10日目(8月15日)  エレヴァン〜キュムリ

 今日は首都、エレヴァンを去り、アルメリア第二の都市ギュムリへ向かう、朝食前、ホテルの周辺を散策
8時に出発、博物館の近くの郵便局へ寄る、ここからハガキを出す人が多い

 ソ連時代に建設家タマニヤンの設計により、近代的な街並みに整備された、エヴァンは歴史博物館の前に、共和国広場を中心に道が放射状にのびている
     
歴史博物館   共和国広場  家並み
 朝一番にマテナダラン(国立古文書館)を見学する予定だったが、時間が早くて開いていないとの事で、カスケードと言う丘の斜面を利用して段々状に設計された公園を散策する

 バスを下りて歩く、5〜6分程歩くと公園がある、私は下でベンチに座って過ごすが、若い人たちは石段を登って行く、

     
 カスケード  公園  ユニークな銅像
 中央の建物にはエスカレーターが設置されていて、各階にはいろいろな物が展示されていたと言っていた、これだったら、私も行けたかな〜

 10時頃に集合して、バスを下りた所に戻り、そこから歩いて坂を登って行く、15分程歩いたのだろうか・・・・・・丘の中腹にマテナダラン(国立古文館)に到着、ここからは、遥かにアララット山が見える・・・・・・・・・頂上の部分が少しだけ・・・・・・

 正面には、アルメリア文字を作ったメスロブ・マシュトツの像がある、中に入ると、古文書が展示されている、撮影料は2500ドラム、

     
 メスロブ・マシュトツの像  手書きの古文書  アルメリア文字
 羊の皮に手書きで書かれた古文書は、色鮮やか・・・・・
     
 象牙の表紙  表紙に描かれた絵の彫り物 
 象牙の表紙には、文字の読めない人の為に、絵が彫られている、文書館には手書きの古文書が13000冊収蔵されているとの事、展示されているのはその一部
     
 教科書  馬の病気を治療する本  一番大きな本
 教科書には、鞭を持ち、子供に体罰をする教師の絵、この教科書は19世紀まで使っていたとか、一番大きな本は、子牛660頭分の皮を使用、教会の祭事に使われる
     
 地図  聖なるインクの材料  聖なるインクの作り方の本
 各国の地図もあり、7世紀の読み物の中には、地球は丸かったとの記述がある、インクに使われた染料の展示もあり、草木、鉱物、貴石の他に赤虫などを使っていた

 売店などを見た後、11時半にバスに乗り、エヴァンの町を後にする、沿道ではスイカを売っている、日本ではスイカに塩をかけるが、アルメリアでは、粉チーズをかけて食べると言う、

 エレヴァンの郊外のアシュタルク村へ到着、ここで昼食を食べるが、時間が早いので村の赤の教会(ガルムヴォル)を見学する

   
 赤い教会(ガルムヴォル)  アシュタルク村
 教会の丘から村が一望できる、沢山の教会がある、ガイドの説明によると、この村は交通の要所で、異なる地域から、多くの民族の商人たちが、この村を出入りした為に、スタイルの違う教会が作られたとの事、

 教会の祭壇の下には、エルサレムから持ってきた土が埋められている、教会を見学した後、村の中を歩いて、農家のレストランへ

     
 農家のレストランへ  民族衣装を着た女性達  子供たち
 中庭では、民族衣装を着た人たちがお出迎え、中庭では、村の歴史や物語を踊りで演じる、リーダーの女性が、説明をして、添乗員が通訳する、

 寸劇は春、夏、秋のその時々の行事などを演じる、春は結婚式、夏の暑い日は水ごいで、卵を神に捧げる行事などなど・・・・・水かけの行事には、子供たちも来て演じる

     
 水かけ祭り  物語を演じる 
 喜びの木・・・・・バラ、バラは愛、キウリは・・・・・男性(笑)、お婆さんは・・・・・母なる大地、水かけ祭りが始まり、子供たちがお互いに水をかけ合う、後は皆で輪になって踊る、踊りは単調だが、現在も行われていて、2〜3時間踊ると言う

 皆で踊る事により、一体感が増すと言う、踊りの基本は、右が未来、左が過去、両方を繋ぐ様に左右へと移動する、踊りが終わって部屋の中に入り、昼食

     
 ナス  ナスのひき肉詰め  玉ねぎと肉の煮物
 ナスを使った料理が多い、ナスのひき肉詰め、美味しそうだが、残念、コリアンダー入り、他の料理にも入っているので、キウリとトマトの切った物とパンしか食べれない、

 昼食後、アシュタルク村を後にする、石ころの多い平原が続く、途中アルチ村に立ち寄り、少し修復されたキャラバン・サライを見学
   
 キャラバン・サライ  回りの風景
 乾燥しているが暑い、崩れかかったキャラバンサライはあまり興味が無いので、周りに花々を見る
     
 ルリ玉アザミ  野に咲く花・・・・・・名前は解らない 
 一見すると、何も生えて居ない荒地に見えるが、それでも色とりどりの花が咲いている、大型バスが、狭い道ギリギリを通って村の中の大聖堂へ
   
 マルチ村の教会 
 教会は、壁にはひび割れがあり、何となく崩れそうな建物、この聖堂は長年にわたり、朽ちるに任せた状態が続いたが、近年に文化庁が中心になり、外国の援助も借りて、ようやく修復作業が行われたが、修復と言っても、地震などのひび割れによる破壊を警告するアラームが、堂内の各所に設置されているだけ・・・・・・
     
 聖堂内   教会の屋根
 中に入るが、ドームが無くて、天井には大きな穴、ドームを乗せると、崩れる危険があるとの事、教会を後に高原地帯を走る、周りには、広大な麦畑が広がり、牧畜の牛たち、カメラストップ
   
 アルメリアの高原地帯  放牧された牛や馬
 遠くには、うっすらと・・・・・アルメリアの最高峰、アラッカス山(標高4090メートル)が見える、バスに乗り、今日の宿泊地ギュムリを目指す、街に近づくと、麦畑やジャガイモ畑が広がる
   
 ジャガイモ畑  麦畑
 5時40分、ホテルに到着、ギュムリの街は、1988年に大地震で、大きな被害を受けた、再建をあきらめて他所へ移住する人が続出した、それでも人口は40万人で、アルメリア第二の都市

 ホテルは昔、ホスピス(療養所)として設計された建物で、ホスピスらしさをなくして、ホテルとして使う為に、ロビーや各部屋に絵画が飾られている・・・・・・・・・・が抽象画が多くて、何を表現しようとしているのか・・・・・解らない
     
 夕暮れのギャムリの町  ホテルの部屋に飾られた絵画 
 7時にロビーに集合して、バスに乗り10分程行った所で下りる、未舗装の道を歩く、その横にはロシアの駐屯地がある、レストランまでの道を舗装してないのは、ロシア兵がキャタピラ付の戦車で食事に来るから・・・・・・・だとか、ほんと???

 レストランへは、長い階段を降りていく、川の傍に養殖池があり、マスやサメが養殖されている
     
 チョウザメ  捕えられて・・・・  料理になる
 男の人達が、チョウザメを網で取り、手に持って見せてくれる、レストランは養殖池の一角にある、何時も前菜の後、マスの塩焼きが出てくる、これは美味しく食べれた
     
 マスの焼き物  マスのキャビア?  魚の燻製
 マスの卵、キャビアとは・・・・言わないかな〜食べたけど・・・・イクラの方が美味しい、マスの後に、チョウザメの焼き物が出る、思ったよりもコクがあり美味しい

 アンモニア臭があると聞いていたが、ゆっくりと焼く事により、匂いが無くなった、久しぶりに美味しく食べれた夕食、皆は若い人が多いので、ワイン、ビールと良く飲み、話題が弾む

 9時、長い階段を上り、未舗装の道を歩いてバスに戻る、途中、駐屯地で見張りの兵士が立っている、若い人たちが手を振ると、小さく手を振って、答えていた、ホテルに帰り、後は寝るだけ、今晩は涼しい