7日目(6月22日)タボ〜カザ

 今日も良い天気、5時に起きて、6時の朝食、今朝もお粥が出る、朝食はパンが多いので、お粥とパンで十分な食事、今日は一番前の車の助手席に乗る、インドでは運転手はシートベルトは締めない、助手席の私はシートベルトを締めるが・・・・・・・・

 ダボの町を通り過ぎると、灰色の世界に変わる、やがて、崖の道、運転手は崖の上の方を見ながら、運転している、私も気になって上の崖を見ると・・・・・・・・・・・・岩がもろくて、少しの振動で崩れ落ちてきそう・・・・・千尋の谷の道も怖いが、このような道も怖い、雨だったらと思うと・・・・・・・・良い天気に感謝、

上から岩が落ちてきそう・・・・・ 途中のオアシスの村

 灰色の世界に急に緑の木々が見えてくる、少しの平地にあるオアシスの村、こんな場所を通り過ぎると、又赤茶けた道、しかし、沿道には山バラが沢山咲いていて、目を楽しませてくれる、やがて道は九十九折の登り道、道の先に見えてきたものは・・・・・・・

ダンカルゴンパが見えてくる 山の上に建つダンカルゴンパ

切り立った岩山の上に建つ建物、ダンカルゴンパどうしてこんな場所にゴンパ(僧院)が在るのか不思議、やはり、少しでも天空に近い場所で、仏に近づきたい思いだろうか・・・・・・、ゴンパの下には集落があり、段々畑が見える

ダンカンゴンパと周辺の集落、段々畑

 車はゴンパの直ぐ近くまで行き、降りて、崖の道を登っていく、下を見たら!!!・・・・・上だけ見て登ろう、手すりも無い石段を登っていく、天空に建つ本堂へ、足を踏み外したら・・・・・・・・天空のお堂に行く前に、黄泉の国へ行きそう・・・・

ダンカルゴンパ 本堂へ続く道 手すりも無い石段、下は千尋の谷

 お堂の中に入る、ここでは内部の撮影を許される、説明を聞きながら(相変わらず判りません)写真を撮る、絵としてみると、極彩色の仏達、外の景色が灰色の色の無い景色の為に、極彩色の仏達は、いっそう華やかに感じる、

ダンカンゴンパの壁画

同じような仏の絵、どの人が大日如来で、どの人が薬師如来なのか、何処か違うのか・・・・・・判らない、タンカのある部屋へ、このタンカはチベットから持って来たもの、ここで面白い・・・・・像を見る、骸骨の像、これは悪気を追い払う為、仏具には人間の骨を使用した物も多いとか、これも同じ理由、私にはこちらの仏具の方が気味が悪い、

骸骨の像 セルマン茶

 お堂の中庭で、この寺の高僧よりセンマン茶を頂く、綺麗なオレンジ色のお茶で、甘くて美味しい、セルマンとは果物の一種との事、このダンカルゴンパには成人60名、子供40名が暮らしているとの事、
帰り道、子供達に逢う、学校の帰りであろうか・・・・・・・・・いつの間にか子供が居る、何処から湧いて来たのかな〜

ゴンパより見る村 ゴンパの近くに子供が・・・・

 9時45分、ダンカルゴンパを後にする、道はゴンパを通り過ぎて、岩山の中の道に入っていく、何処へ行くのだろう・・・

ダンカルゴンパを後に 岩山の道を

 何も無い、岩だけの狭い道を走る事1時間、山に斜面に張り付くように家々が見えてきた、今回の2度目の訪問地、ラルン村、ここにあるゴンパを見学する為に、村に近づくと・・・・・・・・道路に布が敷いてある、多分、経文などが書いてあるだろう・・・・・添乗員が少しお金を渡して、取り除いて貰う、私設の料金徴収?・・・

私設の料金徴収? ラタン村

 呆れて見てると、目が合い、途端にニヤッと・・・何となく憎めない・・・・ゴンパに入ろうと思ったが、鍵が掛かっている、近くで作業している人が鍵を村まで取りに行っている間、子供達や、作業をしている女性を写真に撮る、画面を再生して見せると、ワイワイ言いながら、大騒ぎ、

ラルン村の子供 村人達

 ラルンゴンパの中に入る、ラタンゴンパは1100年前の建築、お釈迦様を中心に回りを、神々が囲む、立体マンダラが有名、

 ゴンパを見学した後、村を散策、同じような建物、ラルン村は成人200名(子供は数には入れないとの事)の小さな村、ここは神々の住む谷と言われる所、だったら、あの料金徴収は、神の谷への入場料、神様も俗世界に染まったか・・・・・・

 村の外れで、ランチボックスの昼食、村から可愛い子ヤギが、後を付いてくる、食事の後、村を後にする、再び、川沿いの道を走る、13時45分、幹線道路から外れて橋を渡り、対岸へ、道路には門があり、ビン渓谷へ、
渓谷の中に入ると、道は今までよりも狭くなり、岩の中の道、

ビン渓谷 クリン村へ

 何も無い岩だけの道を走ること30分余り、緑の平地と雪山が見えてきた、ピン渓谷の中にあるクリン村に入る、緑豊かな村、畑には麦が植えてあり、その周辺には花々が咲く、途中の景色からは想像できない場所、
村の中に入り、クリンゴンパへ、

クリンゴンパの仏

 難しい事は判らないけど、薄暗いお堂の中で、華やかな仏達と向き合うと、何となく手を合わせている、ゴンパの見学を終えて、来た道を引き返して行く、

ゴンパから見るクリン村 幹線道路、カザへ

 橋を渡り、幹線道路に戻る、途端に車が多くなる、大きなドラム缶を乗せた車、落ちないかとヒヤヒヤしながら、後ろを走る、段々と緑が多くなってきた、15時40分、今日の宿泊地のカザに到着、ホテルは道路沿いのホテル、

 カザはスピディ渓谷の中での一番大きな町、部屋に入るが・・・・・・窓の少ない穴倉みたいな部屋、シャワーを浴びて、洗濯をするが、・・・・・・・・部屋に小さな窓が一つ、シャワーの場所に一つの窓と息が詰まりそう・・・・・・

 夕食はホテルのレストランで、食事中、西の空が赤く染まる、しかし、稲妻が光っている、夕食後、部屋に帰ると、ホテルの従業員が2〜3人(男性)、部屋に入ってきて、枕もとの電球を替えようとするが、ショットしてしまう、そしてシャワーの温水タンクが故障、

 その為に、隣の部屋と交代する事に・・・・・・・・・慌てて荷物を整理しようとするけど・・・・・皆は勝手に移動させる、下着が干してあるし、手に触れて欲しくない物もあるのに・・・・・・・・勝手に運ばないでよ、と抗議したかったが、アッと言う間に移動完了、

 移動された部屋は・・・・・・・・・・部屋には窓が無い、シャワーの場所に小さな窓が一つ、穴倉よりもひどい部屋、おまけに布団は湿っているし、シーツは汚い、これが一人部屋の高い料金を払った部屋・・・・?軽い閉所恐怖症の私には、息が詰まりそう・・・・・・・・夜中に何度も目が覚めて、寝れない、

 しかし、この部屋は、元々、ガイドの部屋、ガイドはこんなヒドイ部屋に泊まるの?・・・・・・カザの標高は3450メートル