9日目(4月9日) ギルギット〜ベシャム
今日は長距離の移動で、朝が早い、4時に起きて、5時15分の食事、早い時間だがメニューは豊富、パン類が多い、出発前にホテルの警備をしている人の写真を撮る、銃を持っての警備、治安が不安な国と認識を新たにする、
今日の天気は、どんよりとした天気、いよいよ天気は下り坂か?・・・・・それでも、今日、一日は雨は降らないで欲しいと願う
ホテルを6時に出発、カラコルムハイウェーをイスラマバードに向かって走る、今日の行程は長いので、座席は交替制、私は二人用の座席に座る、ギルギット周辺は、工事が多くて道はデコボコ道、
シュガール渓谷に入る分岐を通り過ぎ、三大ジャクションと呼ばれる、「ヒマラヤ山脈」「カラコルム山脈」ヒンドゥークシュ山脈」が合流する場所で、バスを降りて、小さな展望台へ登る
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左から ヒンドゥークシュ山脈、ギルギット川、カラコルム山脈、インダス川 ヒマラヤ山脈 |
空には薄い雲が出ているが、三つの山脈が良く見える、カラコルムハイウェーをデコトラが来る、絵になる風景
パキスタンでは、日本で見る普通のトラックは走っていない・・・・かと思うほどにデコトラばかりが走る、15分程、写真や説明を聞いてからバスに乗る、そして、ナガルバルバット峰が見えるタリチ村へ
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タリチ村より、ナガルバルバット峰 8125メートル |
前に来た時にも、見たことがあるが、この時期にこれだけ見えるのは珍しいと添乗員が言っていた、スカイドゥに向かう飛行機の中からは見えなかったが、今日、見えたので満足、
ナガルバルバット峰・・・・・世界第9位のナガルバルバットは、ウルドゥ語で「裸の山」の意味で、その周辺に高い山が無い事に由来する、1953年、ヘルマン・プールが初登頂に成功するまで、ドイツ隊が何度も挑み、多くの遭難者を出した事から人食いの山と恐れられた、1983年に富山県山岳連盟登山隊が初登頂を果たす(添乗員の資料から)
頂上近くは、少し雲がかかっていて残念、タリチから、カラコルムハイウェーを下り、道路の側で、もう一度、写真を撮る
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カラコルムハイウェーから見るナガルバルバット峰 |
山に近づいたのか・・・・ナガルバルバット峰が大きく見える、バスに乗り、カラコルムハイウェーを南下する、途中に温泉が湧いている場所がある、ここは13年前にも湧き出していた、今は足湯か温泉施設が有るかな・・・・・と思って来たけど、何もない〜昔と同じ
上から石が落ちてくる、崖崩れ!!慌ててバスの中に避難をして、上を見ると山羊が石を落していた、
温泉を通り過ぎると、インダス川の側をカラコルムハイウェーが走る、小さな草が生えているが、その草を食べている家畜、人間も家畜も、ここは厳しい土地
この道も、13年前に来た時と、あまり変わって居ないが、道路幅は少し広くなっている、でも、橋は、バスやトラックが渡れるのは一台だけの幅しか無い、途中のシャティアールで岩絵を見る
仏教刻画が描かれている岩がある横には、昔の絵の上にペンキで描かれた文字、選挙の候補者の名前などが書いてある様子だが、この国では岩絵もただの落書き??岩絵を見ていると、知らぬ間に現地の人達が集まってくる、
岩絵を見てから、再びバスに乗り、インダス川に沿って南下する
対岸には白い砂の山が見える、山が崩れて砂になったのか、インダス川が上流から運んできた砂が積もったのか・・・・・シガールで見た砂漠に良く似ている、道端の草はハープの一種だろうか、匂いがする、この草を家畜が食べていた、チラスの町を通る、この近くには岩絵が多い、
岩絵・・・・・・インダス川の川岸には、大小含めて5000以上の岩絵があると言われている、これらは、侵略者やシルクロードをたどった商人、巡礼者などによって刻まれた、古くは狩猟生活の様子から、12世紀頃の仏教刻画まで、多岐にわたる、現在、チラスには大規模なダム建設が計画されていて、岩絵の保存が危ぶまれている(添乗員の資料より)
インダス川の水も白く濁ってきた、沿道には沢山の木材が積んである風景が目に付くようになる、この辺りは、上流から木材を流して、ここは貯木場、ここから、又、下流に流すと言う、道は舗装された道になった、対岸には小さな村が見える
後ろは急な山、前はインダス川、こんな場所で住むのも怖いだろうなぁ〜と思いながら、ぼんやりと景色を見ている、2時半、ダスー村のレストランに到着、ここで昼食、レストランの裏手にはインダス川が流れる、
時間が遅いので、お腹が空いた、食事内容は、同じような物が多い、でも、食べれる、3時半に昼食を済ませて、バスに乗るが、ここで、座席を交代する、私は一人用の座席に移動、左手にはインダス川が見える、
ここからが、カラコルムハイウェーの核心部、山と山との間が狭くなり、上は崖、下は千尋の谷、遥か道の下にインダス川が流れている、景色が良いけど、川側に座る人が少なくなった、山側の席でも、川側の席でも、落ちる時は皆一緒よ
川と川に挟まれた狭い台地に家が建っている、足を滑らせたら、川まで滑落しそう・・・・・・段々と薄暗くなってきた、デコトラの往来も多いので、途中で止まってすれ違う事も多くなる
眼下には緑豊かなパタンの町が見えてきた、町の中腹の道を行く、6時半、ペンシャムの町外れにあるホテルに到着、添乗員が、期待しないで・・・・・と言われたけど、部屋は広いし、きれいなホテル、
7時半より、ホテルのレストランで夕食、夕食後は、又、シャワーのお湯が出なかったが、今回は目いっぱい水を出して、5分程したら、湯が出て来た、でも、やっぱり、水が勿体ない、12時間の移動は流石に疲れた
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