4日目 スワット渓谷(サイドシャリブ)からチラーズ
ホテルを出発してスワット川の岸辺で楽しい乗り物を見る。対岸にロープを渡し籠を取り付けて、その籠に乗って来る人がいる。思ったより速い!川の中では腰まで水に浸かり、砂利をロバの背に乗せて運んでいる。
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サイドシャリブの町 |
籠に乗り川を渡る |
砂利を取る人達 |
道はシャングラ峠を越え、ここからトイレは野外トイレに替わる。やがてカラコルムハイウェー沿いの町、シャームに着く。
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緑豊かなスワット渓谷 |
沿道の子供たち |
シャングラ峠 |
ここからいよいよカラコルムハイウェーに入って行く。道の下にはインダス川が濁流となって流れ、山の中腹を切り取った道はガードレールも無い、この道を車はスピードを上げて走っている。「もし運転を誤ったら・・・・・・・・・」もしかしてこの道は、天国に一番近い道だろうか?
今まで緑豊かな土地だったが、カラコルムハイウェーに入ると灰色の世界に変わる。
途中、小さな村の近くでバスを下りる。ここには岩絵がある、見ていると知らぬ間に子供達が来ている。何か貰える物を待っている様子でこちらとしてはこんな時が一番困る。あげるべきか?やめるべきか?
ここで現地の人から「父親が死んだのでチラーズ迄乗せてほしい」と頼まれる。やがてバスに乗り込んできた現地の男の人との会話が始まる。添乗員はパキスタンに住んだことのある人で現地の言葉がわかる。
添乗員 「年はいくつ、奥さんや子供はいるの?」
現地の人 「年は40、奥さんが一人、子供は3人いる」
添乗員 「奥さんは何をしているの?」
現地の人 「家にいる」
添乗員 「外には出ないの?」
現地の人 「外には出さない」
添乗員 「どうしても外に出たいと言ったらどうするの?」
現地の人 「殺す」
皆唖然とする、するとガイドが
「こんな考えをもった男がいるからイスラム教は古い宗教と言われるのだ〇×△・・・・・・・・」
ガイドと現地の人との間に大議論が始まる。
ガイド 「見てみろ、この人たちは女の人が一人で旅行に来ているのだ」
現地の人 「この人たちは金持ちか?」
ガイド 「そうだ」
現地の人 「羊を何頭持っているか?」
この質問にはなんと答えればいいのだろうか・・・・・・・・・・・・・・・・7時にチラーズに着く。いろいろな話題を残して現地の男の人は町の中に姿を消した。
12時間の移動は疲れた、ホテルの中は満室状態、食事に行くと珍しく日本人の団体がいる。何か異常な雰囲気...。後から聞いたところによると、 今日フンザに向けて出発したが、雨の為に道路が寸断されていて、目的地には行けず引き返してきたとの事。皆疲れた様子、添乗員が泣いていた。
明日は私たちも同じ所に行く、大丈夫かな〜不安を胸に早めに寝る。
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