13日目(6月28日)レー滞在

 長い旅での疲れが出たのか・・・・ぐっすりと眠る、今日は予備日、レーの観光、4人が不参加、朝食を済ませて、出発までの時間、ホテルの屋上に上る、スルーガイドも一緒、彼は遥かな雪山を指差し、「自分がガイドをして登った山」と教えてくれる、(通訳はツアーの女性)山の名前はストックガギリ山(標高6600メートル)

ストックガギリ山(雪山) 民族衣装、カリーを着たスルーガイド

 ほっそりした身体からは想像できない、それに彼はベジタリアン(菜食主義)宗教的では無いらしいが、20歳からベジタリアンになり、独身、お嫁さんもベジタリアンではないとダメとの事、魚も肉も卵も食べない生活は、私には考えられない・・・今でもお寿司食べたい〜と思っているのに・・・・・・・・・

 山も話になると、以前私も山に登っていたので、もっと話したいと思うが・・・・・・・・・私は英語が話せないし、彼は日本語が話せない・・・・・・・・英語が話せたら良かったのに・・・・・・・と思った、屋上からは、山の上に建つゴンパと城が見える

山の上のゴンパと城跡 ホテルの部屋と中庭

 8時半に車に乗る、車はレーから東方向へ、時間が早いのか人は少ない、雲が多くて、時々通り雨のような小雨が降る

レー郊外

 道には門があり、小さなゴンパが至る所に点在する、チベット仏教の国に来たと実感する、ここはインドであって、インドでは無い別の国のように感じるのは、ゴンパの多さだろうか・・・・・・・・やがて、スクーパが沢山ある場所で車を下りる、「シェーパゴダ群

シェーバゴダ群

 ここには昔の王家のスクーパがある、説明によると、スクーパは仏像の象徴で、中には遺骨などは入っていないと言う、だったら、遺骨は何処へ?・・・・・・・・・川に流すか、壷に入れて別の場所に埋めるとか・・・・高僧が亡くなったときは、ストーパの中に遺骨をいれるとの事だが・・・・大きなスクーパは王家、小さなスクーパは庶民、

 人が死期が近くなると、仏の絵を見せると言う、そして、49日が過ぎるまで、遺品には手を付けないと言う、これは日本と同じ、
 
 スクーパを見学している横の道では子供達が通学している、しかし、その横では同じような年頃の子供達が働いている対照的な風景を見る、ここでも格差が広がっているのだろうか・・・・・・

通学する子供        働いている子供 沿道の花

 車に乗り出発、少し走ってから車を下りる、ここからは、昼から見学する「ティクセ・ゴンパ」の全景が見える、ここも大きなゴンパ、

ティクセ・ゴンパの全景

 写真を撮っていると、地元の人達が見ている、おじいさんを撮り、お礼にチッキで写した写真を渡すと、珍しそうに見ている、記念になれば良いけど・・・・しばらく行くと、山の上に僧院が見えてきた、

ティクセ・ゴンパ ストック・ゴンパ

 ストックゴンパ、1822年に藩主が新王宮として建立、現在でも王族の末裔が住んでいる、このゴンパの一角にはラダック王家が集めたタンカがみえる博物館がある、ストックとは、タイガーの鼻の意味、再び車に乗る

 岩ばかりの風景の中、山の麓に緑が見えてくる、近づくと人家や畑がある、途中で素敵な服装のお婆さんに会う、早速写真を取らせて貰う、この衣装も民族衣装だろうか・・・・・段々と山に近づくと、岩山に張り付くように白い建物が見える、これが17世紀に建てられ、ラダック最大の僧院「ヘミスゴンパ

道で逢ったお婆さん ヘミスゴンパ遠景

 ヘミスゴンパの中に入る、ここは最高僧「リンポチェ」がいるニンマ派の総本山、末寺は100を越えると言う、300人の僧侶が居るが、この僧院には住まないで、ラダックに住む、6月に行われるヘミス祭は有名、中庭はヘミス祭が行われる場所、思ったよりも狭い感じ、ヘミス祭には2万人の見物客が来ると言う

ヘミスゴンパの中庭

 中に入る、写真はフラッシュを使用しなければOK、ご本尊とそれを取り巻く仏達、

バドマ・サンバヴァの像 壁画

 屋上へ出る、どこの僧院でも、屋上があり、ここからは周りの風景が見える、ヘミス祭はバドマ・サンバヴァの8変化が演じられるとの事、一度見てみたい・・・・・・・

ヘミスゴンパの屋上から 釈迦如来像

 ヘミスゴンパを後にして、途中の町で昼食、ここにも大きなマニ車があり、人が回している、ジュースを買う、ボトルに入っていて20ルピー(60円)日本の半額、でも甘すぎ・・・・・

昼食場所のマニ車 来た道を引き返す

 来た道を帰っていく、ヘミスゴンパはレーの中心から東へ43キロ、そして、来る時に写真を撮った「ティクセゴンパ」へ、下から山のてっぺんまで、歩いて登るのか・・・・と思うと、気が遠くなるが・・・車で上まで登ることが出来て、やれやれ

 ゴンパの本堂の近くまで行き、車を下りて門を入る、直ぐの所にレストランが出来ていて、添乗員がびっくりしていた、日々、ここも変わっているようだ・・・・・・・階段を登っていく、周りの景色が一望出来る、しかし、僧院から見える景色は両極端、緑豊かな景色が見えるが、角度を変えると荒涼たる景色に変わる、不思議・・・・・・・

僧院から見る景色

 このティクセゴンパは、かっては要塞としての機能をしていたと言われるだけあって、山の上にあるきれいな僧院、ここには沢山の少年僧がいる、この少年僧たちは、規律と仏教の哲学を学ぶ、戒律の厳しいゲルク派の僧院である、

ティクセゴンパ 本堂

 本堂の中に入ると、高さ15メートルの黄金の釈迦如来像がある、目の位置が、お釈迦様の顔、全体が見つめられて居るようだ、

釈迦如来像 六道輪廻図

 お堂の入り口には六道輪廻図がある、これは布施(奉仕)自我(法を守る)忍(我慢をする)座定(心を静める)精進(労働をする)知恵(勉学に励む)これを実行して、無知、ねたみ、貪欲、嫉妬心から抜け出して、初めて輪廻(生まれ変わり)から脱して如来の居る世界に行けると言う教え(注、間違って覚えたかも知れません)

 ティクセゴンパを見た後、門の側のレストランでチィタイム、再び車に乗り、レーの中心へ、ここはレーから東に20キロの距離、3時半、レーから東へ15キロ、シェ王宮へ、

 17世紀、時の王、センゲンナムエルが父の供養の為に建てたゴンパ、ゴンパの横には宮殿が廃墟となっている、

シェ王宮 王宮の側にある湿原

 急な坂を登って行く、今回は歩くことが多い、眼下には湿原が広がる、これはかっては池だった場所宮殿の中にはゴンパがあり、宮殿はもう廃墟となっているが、ゴンパの中には仏像があり、入り口にはたくさんのマニ石が置いてある、この頃になると、天気が悪くなってきて、小雨が降る、1663年に建立されたゴンパの中へ

シェ王宮のゴンパ ゴンパの中の仏像

 壁画も綺麗である、ゴンパを見た後、道路まで下りてくる、道路の側にある、魔崖仏を見るが・・・・・・はっきりとは見えない、8世紀にヒンズー教徒のアフガン人が削ってしまったとの事、車に乗り、帰路につく、また、車が止る、道から、広い場所に建物が建っている、

 ここは、ダライ・ラマの説法の場所、7月末にはここで説法をされるとの事、この広い場所が、沢山の人々で埋まる事だろう・・・・・・

ダライ・ラマの説法の場所      林の中の宿舎

 これで、今日の観光は終わり、ホテルに帰り、中庭でお茶を飲む、ここで3日間、ゴンパ等のガイドをしてくれたお坊さんとはお別れである、彼は現役の僧侶、今はNGOの仕事をしているとの事、ラダックの生まれ、

ガイドをお願いした僧侶

 ホテルの前はバザールなどがある繁華街、しかし、歩きつかれて、外まで出る気力が無く、夕食後はシャワーを浴び、荷物の整理をして、直ぐにベットへ、