7日目(7月13日)瑪多(アムネ地方)〜王樹(カム地方)

 初めて体験する4300メートルの世界、心配した割には良く寝た方だが、夜中に頭痛で目が覚め、水を飲んで寝たら、今朝は頭痛も無く快適に目覚める、
朝食はホテル前の食堂で、お粥が出る、食欲もあるし・・・・体調は良し

 8時半に出発、朝は青空が見えていたのに、出発時には曇ってきた、瑪多の郊外にある星星湖は大きな湖であるが残念な事に曇っていて綺麗に見えないのが残念

早朝の瑪多の町 草原の中の湿原

 9時15分、大野馬(パージェーマリーン)4326メートルのを越える、この高さでは峠にはならない、
9時35分、小野峠?4360メートル、平原の中、雨が降るだし、すぐにアラレに変わる、今日も変化のある天気になりそう、

 車は舗装道路の為か100キロ近いスピードで飛ばす事、6台の車が抜きつ抜かれつ・・・・・・
さながらカーレース・・・・乗っている私はヒヤヒヤだが・・・・・・

 10時半、バヤンカラ峠に到着、標高4832メートル、4300メートルの瑪多の町から500メートル登っただけ・・・・・・これだけの高地にいると標高と体の感覚がずれてしまい、今富士山よりも1000メートル以上高いところに居る気がしない、

 峠にはタルチョがたなびき、雪が舞っている、こんな厳しい環境でも小さな花が咲いている、このたくましき花々に脱帽、

バヤンカラ峠 必ず峠にあるタルチョ 峠に咲く高山植物

 私たちの乗っている車の運転手が体調を崩して、お腹が痛い様子、持ってきたカイロを渡す、皮膚にじかに当てないで、下着の上からカイロを張るように言うが、驚いた事に運転手は、下着を着ていなくて薄い上着とジャンバーだけ・・・・・・寒くないのだろうか・・・・・・上着の上からカイロを張るが・・・・・大丈夫かな・・・・・・・

 この峠から下りると、道は未舗装の道に変わる、今は舗装道路にする為に工事中、中国では機械を使うよりも人が多く働いている、未舗装の道路になるに従い、砂塵がひどくなり、窓を開けることが出来ない

 12時20分、清水河の町(標高4400メートル)に到着、ここは中国人民政府の「大西部開発計画」の一旦として、急ピッチで新しい町の建設が進められている、新しい建物、車が通る度に凄い砂塵、
ここ清真(イスラム)食堂で昼食、

 メニューはパンが出る、フランスパンに似た感じ、そして小麦粉の替わりにジャガイモで作ったラーメンジャガイモ麺は春雨に似た感じ、でも山椒が沢山入っているのでヒリヒリする、
いつも出るお茶の容器、お茶が入っているプラスチックは薄くて持てそうも無い、そこで必ず別の容器に入れて出す、お茶を飲んだ後は、薄いプラスチックは破棄するのだろうか・・・・・これは衛生を考えた経費節減容器?・・・・・

建設中の清水河の町 ジャガイモ麺 プラスチックの茶碗とカバー

 停めた車の所には日本人が珍しいのか、人が集まっている、私が添乗員に貰った「チベット語会話集」のプリントを出すと、皆が囲む、そして会話集を見ながら、教えてくれる、
私を指差して「お母さん」だって・・・・・・若い女性・・・・とは言わなかった、まぁ〜「お婆さん」では無かったから良しとするか・・・・・・・・・

 一枚の紙でこんなに盛り上がるとは・・・・・嬉しくなる、
車に乗って去る時、相手をしてくれた皆に車からチベット語で「ジェーヨン(また、逢いましょう)」と叫ぶ

 清水河を通り過ぎ未舗装の道を走る、この辺りからは対向車が多くなる、すれ違うたびに砂塵が舞い視界が悪くなる、所々、工事が終わり舗装された道もある、
5時、青海省が源流の黄河、長江、メコンの大河を記念して作られた場所にくる、記念碑が立っている

 ここを流れている川は通天河と呼ばれ、西遊記にも出てくる有名な長江の支流、
この川も増水している、

3大大河の記念碑 増水している長江の支流

 6時15分、玉樹の町に到着、久しぶりに賑やかな町、ここ玉樹自治区は人口15万人、その中で玉樹には3万人が住んでいる、チベット仏教の熱心な所、町の至る所でお坊さんを見る、
ホテルも綺麗で、久しぶりに風呂に入り、溜まっていた洗濯をする、砂塵で服は砂だらけである、

 6時半にロビーに集合して、綺麗に洗車してきた車に乗り込む、5分程行った所にあるレストランへ
店の看板が面白い、紅牛・・・・・・・何の事?、聞くと元気の出る牛とか、
料理は四川料理、四川料理は辛いと思っていたが・・・・・辛くない、ガイドのOさんが気を利かせて「辛い物は入れないで」と頼んだとの事、マーボ豆腐が全然辛くないのも・・・・・・・美味しく無かった、

玉樹の街角 元気の出る小牛を美味しく食べさせる食堂

 ホテルの部屋に帰りのんびりと・・・・・ここは標高3300メートル、瑪多よりも1000メートル低い、空気が濃くなったと思うのは気のせいか・・