4日目(6月19日)サラハン〜レコンピオ〜カルバ

 5時に起きて、外を見る、良かった、今日も良い天気、5時半から食事、食事の合間に日が昇る、遠くには雪を被ったスリカンド山が見える、

スリカンド山 日が昇る

 6時、車に分乗して近くにある「ピーマカリー寺院」へ向かう、道の周辺にはリンゴ、アンズなどの果樹園が多い、ジグザクの道を上に上っていく、20分ほどで到着、ピーマカリー寺院はヒンズー教の神、カーリー女神を祭った寺院、中庭に入ると仏塔?・・・・・・この寺院はヒンズー教とチベット仏教が融合した寺院との説明

中庭に建つ仏塔 中庭から見るピーマカリー寺院の門

 石段を登り、門をくぐり、中に入るが、中は動物で出来た製品、ベルト、腕時計のベルト、バック、等は持って入ることは出来ない、もちろんカメラも・・・・・・裸足になり、身一つで寺院の中へ、本堂は3階、狭い階段を登っていく、中は薄暗い
カーリー女神はシバ神の奥さんのパーパティの化身、悪から守る神様として、慕われている、
本堂で、僧侶のプージア(儀式)を受ける、そして説明、ガイドは夕べ泊まったホテルのオーナー

 二階も神様が祭られているが、ヒンズー教はとても沢山の神様が居て、覚えられない・・・・
 説明とお参りを済ませて、中庭に戻ると、お爺さんが太鼓を叩いている、毎日の勤行だろうか・・・・・写真を撮り、お礼にチッキで写した写真を渡す、

寺院で太鼓を叩くお爺さん ピーマカリー寺院

 寺院の外から写真を写す、とても変わった造り、木造建築で上にいくほど大きくなっている、周囲は工事中、その横にはホテルがあり、地元の信者の寺院が、観光客が来るようになると、段々と変わっていく事だろう・・・・・・
この村の人口は1500人、全員がヒンズー教徒との事

 こんな小さな村で病気になったら、どうするのだろう・・・・・・と聞いたら、今でもシャーマン(祈祷師)が治療を行うことがあると言う、IT産業の先端を行く国で?・・・・・・・・・・インドは奥が深い

 8時に寺院を後にする、道はだんだんと厳しくなり、山の中腹を切り取ったような道に変わる、下は・・・・・絶壁
9時25分、道路にヒンズー教の神「ルルガ」を祭ってある場所を通る、ここで運転手達は旅の安全を祈る
私たちも一緒にお祈り・・・・賽銭を渡したら、シャックリと言う、小麦粉に蜂蜜を入れて作ったお菓子を貰う、

 その近くで、チャツキノールと言う、ここキナール地方の帽子をかぶった親子?連れに会う、珍しい帽子で写真を撮る

チャツキノールをかぶる親子 険しい道が続く

 道路の下は、サトレジ川、対岸には少しの平地に家が建っている、橋も無いし、こちらの道路はバスも走っているが、どうして向こうから、こちらの道まで来るのかな?・・・・・・・・・と思う、それより、あの不便な場所に住んでいるだけで、驚き

 やがて、道路の下に段々畑、家々、川に突き出る半島のような場所に寺院がある、こんな厳しい場所だから、神様は必要だろうか・・・・・・

川に突き出た場所の寺院 厳しい道が続く

 道は相変わらずの狭い道、対向車はトラックが多くなる、ガードレールも無い道で、反対から大きなトラックが来ると、怖い、天気が良いので助かるが・・・・・・雨が降って、路肩が緩んでいたら、怖くて通れない道、添乗員が「皆さん、良い天気が続く事を祈ってください」と言っていた事もうなづける、

 こんな狭い道でも、牛が道路をのんびりと歩いている、そして、二頭の牛が角を突き合わせて喧嘩・・・・・・・その横で待機する車、ヒンズーの神の乗り物を引く、神聖な動物の牛は、大切に扱われるが、いい加減にしてよ〜と異教徒は叫びたくなる、

 10時25分、道路工事の為に停止、車を降りて近くを歩いていると、岩の所に沢山のトカゲ、日本で見るトカゲよりも大きく、人が来ても逃げない、トカゲは嫌いではないが、これだけ沢山居ると不気味、
15分ほど待ってから車に乗る、近くではダム工事をしている、だからトラックなどが多かったのだ・・・・・・
ダムの完成は12年後との事

 12時、青空トイレ、川の側の為に風が強い、サトレジ川は雪解け水の為ににごっている、

トカゲ サトレジ川

 13時40分、川沿いの道から山の上に、上るに連れて家々が見えてくる、キナール地方の中心地「レコンピオ」の村へ
段々と登るにつれて雪山が見えてきた、レコンピオの村を通り過ぎ、今日の宿のある「カルバ村」へ、今までは少し曇っていて山の頂上は見えなかったが、ここに来て青空が広がり、山の頂上までが見渡せる、

 しかし、肝心のキナールカイラスは見えない、2時20分、ホテルに到着、3時、遅い昼食を済ませて、ホテルのベランダで、ゆっくりと景色を楽しむ、
やがて、雲が切れて、待望のキナールカイラス(6050メートル)が見えてきた

キナールカイラス (左の山)

 キナールカイラス・・・・・何時もはチベットのカイラスに居るシヴァ神が、冬の間だけこのキナールカイラスにやって来て 休養をすると言う、ヒンズー教徒の聖山

 天気は良いが、このホテルの標高は2950メートル、風が冷たい、夕食までの時間、ホテルの側の畑ではお母さんと息子2人が、畑に苗を植えたり、水をかけたりと、甲斐甲斐しく働いている、見ていて気持ちが良い、
7時半の夕食は、昼食が遅かった分、お腹が空いていない、