日目(成都〜臥龍)

 今日から成都を出発すると言うのに外は雨、出鼻を挫かれる、先ずは2200年前に作られた水利施設の都江堰を展望台より見る、雄大に流れる川が見えるはずだが・・・・残念雨に霞んで何も見えない、ここから川の側まで歩いて降りていく、

急な階段を下りると、同教のお寺仁王廟がある、 苔むした屋根の飾り、境内は線香とローソクの煙で息苦しく感じるほど、
   
 仁王廟  雨の都江堰

長い階段を下り(ストックを持ってきて良かった)川岸に出る、川は増水していて、つり橋を渡たり、下を見ると怖いほどの水の量である、近くのホテルのレストランで昼食を食べてから、出発、

 バスは都江堰の町を通り郊外に向かう、雨は降り続く、途中ですごい渋滞、バスは全然動かなくなる、どうしたの?・・・この雨で土砂崩れが起きてその為、道路は通行止め、何時通れるようになるのか判らないという、それを聞いた運転手はUターン、元来た道を引き返し、川の対岸にある旧道に向かう

 未舗装の道、バスは途端に揺れ始め、遅くなる・・・が走る事は出来る、 しかし、道は狭い、対岸の道路は延々と車が連なっている「私たちはラッキー、」なんて思っていたが、甘かった

 やがて進むにつれて、反対車線から来る車が多くなる、私たちのは中型のバスだが、反対からくる車は大型のバスが多くなり、それで無くとも狭い旧道、すれ違いに時間を取られるようになる、キャベツや白菜を山ほど積んだトラック未舗装の道をヨタヨタと・・・・穴ぼこに入るとひっくり返りそう、そのたびにバスの中は悲鳴・・

 雨は激しくなり、道はドロドロになり、路肩ももろくなっている、川は恐ろしいほど増水、やがて私たちのバスは対向車がどんどん来て動けなくなる、・・だれか交通整理してよ〜

 対向車が途切れるのを待っていたら300台近く待つことになる(暇だから数えてみた)ようやく対向車が途切れて動き出す、しかし、道幅が狭いために、家の軒先をギリギリの通り、すれ違いに多くの時間がかかる、この村の人も迷惑な事であろう、家の軒先が壊れそうだもの

ようやく映秀の町に着いた時は夕方、ここでトイレ休憩、トイレは有料で5角(約8円)トイレの側では果物を売っている、

 ここから九塞講へ行く道と離れて、横の道に入っていく
川の側の道を走るが、今までの川より小さな、川だがここも増水していて、道も小さな土砂崩れがある、でも車が少ないので渋滞はないし、対向車も少ないので、スイスイと走ることは出来る

道の両側には「こんな狭い所に」と思うような場所に野菜が植えてある、川が増水しているので畑が水に浸かっている、

 8時、今日の宿である臥龍のホテルに到着、ホテルは二階建て、風呂はなくシャワーのみ、疲れたので夕食のあとは直ぐにベットへ、雨は降り続いている