10日目(3月24日)蘭坪~雲龍

 今日もどんよりとした天気、標高が低くなるに従い、天気は春特有の霞がかかった天気になる、7時、朝食のレストランが判らなくて、迷った~・・・別棟のレストランへ

 ホテルの外には小さな市場があり、朝早くから、準備をする人達で賑わっている、それを部屋の中から眺める、8時に出発、もう1つの茶馬古道のツアーは私達とは逆コースで、ここでお別れ、

 8時半に雲龍圏に入る、平野から山村に変わる、この辺りの山には、狼、クマ、レッサーパンダが居るとの事、ガイドのキーさんが「クマの手の料理があるが、右手と左手、どちらが美味しいか?」答えは・・・・右手、クマは蜂蜜等を右手を使って取るので、右手の方が蜂蜜などが染み込んで美味しいとの事、値段も右手は左手の倍以上すると言う

 8時35分、明代に作られた雲龍彩風橋という風雪橋が見えてきた、バスを降りて橋まで降りる
雲龍彩風橋
 明代から茶葉を積んだ馬達が行き来していただろうか・・・・・・橋を渡り、対岸へ、今は乾季で川の水は少ない、バスに戻ると、村のお爺さんが居て、石碑を見て、何か言っている、

 ガイドに聞くと、小高い丘の上に「火葬墓群」があると言う、皆は階段を登って墓を見に行ったが、私はパスして、お爺さんをチッキで写したりして、待つ
橋がある村 地元の老人 村の家
 静かな村、人の姿も、あまり見ない、周りにはニワトリが放し飼いになっている、親鳥の後を付いていくヒヨコ、10羽以上居るのかな~のどかな風景

 火葬墓群を見に行った人が帰ってくる、どうだった?・・・・・聞いたら、ただ、墓があるだけ、バスに乗る、同じような景色の中、遠くにつり橋がある、道から写真を撮るだけ、道の側には黄色の花が咲いている、何の花かな?
遠くにつり橋が・・ 黄色の花
 つり橋は藤のツルで出来ているが、渡るには怖そう・・・・対岸には山の上まで畑が広がっている、橋の下を流れる川はヒ江、メコン川の支流になる

 9時50分、また、下に橋が見えてきた、バスを降りて橋を見に行こうとすると、荷を積んだ馬が同じ道を下ってくる、先ずは馬が優先、馬が行った後を付いていく、
馬が行く 通京橋
 この橋も風雪橋、前のと違うのは、歩くところがレンガになっている、これだと馬が通っても痛まないが、木製の橋だから、重くなって早く悪くなりそうだが・・・・・・・

 前の村よりも大きくて、対岸には沢山の家がある、今でも馬が重要な交通手段とは驚き、この辺りでは家畜も多いのか、家の囲いの中にはブタや牛達が居る、ブタは黒ブタが多い、11時45分、今日の宿泊地「雲龍」に到着、ホテルのレストランで昼食、昼食には珍しい物が出る、
デンプンで出来た冷麺 ヤクの肉 泊まるホテル
 それなりに美味しかった、部屋で一休みした後、2時にロビーへ集合、ここから小型の車に乗り換えて出発、山の中の狭い道を入っていく、20分ほどで、坂の村「諾隥村(たくとうむら)に到着、車を降りると、見上げるような斜面に家が密集している
たくとう村 村の道
 村の入り口には、塩を精製した後が残っている、村の中に入る、石垣に囲まれつ様にして家々が建っている、しかし、急な階段、村人達は毎日、この道を歩いているだろうか・・・歳をとってからはこの急な階段の道は大変だろう・・・・・・・

 狭い場所に家が密集していて、ニワトリも狭い場所から顔を覗かせる、門の所に吉兆の飾りが下向きに張ってある、何故逆さまなのか・・・・・・・これは天から福が降りてくるようにとの願い
塩の精製していた跡 村のニワトリ 逆さの吉兆飾り
 一軒の家を訪問、門を入ると、大きな二階建ての家、門から上に上がるように建っている、一番奥の部屋が仏間だが、そこまで行くのに坂を登る??
正面の仏間 仏間から下った左手には台所 仏間から下った右手には寝室
 二階は食品などの貯蔵庫になっている様子、慣れたら良いかも知れないが、私はとても住めないと思った、段々と上に行くに従い、眼下には家々が見える、狭い道には薪を積んだ馬が通る、この道では馬は重要な交通手段だろう・・・・
眼下に広がる、さくそう村 村の道路 馬が行く
 大きな木がある場所で休憩、何の木だろう・・・・・ガイドのキーさんに聞いたら「万年秋」の木、万年青だとオモトだけど・・
実が成っている、これは・・・・食べれる???
万年秋の木 万年秋の実 茶店
 大きな木の横は広場になっていて、側に茶店がある、此処で漢方茶を飲む、初めて味わう複雑な味
昇麻茶 効用
 この茶店は4代続いた漢方医の家で、そこの主人の説明を聞く、お茶を飲んだ後、漢方医のお宅を訪問、二階の漢方薬の材料がある部屋を見学する、天花粉の表示のある箱があるのはビックリ、天花粉は黄色カラス瓜の根から、日本では作っているけど、ここでも、同じ物から作っているのかな~懐かしい名前
懐かしい・・・天花粉 家の浮き彫り ペー族の家
 一軒の家に入ると、ペー族独特の北の方向に白い壁がある、そこの老人が盛んに写真を撮れと言っているが・・・・何を撮れと言っているかと思ったら、浮き彫り、この家の自慢の物らしい、歳を取ると、殆どの人達は外出しなくて、家で過ごすと聞いた、たまの客でも、気晴らしになるだろう・・・・・一生懸命、喋っていた、

 ガイドが最後に一番上にある寺へ行くと言って、急な坂道を登る、フウフウ言いながら付いていくと大きな山門がある、
山門 学校 子供達
 その山門を潜ると、まだ急な坂道が続く、私はここまで・・・・此処で待つ事にする、座って景色を見ていると、近くに学校があり、子供たちや先生たちが出てくる、挨拶をすると・・・・・はにかみながら、逃げるように走って下りて行く、毎日、上にある学校まで通学するのは大変だと思うけど・・・・・・・子供達はあの坂道を飛ぶように駆け下りる、

 20分ほど、待っていると、皆が降りて来た、山の上にお寺があり、久しぶりの参拝者に、そこの管理人は色々と熱心に説明をした様子だが、方言が強くて、なかなか、話が通じなかったと言っていた、

 車の止まっている場所まで下りて行く、登る時も大変だが、降りるときも大変、ようやく車に戻りホテルに帰る、夕食はホテルのレストランで・・・・・添乗員が作ってくれたチラ寿司を美味しく頂く、雲南名物の空麻(てんま)のスープも出る