10日目(7月26日) ガルギル〜レー
 
 
 予定では、今日はガルギルから峠を越えて、水の都シュリーナガルへ行くはずだったが、ザンスカールのバドゥムで暴動が起きた時と、同じ時に、シュリーナガルでも暴動が起きる、

 最初に聞いた話では、ラマダンに入ったイスラム教徒のアザーンがうるさいと、酒に酔った軍人が、モスクに入り、3人を射殺したと言う、

 しかし、後から聞いた話は、テロリストを追いかけて来た軍人が、テロリストを射殺、その時に巻き添えで2名が死亡したとの事、

 町は不穏な空気に成っていて、入れない、少しは日にちが立っているのでと、期待したが、ここへ来ても、やっぱりシュリーナガルへは、行けないとの事、バドゥムの時とは違い、死者が出ているし、仕方なく、レーに戻る事になる、


 シュリーナガルでは、ハウスボートで泊まるとの予定だったのに、期待していただけに残念だ、今日も良く晴れている、ホテルの前には、朝から沢山の人が居る、

 8時に車に乗り出発、今回も男性2名の中に私一人、昨日、熱を出した若い男性は、熱が下がる、

     
 ホテルの前  ガルギルの町 
 同じ道を帰るのは、つまらないが、良く晴れているので、景色は綺麗だ、イスラム圏とはいえ、仏塔が作られている、
     
 岩山の上の僧院?  仏塔を作る?  沿道の風景
 岩山の上には、僧院跡?・・・・・・来た時に寄った、ムルベクの磨崖仏の有る所で車を降りる
   
 磨崖仏 弥勒菩薩  僧院
 今日も弥勒菩薩は、穏やかな顔で迎えてくれる、トイレ休憩をした後で、車は峠に向かう、灰色の世界が広がって行く
     
 フォトウ峠  ラマユル僧院から峠に向かう道  ラマユル僧院
 フォトウ・ラ(峠)で車を降りる、前に通った時には、風が強かったが、今日は青空が見える、峠から下りると、ラマユル僧院が見えてきた、

 予定ではラマユル僧院は見学は無かったが、今回はラマユル僧院を見学する、車を降りて、歩くが、ここは大きな僧院

     
 ラマユル僧院 入り口  ラマユル僧院 
 山の上まで、僧院の建物がある、
伝説によると、ラマユル僧院の場所には、大きな湖があり、ナーガ(蛇神)が住んでいた、マディヤンティカ(お釈迦様の弟子のアーナンダ尊師の弟子で羅漢の一人に数えられている)がラマユルに来て、ナーガに対して御供え物を捧げた後、湖の淵の一部を杖で決壊させ、湖水を排出し、今の土地が出現したと言う

 その時に、センゲ(雪ヒョウ)は死んでしまった、その後、11世紀に、ガギュ派の開祖であるナローパがやってきて、洞窟で冥想した、その後、西チベットのクゲ王国の大翻訳者リンチェン・サンボが、ラマユルの地に5つのお堂を建てた、(添乗員の資料から

     
 本堂の入り口  リンチェン・サンボ?  壁画
 本堂の中は広い、ゆっくりと見学するが、仏の名前が覚えられないのが、難点
     
 洞窟で冥想するナローパ(中央)  ティローパ ナローパ ミラレバ  仮面
 3体の仏が居る、左からナローパの師であるティローパ、真ん中が冥想したナローパ、右がミラレバ、ミラレバは、何時も人の話を聞いていたので、手を耳にかざしていると言う、本堂を見た後、外へ出る
     
 仏塔  センゲ(雪ヒョウ)  古い建物
 沢山の仏塔がたっている、その一つに、壁面に白いライオン?(雪ヒョウ)が描かれている、雪ヒョウを供養する為に、今でも、本堂の下に、センゲガンと言うお堂が残っている、

 ラマユル僧院は、下ラダックからプリク地区のディグン・ガギュ派の本山である、1時間ほど、見学をした後、レーに向かう、途中の、前にも昼食を食べた、杏子の里カルチェの町で、ランチボックスを開ける、

     
 カルチェの町  昼食のレストラン? 杏子の実
 今日も、沢山の生の杏子、干した杏子を売っている、昼食を食べた後、出発、途中、ニンフの町で、休憩、チャイを飲む、前にも、ここで休憩してチャイを飲んだけど・・・・・・・・・すっかり忘れていた、年のせいかな〜

 レーへ続く道は、何もない広々とした原野を走る、私的にはこんな景色が好き、空気がいっぱいある

     
 レーへ続く道  
 道は舗装されているので、車はスピードを出す、車はレーまで行ってから、ガルギルまで引き返すので、少しでも早くレーに付きたいのかな・・・・

 レーに近づくに従い、緑の村々が見えてきた、僧院もある、4時半頃、レーのホテルに到着、このホテルは、最初にレーに来た時に、昼食をしたホテル、ホテルの部屋で一休み

 5時半、ガイドの案内で、レーの中心街へ歩いて行く、ツアーの一人が、オリドェ・フェロルミの写真館が有ると言うので、その場所へ行く、

 フランスの写真家で、初めてフランスにザンスカールを紹介した人、初めて知った!その写真が、玄関先にかざってある、雪の中を歩いている写真を見て、ガイドのタンジンさんが、これは祖父だと説明された、

 冬の唯一の交通手段である凍ったザンスカール川を歩いてレーまで来る写真集は有名(後日、ネットでその写真集を手に入れた) 今も冬には歩いて凍った川を歩く(チャンダムトラック) ツアーも行われている

     
ガイド タンジンさん   写真館の入り口には・・・  オリドェ・フェロルミの写真集
 ガイドのタンジンさんは、ザンスカールの出身、日本語は話せないので、英語で話し、添乗員が通訳する、ラダックの音楽CDが欲しい人が居て、タンジンさんの案内で、露店が出ている場所へ、
     
 レーの町   露店
 若い女性が一人、ラダックが気にいって、1ヶ月の予定で滞在していると言う、欧米からの観光客も多い、前に来た時には、レーの中心街は歩いて居ないので、はっきりは解らないが、町がすっきりしている感じ
     
 モスクと王宮跡  野菜を売る女性  大道芸をする女の子
 道端では家族?で大道芸をする人達、立ち止まって写真を撮る人が多い、メーンストリートでは、歩道に野菜を並べて売っている女性達と、見ていると面白い、ロバまで歩いて居る
     
町中にロバ   ラダックの山々  王宮跡と僧院
 ぶらぶらと、町の中を歩いてから、ホテルに戻ってくる、ホテルの屋上へ登ってみる、周りには夕暮れのレーの郊外
     
 ホテルの屋上から  夕暮れのレーの街並み 
 ホテルの前の店に灯りが灯った、皆が帰って来るのが見える、夕食は7時半、デザートにマンゴやブドウが出る、ツアーの一人が誕生日で、ケーキが出て、私もご相伴をする、

 今日がインドでの、最後の夜、レーの夜は涼しい、