が並ぶと言う、早く平和になって、人々が交流できると良いのに・・・・・
2時、町のレストランで昼食、
昼食   スープ ロールキャベツ 沿道の花
 久しぶりに町の中のレストランでの食事、店内は私達の他にもお客さんが居て、食事も美味しかった、が、私は油が強い物は食べれなくなっている、

 昼過ぎになると、段々と風が強くなってくる、川の向こうには雪をかぶった高い山が見える、ヒンズドゥークッシュの山々、ここはまだ、対岸はアフガニスタンだが、ヒンズドゥークシュの山の向こうはパキスタンと狭い地域に3つの国が複雑な国境を接している、

 昼食後、周りを畑に囲まれた道端に、5世紀の要塞後の「カライ・カハラ」で車を降りる、急な坂道を登って行く、
カライ・カハラ要塞跡 要塞の中
 要塞の中は自然の岩から要塞が作られている、仏教僧院が存在したとも言われ、ソビエト時代にはソビエト軍が駐留し、現在はタジキスタン軍が駐屯している、従って中は撮影禁止・・・・・・・・だが、今日は何時も居る管理人が居ないとかで、そっと写真を写す、でも、何処に軍が駐屯している施設はあるの?・・・・・

 この要塞の中には、昔はキャラバンサライもあり、沢山の人々が往来していただろう・・・・・・か、道路まで急な足場の悪い坂を下りる、要塞跡の上り口には小さな池があり、周りには菜の花畑が点在する、要塞の近くにある、「ハズラット・アリの祠」まで歩いていく
要塞の上り口の側の池 ハズラット・アリの祠の中 マルコポーロ山羊
 この祠はゾロアスター教徒によって作られ、今はイスマイル派の祠となる、中に入るとマルコポーロ山羊の角、そして石、この石を投げて戦争で人を殺したと説明(詳しく聞いていなかったのであやふや・・)何故、この石が保存してあるのか・・・わからない、入り口の屋根の上には、大きな角を持ったマルコポーロ山羊が飾ってある、

 車に乗る、ヒンドゥークシュの山々が見える、風は相変わらず強い、気温も低くなってきた、今までが暑くて灼熱地獄だっただけに、涼しいのは歓迎、風が強い為に、砂が舞い、周りの景色が黄砂が来たときの様に、ぼんやりとした風景になる、
沿道の風景   ヒンドゥークシュの山々 ヤン村
 6時頃に、今日の宿泊地、ヤン村に到着、早速、宿泊する民家へ、入り口には高い扉があり、扉の中には、中庭がある、家はバミール様式の広い部屋が、段差によって区切ってある、くじ引きでどの段差のある部屋に泊まるかを決める、私は一番高い段差のある部屋、従って、高いので見晴らしは良い????・・・が登るのは大変

 夕食まで時間が在るので、中庭から外に出てみると、車の音楽に合わせて現地スタップの娘さんが踊っている、とても、楽しそう・・・運転手やツアーの男性も入り、思い思いの踊りで・・・・見ていて思わず、吹きだす、
民家の中庭 部屋の中 夕食
 ここでも、子供たちが良く手伝っているのには、感心する、夕食は中庭の縁側にテーブルを出しての食事となる、魚の缶詰、ジャガイモ料理が多くなる、トイレは母屋とは離れた場所、中は小さな丸い穴が開いているトルコ式トイレ、膝の悪い私は、一番苦手、シャワーらしきものはあるが、使用せず、