6日目(4月6日)フンザ、・カリマバード滞在

 部屋の外で、話し声が聞こえて、目を覚ます、窓から見ると日の出が近い、慌てて着替えて、カメラを持って外へ出る、来た時には暗くて解らなかったが、部屋の前にはラカボシ峰を始め、7000メートル級の山々が連なっている、
   
 朝日に輝くラカボシ(7788メートル)  日の出前のカリマバード
 今日の天気は快晴、雲一つない空に、白い雪山がそびえる、春の時期にこんなに澄んだ空を見るのは珍しい、一昨日、雪が降ったとかで、そのせいかな・・・・・・
     
 ホテルのテラス  テラスから見るカリマバード  朝食
 7時45分に朝食、お粥が出る、パンや卵、などなど、今日からこのホテルに3泊する、8時半にバスに乗る、寒い場所に行くので、温かい服装を・・・・・と言われて、沢山着こむ、バスはフンザ川の上流に向かう、沿道からは素晴らしい景色が広がっている、
     
 ラカボシとカリマバード  レディフィンガーとフンザピーク  カラコルムハイウェー
 途中に高い建物がある、モスクのミナレットかと思ったら、煉瓦工場跡の煙突、バスはカラコルムハイウェーを走る、途中で景色の良い場所で写真ストップ、何処でも絵になる風景
     
 煉瓦工場の跡  ウルタル峰 7388メートル  ルフガルサール峰(現地名)
 有名なウルタル峰などは見えるが、遥か奥には現地名で呼んでいるルフガルサール峰が見える、この峰々には現地の人達が呼んでいる名前が有るが、地図には記載されていないとの事、

 バスは未舗装の道をガタゴト揺れながら走る、やがて、山が大きく地すべりを起こして、川をせき止めた場所に付く、ここでバスを降りて、ジープに分乗する、ジープは急な坂道をジグザクで登って行くが、しっかりと捕まって居ないと、振り落とされそう・・・・・・・

 上まで登り、急な坂道を下って行く、やがて湖の畔にでる、ジープを下りて、船に乗るまでが大変、沢山の男性の手を借りて船に乗り込む、船は、新しく出来た湖「アッタバー湖」の奥に進んでいく、
     
 ジープに乗り換え  アッタバー湖  船着き場
 アッタバー湖・・・・・・・・・2010年にゴジャール地区(上部フンザ)で発生した地すべりにより、土砂でフンザ川をせき止め、誕生した湖、一時はいつ決壊するかと、地元民を脅かしたが、2010年、5月下旬に湖一杯に水を貯め、オーバーフローさせた結果、湖の限界水量に十分絶えうる強度がある事を確認

 現在は政府及び民間のボートサービスが定着化し、物資の輸送、人々の移動手段となっている、カラコルムハイウェーをまたぐ様にできた湖の為、中国からの物資輸送には大きな痛手を与えている、満水時の全長は21キロ、水深は最も深い所で約100メートルと言われている
添乗員の資料から)

 湖の色は青く、周りには雪山がそびえ、景色が良いが、この湖が出来た為に沈んでしまった村もある、また、道が無くなった為に、荷物の往来が不便になり、この辺りの村々では、生活用品も値上がりをしていると言う
     
 船の運転席  船の上から  昔の道
 山の中腹には狭い道がある、昔、三蔵法師が歩いた道とか・・・・・・この狭い崖の道を馬と一緒に歩いていた・・と思うと、昔の人は凄い、やがて、前方にギザギザの山が見えてきた、
   
 アッタバー湖とカテドラル峰  アッタバー湖
 アッタバー湖にカテドラル峰(6106メートル)が写り、まるで絵を見ている様、今日の山は、一昨日降った雪で、白く化粧をしている、
 
 カテドラル峰 6106メートル
 綺麗な景色の中でも、沈んだ村のポプラの木が湖の中に立っている、作りかけの橋げたなど、地元では厳しい現実がある、湖に沈んだ村人たちへの政府からの賠償がまだ、解決して無く、農業で生計を建てていた人たちは、農地を失い、他の仕事をしているが、容易ではない・・・・・との事
     
 村の大半が湖に沈む  湖に立つポプラの木  橋げた
 船に乗る事1時間、グルミット村の船着き場に到着、船を下りるが、河原には砂が堆積していて、降りるのに苦労する、村人達は、毎回、船に乗るたびに、こんな事を経験しながら乗り込むだろか・・・・・船を待っている人も見える、

 グルミット村を歩く、寒いと思って、沢山着こんで来たので、日が当たると暑くなってきた、グルミット村のホテルで、今日の昼食を食べる、ハートのデザートは、歓迎の印?
     
 デザート  麺類  メーン料理
 湖が出来て、往来が少なくなった事や、アメリカのテロが起きた事などで、旅行者が少なくなり、経営が厳しい、お客さんを、このホテルに連れてきて欲しいと添乗員に頼んでいた、食事は麺が出る、食事の後は、グルミット村の散策
     
 グルミット村   若い娘さん達
 外国人が珍しいのか、子供たちが付いてくる、

グルミットは・・・・・1974年の英国領、インドの独立前までは、フンザ藩王国の夏の都、ここも、湖が出来る前は、グンジェラブ峠を目指す旅行者が訪れていた村、ワヒ族が住み、ワヒ語を話す、目は青や茶色で、肌は白く、髪は茶色や金色で、ワヒ族はパキスタン北部からタジキスタン、中国国境のワハーン回廊で暮らす民族(添乗員の資料から


 日が強いので、厚着で歩くのはつらい、ここでは若い女性を目にする事が多く、写真もOKが出る、
     
 畑の若者たち  杏子の花と村  氷が張る
 グルミット村では、杏子の花は8分咲き、昨日、今日と温かいので、急に花が咲きだしたと言われた、それでも、道の脇を流れる小川には氷が張っていた、遠くには氷河が見え、グルミットタワー峰が青空に突き出ている、
   
 グルミットタワー峰  杏子の花
 バズー氷河を見る予定だったが、道が悪いとの事で中止、船着き場への道を帰って行く、3時半、船に乗る、少し、雲が出てくると、急に寒くなってきた、
     
 グルミット村  船の上から  地すべりを起こした山
 1時間ほどで、元の場所に付く、怖いような所を登り、ジープに乗り変えるが、ジープが一台しか無いので、全員が乗れなく、私とガイド、男性2名が、折り返してくるジープを待つ、

 この船着き場には、小さな小屋があり、人が住んでいる、その側には犬が沢山居る、子犬も5〜6匹も居て、見ていると可愛いが、地面は粉の様な、細かい砂があり、砂まみれになっている、風が吹くと、砂が舞う、

 再び、ジープに乗り、バスまで移動、その近くには、カラコルムハイウェーの工事の車が沢山、停まっている、バスに乗り換えて来た道を帰って行く、雲が出て来た、
     
 工事用の車  岩絵の場所  岩絵
 途中、岩絵のある場所でバスを降りる、ここの岩絵は、何が書いてあるのか、はっきりしなくて・・・・・あまり興味を引かない、岩絵を見た後、バスに乗りホテルへ、ホテルへ着いたのは5時半、昨日泊まっていたツアー人達が、帰ったので、その部屋に移動する、この部屋はバスタブがある、

 バスタブは使えないけど、シャワーを浴びる時に、洗面所が水浸しになるのだけは避けられる、大騒ぎをして部屋を替わった後、山々が夕日に染まって赤くなっている、
   
 夕日に染まるゴールデンピーク峰  ラカボシ峰
 夕食は7時半から、今までと同じような料理、少し、お腹がもたれる感じ、食事の帰りに湯たんぽを貰ったけど、電気毛布が有るので、使わなかった、