8日目(4月9日)ウオンディポタン〜トンサ〜ジャカル                         
 
 鳥の声で目が覚める、食事の前に、ホテルの近くを散策、亜熱帯の植物が多く、ホテルの近くにはブータン様式の大きな家が建っている、
ホテル ホテル周辺 ホテルの庭に咲く花
 7時15分にホテルを出発、昨日通った道を走る、ウオンディポタン・ゾンの下でチック、通学途中であろうか・・・・二人の可愛い女の子が居て、写真に撮る、橋を渡り、昨日と同じ道を登っていく、ゾンを横目で見て、中心街を通り、山の中にへ、対岸には紫の花が沢山咲いている木が多い、「インデコヒラー」の花と教わる、

 道の下には・・刑務所、バスは山の中腹を走る、カーブが多いので対向車が来ると、ヒャとする、対岸の遥か遠く、山の頂上近くに開墾された畑と家が見える、幹線道路から離れた場所、車の通る道はあるのだろうか・・・・・・・
チックポイントで逢った女の子 ウオンディポタンの中心地 道の下の建物は刑務所
 至る所で道路工事が行われている、今は乾季の終り、雨季に備えての道路工事であろうが、雨季になったら、直ぐに土砂崩れが起きそうな道路、一年中、道路工事が必要みたい・・・・・山間の道路は管理するのが大変だ、
山間の道路 崩れた道 遥か山の彼方にある家と畑
 やがて、他のツアーのバスが止まっている、私達もバスを降りる、「ノブディン村」ここからは遥か遠くに雪を被ったブラックマウンテンが見える、ここからも、山の中腹まで畑が広がっている
ノブディン村から見るブラックマウンテン
 ノブディン村の家々にも壁には吉祥紋が描かれていて、欧米から来た観光客が写真を撮っていた、
ノブディン村 峠に続く道
 道の周りには沢山のワラビが生えている、日本に持って帰れないのが残念、20分ほど写真タイム、再びバスに乗り、山を登っていく、山には白いコブシの花と赤い石楠花の花が咲いている、9時45分、標高3300メートルの「ベレ・ラ(峠)」に到着、沢山のルンタが風に揺れている、
ペレ・ラ(峠)の仏塔 ヤク 峠に咲く花
 峠と言っても広い、仏塔が立っていて、ダルシンやルンタが沢山ある、ヤクも居るし・・・欧米?から来たツアーの人達が、峠にバスを停めて、小高い丘に登ってお祈り??・・・・・らしき動作をしている、総勢20名ほどが・・・皆同じ動作をしている、何だろう?不思議・・・・・・・休憩の合間には青空トイレ、

 10時、峠から下っていく、20分ほど下っていくと、菜の花が咲いている村がある、「ルクチ村」 バスを停めて写真を撮る、道端には村人が居て、この人達もお願いをして写真を撮らせてもらう、
ルクチ村 村人達
 村人達の顔は穏やか、のんびりと道端で休憩しているのを見ると、ここでは時間がとてもゆっくりと動いている感じ、このルクチ村の場所が面白い、斜面に広い大地があり、その底に当たる部分に、集落がある、金色に輝いているのは僧院だろうか・・・・、斜面には麦などを植えている様子、
ルクチ村の菜の花畑 沿道の風景
 ルクチ村を通り過ぎると、又山の中腹の道、川の側の道になり、又山に登っていく、変化に富んだ道が続く、やがて、18世紀に建てられてネパール式仏塔「チョンデブジチョルテン」でバスは停まる
チョンデブジチョルテン 沢山のタルシン
 チョルテン(仏塔)の周りには沢山のタルシンが建っている、チョルテンの側では地元の人達が集まっている、法要でもあるのだろうか?、ネパール式チョルテンの横にはブータン式のチョルテンもある、15分程の時間を過ごす、道は相変わらず変化に富んだ道、道々には石楠花の赤や白の花々、でも、石楠花の季節は終わりに近いのか、花の色はイマイチ、

 12時40分、遥か彼方にトンサ・ゾンが見えてきた、トンサ・ゾン全体が良く見える展望台でバスを降りる、
トンサ・ゾン全景
 深い谷を隔てた、対岸にはトンサ・ゾンの大きな建物が見える、トンサ・ゾンに行くには、この深い谷に下りてから、登り返す、今は車で川の上流に向かって走り、大きく迂回をしなくてはいけないが、昔の人は歩いてこの谷を下りたのであろうか・・・・・展望台には仏塔があるが、その周りを回りながらお祈りしている老人が居る、年を聞くと80歳、毎日、お参りをしているとの事、
トンサ・ゾンとトンサの町 お参りに来ている老人 トンサの町
 バスは大きく迂回して対岸に渡る、ゾンの近くに橋があったら5分ほどで対岸に渡れるが、上流の川の一番狭い所に橋があるので、30分ほど時間がかかる、トンサの町に入って昼食、ここでも、個人旅行をしている欧米人に会う、昼食後は、直ぐ近くにあるトンサ・ゾンを見学、入り口には香炉が置かれて、燃やす枝だろうか・・・・・ヒノキに良く似た枝が置いてある、トンサ・ゾンは大きい
トンサ・ゾンの入り口 香炉 燃やす木
 トンサ・ゾン・・・・この地にシャブドンの祖父が建てた寺があり、シャブドンはブータンに入ると、地理的に重要なこの寺の拡張に着手し、歴代のベンロブ(行政管)が引き継いだ、トンサの行政官は、シャブドン亡き後の最高実力者を意味し、現王政の設立も、トンサの行政官を基盤にしている、歴代の王は皇太子時代に、このトンサ・ゾンで県知事を務める、

 トンサ・ゾンの装飾は落ち着いた装飾、この建物のデザインは、自分の家を作るときに参考にする人が多いとか・・・
ゾンは政治と宗教が一体となっている場所、現在僧は250人、役人は70人居るという、ゾンの中は広い、うっかりすると迷子になりそう・・・・・・・・ツアーの一人が迷子になった!!
トンサ・ゾン
 ゾンの中にはお坊さんが居る、その近くにお役人が書類などを持って歩いていたりする、私には不思議な風景、ゾンは入り口に近い所が行政区域、その奥にウゼがあり、その一帯が僧たちの区域になっている、
僧の住む区域 行政管 崖の上に建つトンサ・ゾン
 このトンサ・ゾンも、崖の上に建ち、昔は砦の役目もしていただろう・・・・・・・か、2時半、バスに乗る頃になると、雨が降り出してきた、山間部では昼から天気が変わる、バスは山の上に登って行く、

 上に登るに従い、石楠花の花が見えているが、それ以上に多いのが、各種の木々にまつわりつく「サルオガセ」、これが木々に付くと、木は枯れていく、枯れてしまっている木も多い、

 3時40分、ヨトン・ラ(峠)に到着、仏塔があり、雪が少し残っている、小雨が降っているので、寒く、何も見えない、峠では「ラ・ゲロ」と叫ぶ・・・・・・・これは悪魔を払い、神に感謝する意味がある、
ヨトン・ラ(峠) 毛織物工房 町に入る
 ヨトン・ラ(峠)を越えると、中央ブータンのプムタン地方へ入っていく、4時半、毛織物工房の店へ・・・・・・バスを降りるが・・・寒い、店の中へ・・・・中には布地が多く、綺麗な刺繍した布が並んでいるが、やはり値段は高い、見るだけ・・・・

 5時半にジャカルの町に到着、ホテルは山の中腹にある、お寺が経営するゲストハウス、日本だと宿坊かな・・・・・・部屋は広い、木造の部屋には「薪ストーブ」が置いてある、ストーブは係りの人が付けてくれると思って、待っていたが来ない・・・・・・添乗員とツアーの人が付け方を教えてくれる、

 まず、大きな松ポックリが火付け用、これに火をつけて、薪を入れて燃やす、暖かくなるが、直ぐに薪が燃えてしまい、足していくのが、大変だ
夕食は別棟で食べる、白米が出たが、日本の様にモチモチして美味しい、、夜になると冷えてくる、シャワーを浴びて、直ぐに
ベットへ・・・ここは標高2700メートル、夜、一旦止んでいた雨が降る、今日の移動距離は190キロ