9日目(7月15日)玉樹〜瑪多

 今朝の朝食場所は、店の外でパンを揚げている食堂、皆が歩いている歩道の一角でパンを揚げているし、油も交換しないで古い油を使っているので不潔・・・・・・なんて声もあるが、食べても死にはしないだろう・・・・・・・

 パンの材料は良くこねた小麦粉、これを伸ばして油で揚げる、揚げたてのパンは美味しい、

小麦粉を良くこねる 伸ばしながら鍋の中に 2〜3分揚げる

 8時15分ホテルを出発、メンバーと車が変わる、今回は男性と添乗員(男性)に私、車は最後尾、郊外に出ると未舗装の道が続く、一昨日通った道を戻って行く、天気が良く太陽が出てくると車内は暑くなるが砂塵がひどくて窓を開けることが出来ない、

 10時、沢山のパオが並んでいる所を通りかかると、馬に乗ったお坊さんに会う、このお坊さん、パオのある遊牧民の所へ来ていて、今から玉樹のお寺に帰ると言う、
玉樹まで馬では直線コースで16時間かかるとか・・・・・・・絶句・・・

遊牧民のパオが立ち並ぶ これから玉樹の寺に帰るお坊さん

 道は大草原の中を走る、来る時には曇っていて見えなかった遥かな山々が見える、一番後ろの車のために、砂塵がひどいが、前を5台の四輪駆動車が走る様子は・・・・やはりNHKスペシャルの世界

 大草原でのトイレは快適、何だかやみつきになりそう・・・・・青空が見えているのに、急にアラレが降り出した、通り雨ならぬ・・・・・・通りアラレか・・・

大草原を行く 砂塵のひどい未舗装の道

 1時半、前にも昼食を食べた清水河の町に到着、今回は前とは違う食堂で、前回と同じようなジャガイモラーメンを食べる、今回は山椒は入っていないので食べやすい、前回食べたジャガイモ麺は黒かったが今回は白い、同じジャガイモ麺でも色の違いは作り方の違いであろうか・・・・

 昼食を終え、2時45分に清水河を後にする、広い草原には川が流れている、堤防などはなく、ゆったりと・・・・・ここに居たら時が止まったような感じ、

 快適に走っていた車が急に止まる????、パンクした、・・前の5台の車は先に行ってしまう、
添乗員と運転手でタイヤの交換をするが、ここは標高4000メートルの高地、ナットが中々外れない
四苦八苦している、

 その間、私はというと・・・・・・・か弱き女ですもの・・・・草原の中で寝転んでいる、花々は咲き乱れ
空は青く、遥か彼方の山々、何と・・・・・・素晴らしい世界
しかし、前に行ったグループの人達は・・・・・後ろの車が来ないとは・・・何かトラブルがあると思い、一台位、引き返して見に来ても良さそうだが・・・・・・・・・一台も来ない、

 タイヤ交換で四苦八苦していると、遊牧民が見に来て手伝ってくれる、流石に現地の人、この高地でも力が強い、手伝ってもらい無事にタイヤ交換が出来た、
添乗員はお礼に少しお金を上げ、運転手はペットポトルの水をやり、私はポケットに入っていた飴を3個渡す(これだけしか入っていなかった)

草原に川が流れる パンクした場所の草原

 すると現地の人が身振りで「食事をしていけ」と・・・・・凄く魅力的なお誘い・・・・・どうせ遅れついでだ
一台も様子を見に引き返してくる車も居ないし・・・・この魅力的なお誘いにぜひ行きたかったが・・・・・
道はまだ長い、涙を飲んで断る・・・・・・・残念、残念、

 現地の男性と別れて車に乗る、20分ほど行くと2号車から5号車までの車が止まっている、チベット族の若い娘さんの写真を撮りながらのんびりと待っていた様子、一台位手伝いに来てよ・・・・・
そして、ガイドの乗っている一号車は・・・・・・遥か彼方へ・・・・・・

 ようやく、1号車に追いつく、1時間ほど待っていた様子、待ちくたびれたと言うが・・・・・・雪を被った山々、草原の中の池塘、こんな素敵な場所だったら何時間でも過ごした〜い、

地塘が点在する草原 草原の中の町、瑪多、

 パンクの為に予定より遅れて、5時15分瑪多の町に戻って来た、3300メートルの玉樹から標高4300mの世界へ・・・・・先回泊まった招待所に落ち着く、