6日目(4月7日)テンプー滞在

 夕べ、遅くまでうるさかったが、窓から外を見ると、直ぐ近くにカラオケ?店らしきものがある、その通りを朝早くから学生が通学している、朝食後、ホテルの周辺を散策、

 ホテルの前は、広場になっていて、大きな時計塔が建っている、地図で見るとこの辺りが「時計塔広場」ここにもマニ車があり、道行く人達が、回している、
通学する学生 時計塔広場 マニ車
 散策していると、同じ旅行社の他のツアーの人達に逢う、その人達は8日間の空路でブータンに入り、パロでは同じようにツェチェを見物して行く、人数も多くて24人、パロやテンプーでは個人で来る人など、日本人に多く合う様になる、

 テンプーはパロよりも100メートル標高が高い、今日は曇っているので少し肌寒い、8時半にバスに乗り、少し走っただけでバスを降りる、メモリアル・チョルテンに到着
メモリアル・チョルテン マニ車
メモリアル・チョルテン・・・・・1972年にナイロビで亡くなった第3代国王が生前に願っていたのを、1974年に完成した追悼記念の仏塔、高さ15メートル、内部は3階建てになっていて、1階にはニンマ派の仏僧があり、立体曼荼羅になっている、二階は歓喜仏、3階は尊い仏像が安置されている、

 沢山の人達が、仏塔の周りを右回りに回っている、私達も右回りで3回回る、この沢山のブータンの人達は、会社や学校に行く前に、ここへ着てお参りをしてから各自の職場に出勤すると言う、ブータンでは日常生活の中にしっかりと仏教が根付いている、中には入ることが出来なくて、入り口から少し見るだけで終り、

 再びバスに乗る、山の上に登っていく途中、学校があり、子供達が先生の太鼓の音に合わせて踊り?をしている、お揃いのゴやキラを着た生徒達、あまり可愛いので、途中でバスを降りて見学、
生徒達
 ブータンの新学期は2月15日、新入生であろうか・・・・先生に先導されて、歩く姿は本当に可愛い、校庭の側では父兄達も子供達の様子を見ている、何処の国でも同じ、ここは私立の学校・・・・・・かな

 再び、バスに乗り山の上へ、途中でチャンガンカ・ガンの見える場所で写真を撮る、
チャンガンカ・カン チャンガンカ・カンで逢った子供達
チャンガンカ・カン・・・・・・テンプーの守護神の寺院、特に子供の成長に霊験があるとされ、子供が生まれると名前をつけてもらう、プータンにドゥク派を布教する為に訪れたハジョ・ドゥコム・シクボの子孫により15世紀に建てられた、

 バスを降りて石段を登っていく、本堂に入ると朝のお勤めの最中、僧たちの奏でるお経と音楽を聴き、聖水を頂く、少し口に含み(真似だけ・・)後は頭にかける、本堂の外に出ると、小さな子供達が来ている、元気に成長する事を願い、お参りに来ているだろう

 バスは段々山の上に登り、行き止まりの所が展望台、沢山のルンタがあり、ここからはテンプーの町が眼下に広がっている、
展望台から見るテンプーの町 官舎 展望台
 展望台からは同じような建物が作られている、これは公務員が住む官舎、ブータンでは土地は国家の物、テンプーの中心地では借地権は1000万円、それに家を建てると2000万〜3000万円かかると言う、買う人はビジネスマンが多いとの事、 ここからは4代国王のお妃の宮殿が4軒見える、

 30分ほど居てから山を下っていく、途中、国獣「ターキン」の居る「モティタン動物保護区」でバスを下りる、中は金網で囲われているが、ターキンは初めて見る動物、牛の様で、鹿の様で・・・・・・不思議な動物
珍獣 ターキン 人懐っこい
 ガイドが金網越しにヨモギなどを食べさせているので、私も差し出してみる、人懐っこくて、食べる、この保護区は広い、他の人達はどんどん奥の方へ行ったが・・・・・私は入り口近くで、もっぱらヨモギを食べさせてスキンシップ、野生のターキンはブータンの北の方のヒマラヤ近くに住むが、段々と数が少なくなって来ているとの事である、

 40分ほど、見学をして、山を下りる、途中で沢山の車が止まっていて、観光客が写真を撮っている、私達のバスも止まり、バスを降りると、プータンの官公庁とチベット仏教の総本山「タシチョ・ゾン」が、眼下に広がっている、
タシチョ・ゾン     
 右手の林の中の屋根に金色の塔がある小さな建物が、国王が住む宮殿、思ったよりも小さいので、ビックリ、国王は毎日、ここからタシチョ・ゾンへ通勤する、平屋の緑と赤の屋根の建物が農業省、ゾンの向こうに見えるのが国会議事堂、手前にはゴルフ場、

 直ぐ近くにある「尼僧院」へ、少し坂を登って行く、この場所がタシチョ・ゾンを写真を撮るポイントで、殆どの車はココで停まる、そして、その近くにある尼僧院へ・・・・が観光のパターンみたい、
尼僧院
尼僧院・・・・・・・タントン・ギャルポはブータンに鉄の橋を伝えた高僧、彼は技術者であり、修験者、この寺は彼が瞑想を行った場所に建てられた、本堂には岩窟を模した浮き彫りを背に高さ5メートルのタントン・ギャルポの座像がある、プータンでは年配の人の殆どが知っている有名な僧、

 彼を本尊に50人ほどの尼さんがいる、尼さんは日本とは違い、髪は5分刈り、男性と間違うほど・・
ここを見学した後は、テンプーの中心地に帰ってくる、郵便局で切手などを買う、私は昨年の戴冠式を記念して出されたCDを買う、4種類在ったので、全部買うが〆て2000円也、帰って家で見たが・・・・・・・・期待はずれ

 13時、ホテルの近くにあるレストランで昼食、今日は蕎麦がでる、ブータンでも蕎麦を食べるけど、食べ方が違うので、日本から添乗員が持ってきた蕎麦ツユをつけて食べる、味は・・・・・・日本の蕎麦と一緒、姿は違うけど・・・・・・
昼食の蕎麦 チャンリミタン競技場 テンプー市内
 久しぶりの日本食?、3杯もお代わりをして食べたので、お腹が一杯、他の物は食べれず、食事のレストランからは、昨年、戴冠式のあったチャリミタン競技場が見える、昼食後は「手工芸館」へ、ポンチュと呼ばれる竹で出来た篭、綺麗だったので、一つ買う
郵便局で買ったCD  ポンチュ  旅行会社からの土産 自分で買ったポンチュ
 その他には、キラを作る服地などがあるが、とても高くて手が出ない、ここから歩いてホテルに帰る人もいるが、私はバスに乗りホテルへ、ホテル近くの店を覗いてみる、テンプーは首都だけあって、店も品物も多い、途中で雨が降ってきた、慌ててホテルへ帰る、

 部屋の窓からは、雨に濡れて帰る学生が見える、誰も傘を指していない、濡れたままで・・・歩いている、雷も鳴り出した・・・4時50分、ロビーに集合してバスに乗る、雨は小雨になる、これからタシチョ・ゾンに向かう、タシチョ・ゾンは官公庁の為に、仕事が終った5時以降からしか、観光は出来ない、

 タシチョ・ゾンの近くの駐車場は満車、皆観光客、雨は又、激しく降って来たが、タシチョ・ゾンに入るには、傘をさす事も、帽子をかぶる事も出来ないので、雨に濡れたまま歩いて行く、王様はもう退席された様子で、ゾンには見えないとの事、残念、ガイドはカムニを付け、私達も襟のある服装、入り口で荷物検査を受け、中庭へ
タシチョ・ゾンの中庭から
タシチョ・ゾン・・・・・・国王のオフィスであり、宗教界の最高権威ジュケンポを頂点とするブータン仏教(ドゥク派)の総本山、釘を一本も使わないで、ミゾとホゾだけで木組みを行う、ブータンの伝統的な建築、中央のウゼ(本堂)は僧たちの区域になっている、

 本堂の中に入る、今はジュケンポ(大僧正)は冬の宮殿、プナカに行っていて僧たちは少ない、本尊は釈迦如来像、脇にはバシラターラ(密教の創始者)、シャプドン(プータンを統一した人)の像がある、広い本堂は圧倒されそうな装飾、壁画がある、

 外に出ると相変わらず雨が降っている、段々と薄暗くなり寒くなる、雨の中、駐車場までの道を濡れて歩く、身体が冷えてきた、バスの入りホッとする、バスの中は暖房が入っていた、しかし、ゾンで勤務する公務員は、雨でも傘を指す事が出来ないと、雨季などは大変だろう・・・・・ホテルに帰る、

 夕食もホテルの近くのレストラン、中に入って・・・凄い〜・・・・・・ここは外国人向けのブータン料理店、ゆったりとした椅子、低いテーブル、お客は私達の他に、ビジネスマンらしき人、麦こがしのスープ、後はバイキング、豚肉と大根の炒め物などなど・・・・・味も辛くなく・・・・・外国人向け?・・・・・・・かな

 夕食後はホテルに帰り・・・後は寝るだけ、今日も充実した一日