3日目(7月9日)貴徳〜同徳〜瑪沁

 今日もどんよりとした天気、今年は異常気象だと言われるが、今年異常気象、
8時にホテルを出発、土曜日で町は静か、中国でも週休2日制、今日はメンバーが変わらないが、乗る車が変わる、6台の車は日本車である、

 沿道には白樺の木が目につくようになる、すれ違う車は定期バスが多い、
スイカや杏を売っている、山間部に入ると羊の群れに逢うようになる、その度に車は停車して羊様のお通りを待つ、また雨が降ってきた、

 山と言っても、日本の様に木が生えてはいない、一面草である、山には木と・・・・・何の疑問も抱かないできたが、外国を旅するようになって、初めて何も生えていない山が多いのには驚く、
木が生えている山、恵まれた山になるのであろうか・・・・・・

 1時間もしない内にトイレストップ、添乗員もガイドも大変だ、
9時、平野部に付くと、一面に菜の花畑が広がる、この広い場所、まさか・・・人の手で植えていないよなぁ〜・・・・・・・トラックターが植えていました

羊様のお通り 菜の花畑

 この菜の花は油を取るため、昔は日本でも菜種油を取るために、菜の花畑が在ったが、・・・・何時の間にか、菜の花が鑑賞用の花になってしまった、菜の花畑が多いのは、別の食物が出来ない為とも・・・

 ここを通り過ぎ、菜の花も無くなり、草原地帯に入る、そこで珍しい風景に出会う、
道の左手は草原、右手は草も無い砂漠、この砂漠、かっては草原であったのが、何らかの事情?で砂漠になってしまったのか、こんな景色が続いている、

 10時半、草原が続く、地平線の彼方まで草原、道は直線、こんなに変化の無い道だと、運転手は眠くならないだろうか・・・・・100キロ近いスピードで走る車、   運転中は寝ないでよね〜・・・・・・

 11時、同徳(トンド)の町に到着、大草原をぬうように流れるバチュ川の北岸に細長く伸びる町
ここに住むのは漢族2割、チベット族7割、後はイスラム教徒の回族、

 昼食はこの町のメーンストリートにあるレストランで、お茶にはが入っている、初めて飲む塩入のお茶、飲み出したらそれなりに美味しい、
ジャガイモで作った麺、マクワ瓜の炒め物、そしてデザートは色鮮やかなスイカ、

ジャガイモ麺 マクワ瓜の炒め物 デザートのスイカ

 初めて食べるが思ったよりも美味しい、いよいよ地元の人たちと同じような食事をする場所に来たようだ、楽しみの反面少し不安、

 昼食後は町の散策、町には着飾ったチベット族の人が目に付く、郊外に住むチベット族の人たちは、買い物に町に出てくる時は、着飾って来ると言う、写真を撮る事をお願いしたが、断られた、

 市場を見学、市場はどの国へ行っても、活気があり、見ているだけで面白い、
色々な物を売っている、果物の写真を撮っていると、店主が来て自分も「写してくれ」と言われて写す
デジカメの為に写した写真を店主に見せると、アッと言う間に沢山の人垣が出来る、
写真を見ながらワイワイと賑やかに・・・・・・こんな事で大騒ぎするなんて・・・・楽しくなる

市場の店主 果物屋 ニッキを売っている

 ここでライチを買う、5元分(75円)日本で買うよりも多いし、味は日本で食べるよりも美味しい、
まさか、この場所でライチが取れるはずは無いし、ライチの他にも葡萄、桃、などなど豊富な果物や野菜類、これは中国の各地からトラックで運ばれた物、地方も物資は豊になっている、

 1時40分、同徳の町を後にする、元来た道を引き返す、途中で新たな道に入って行く、3時頃に道路脇にイエローポピーが見える、車を降りて写真を・・・・・
イエローポピーは山の斜面一面に咲いている、ブルーポピーに比べると、イエローポピーは少し標高の低い所でも咲いているようだ、思ったより背が高く、大きな花である、

山の斜面に群落するイエローポピー

 ここを通り過ぎて4036メートルの峠を越える、ここから渓谷の中に入って行く、また、雨が降り出した
渓谷を抜け、九十九折の道を下ると、川が見えてきた、
4時40分、川沿いの後ろに大きな岩山を背にした加寺(ラブジャ・コンパ)に到着、
雨の中、傘をさして車を降りる、このコンパはゲルク派の寺、

ゲルク派ラブジャ・コンパ 増水した黄河

ゲルク派・・・・・ここアムド出身の大学僧、ツォンカパ(1357年〜1419年)が開祖、チベット4大仏教
          の中で最も成立が遅いが、現在は最多僧を有する宋派、ダライ・ダマは同派の化身像
          で、戒律が4大宗派の中で一番厳しい、

 ここには大きなマニ車がある、コンパの前には黄河が流れている、連日の雨で増水している、
その川岸をヤクがのんびりと歩いている、平和な風景!

 6時45分、瑪沁(マチ−ン)に到着、ここは標高3735メートル、富士山より少し低いだけの場所
従って、ホテルの部屋の階数によっては高山病の危険度が増す、公平にアミダクジで・・・・・・・
私は1階の端の部屋、ラッキーと思ったが・・・・・シャワーは故障して使えないし、おまけにトイレは詰ってしまうし・・・・最悪、

 夕食は7時半よりホテルの近くのレストランで、羊肉とジャガイモ、ヤクの肉の炒め物、鍋物と食材は
豊富である、味も良いし、高地であるが食欲は進む、

ひまわりの種 羊肉とジャガイモの炒め物 鍋物

 夕食後、ホテルに帰り、シャワーは故障中の為にそのままベットへ、夜中、寒くて目がさめる
カイロを背中に貼り付けて寝るが、・・・・再び暑くて目が覚め・・・頭が痛い
水を飲むが呼吸まで苦しくなる(たぶん、気にしすぎ)しばらくすると頭痛も無くなる
これが、初めて体験した高山病、