12日目(九塞講〜綿陽)

 朝起きて驚く、雨が降っている、それも土砂降り、今日は移動で良かった、今日は朝が早い、7時半にはバスは出る、道は九塞講を横目で見ながら段々と山の上に上がって行く、それにつれて雨は止むが、山の上に行くに従い霧が出てくる

 霧の中、道路を箒で掃いている人がいる、こんな山の中の道路を・・・・中国の人は平気でゴミを道路に捨てる、そしてそのゴミを片付ける人、何とも複雑な気持ち、山は紅葉が始まっている、峠を超え下に下りていく、霧が晴れてくる

 村が見えてくる、白馬チベット族の村、このあたりからバスの調子がおかしくなる、ラジェターの水が漏れている、そのたびに止まり水を汲んできて入れる、しばし休憩・・・ここも道はがけ崩れが多く、2車線の道路が1車線しか通行出来なく成っている、車の往来が少ないので渋滞が無いが・・・・車が止まっていると何時崖が崩れて来るかと思うと怖い

   
 峠の紅葉  崖崩れ

 調子の悪いバスを何とか動かし、ようやく今日の昼食の場所、平武の町に着く、大きなレストラン、ここにも観光客が多く、日本人も多い、同じようなコースであろう、ここの食事のメニューはキノコと山菜料理、キノコは食べなれているが、見たこともないキノコもでる、残念なことに「マツタケ」は出なかった、

 レストランの外では、地元の人であろうか・・・色々な山菜を売っている、私も「くるみの花」を干した物を買う、後、家で灰汁を出して、炒めて食べて見たが・・・・とても美味しいとは言えず、

 昼食後は平武の町にある「報恩寺」を見学、1440年に北京の紫禁城を真似て建てられたと言う、広い境内には沢山の仏閣がある、その中の仏像や千手観音などは見事なものである

     
 報恩寺  報恩寺の屋根の彫り物 

 1時間ほど見学してバスに乗る、この間バスは修理に行っている、だから当然バスは調子良く走ると思ったのに・・・・・・後ろの座席に乗っていると・・・・臭い・・・そして煙が・・・・あわてて運転手に言ってバスを止める、ラジエターのバイプが外れて水が漏れて水が無くなっている、また、ガソリンスタンドで水を入れるが、綿陽まで行けますか?・・・段々と暗くなってきた、

 李白の故郷、江油を通り、8時15分、ようやく綿陽に到着   ヤレヤレ、時間が遅いのでホテルのレストランですぐに夕食、今回も中華料理だが・・・・今までに比べて量が少ない、これだけ少ないと、人数で割って・・・・一人何個で・・・・なんて事になる、余るほど多いのも無駄とは思うが、少なくても皆で食べるので気を使って食べるのは美味しく無い
 
 何となくすっきりしない食事を終えて部屋へ、綿陽は工業都市の大きな町である