5日目(7月11日)瑪沁滞在

 今日もどんよりとした天気、ここ青海省には太陽は無いのか・・・・・こうなれば添乗員をテルテル坊主代わりにして窓に吊るすか・・・・・・・なんて冗談が出るが・・・、
今日はアグネマチンの麓まで行く予定、・・・・だが、この天気では期待できそうに無い、

 出発前、ホテルの庭で植物を採取して押し花にしている人たちを見る、彼たちは薬草院の人たちで
ここへ、薬草になる植物を取りに来ているとか・・・・・この辺りは薬草が多いのだろうか?・・・・

 今日は車は変わるが、メンバーは昨日と同じオバサン?トリオ、今日も賑やかになりそう
8時に出発、夕べ降った雨が雪に変わったのであろうか、低い山(低いと言っても4000メートル以上)は、うっすらと白くなっている、

 昨日と同じ道を進む、峠を越える、9時に分岐に来る、昨日はこの道を左に入ったが、今日は右手の道を行く、周囲は草原地帯が続く、草原地帯から川沿いの道に入る
10時半、川岸で羊の解体をしている場所に付く、子供の頃、見たことがあるが、今ではほとんど見ることが出来なくなった、珍しいので早速写真に写す

羊の解体 草原から川沿いの道へ 道端に咲く花

手足を取られ、皮を剥がれた羊は少し不気味、写真を撮っている私たちの側には、それを珍しそうに見学するチベット族の人達、持ってきたチッキで彼たちの写真を撮って渡す、

 チベット族の人達と別れて川に沿って進む、時々雨が降り出した、11時10分、先頭の車が止まる
こんな場所でトイレ休憩?????・・・・・道が崖崩れの為にふさがっている、
運転手やガイド達が相談・・・・無理して通れば通れそうだが・・・・・路肩がゆるくて・・・車は川に落ちる確率が高い、目的地はここから車で2時間、歩くには遠い距離、

崖崩れの道 歩く

 相談の結果、大事を取り、目的地へは行かないで引き返すことになる、残念・・・・・・
しかし、この狭い道で6台の車がUターンするのは大変、時間がかかりそう・・・その間、私達は川に沿って元来た道を歩く、道々には小さな花々が咲き、人も人家も見えない静かな道
15分ほど歩いたで在ろうか・・・・・Uターンを終えた車に乗る、

 12時、車を止めてこれからの予定を話し合う、このまま町まで直行して、町で昼食を食べて後は瑪沁郊外へ花を見に行くグループと途中でピクニックランチを食べながらのんびりと町まで帰るグループ
私は直行組、別々のグループに別れて車に乗り変える、

道端に咲いていた花 草原が崩れていく?


 帰り道、羊の解体していた場所を通りかかると、女の子が車を止める??????
行く時にチッキで写真を写したので、今度は弟や家族を写して欲しいと言われる(身振りで・・・・)
車を降りて道から少し上のテントの場所に行くが、そこで思いがけない物を見る!!!

羊の肉を食べるハゲワシ

 解体した羊の一部をハゲワシが2羽、むさぼるように食べている、ここチベット族には鳥葬の風習がある、死んだ人達をあのようにしてハゲタカが食べるのだろうか・・・・・これが人間の死体だったら・・・・
と思うと、今までは想像するだけだったのが、現実味があり、ショック

 しかし、この鳥の大きい事、犬たちは狂ったように吼えているが、ハゲワシ達は平気である
遊牧民たちも見慣れた風景であろうか・・・気に止める様子も無く普段と同じように作業をしている

 気を取り直して遊牧民の女の子や男の子をチッキで写して渡す、若い娘さんは洋服を取り替えてはカメラの前に立つ、始めは恥ずかしくて嫌がっていたお母さんも、新しい洋服に着替え、靴まで替えてカメラの前に・・・・・・・靴までは写らないけど・・・・・・

 私が写真を写している間、他の人達はテントの中へ入っている、あぁ〜私もテントの中を見たいのに・・・・・・・時間が遅くなったとかで写真を撮り終わったら直ぐに出発、テント・・・・テント・・・と私だけが叫んでいるが・・・・とうとうテントの中は見ることが出来ず、

 3時半、瑪沁の町まで帰ってくる、ホテルの前のレストランで遅い昼食、ここで炒麺とギョウザを食べる
炒麺とは鍋焼きうどんによく似た物、これが凄く美味しい、もっともお腹が空いたせいもあるが、
ようやく、天気を回復してきて、町の中は賑わっている、着飾ったチベット族の家族が通りかかる、カメラを向けると、ボーズを・・・・・

チベット族の家族 炒麺

 再び車に乗って郊外へ、ようやく少し青空が見えて日が指して来た、峠に到着した後は山の斜面を登りながら、花々の撮影、

パープルポピー? バイモ エーデルワイス レットポピー

 この峠は標高4234メートルの黒土山峠、名前の通り黒い土の山の峠、この峠道、日本では信じられない標高の高さ、その峠道を平気で歩きながら花を見ている私も・・・・・・信じられない、
山は木々も無く(4000メートルもあれば木は生えない)草だけの山、

 チベット族の人が通りかかる、子供を写す、そのお礼にチッキで写した写真を渡すと、オートバイに乗った青年が通りかかり、自分も写して欲しいと言われて写して渡す、真新しいオートバイに乗った、白いジャケットを着た青年、今では馬よりもオートバイの方が若い人達のステータスになったようだ、

黒土山峠、4234メートル 峠から見る山々 オートバイに乗った青年と子供

 5時半にホテルに帰る、のんびり組も帰っていて、みんなで瑪沁の市場に行く、天気が良くなったので
沢山の人出、品物は豊富、野菜、肉、果物、何でもある、衣服も大人用から子供用も、子供のズボンのお尻の所に穴が空いているのは中国的ではあるが・・・・・

 夕食は昨日とは別のレストラン、晴れて来て瑪沁の町を囲むように山々が見える、晴れていれば素晴らしい場所だったのに・・・・・今日でお別れとは残念
天気の悪い日が続いて、洗った洗濯物が乾かない、テルテル坊主を作る
♪〜あした、天気にしておくれ〜♪