6日目(4月26日)ビシケク〜国境〜ダラス

朝、窓から山を見る、山はうっすらと見えるが、やがて雲が降りてきて見えなくなった、
朝食後、8時にホテルを出発、今日からバスと二人いるドライバーの一人が変わった、ドライバーは
若いハンサムな男性と中年の男性、中年の男性が変わり、女性陣から「若い男性が残って良かった」
なんて・・・・・

 バスの中ではガイドの説明が続く、ここキルギスでは老人が大切にされているとか、・・うらやましい〜
学校は1年生〜5年生までが小学生、6年生〜9年生までが中学生、10年生〜12年生が高校生
日本と同じ年数、学校に行っている、

 でも、ソビエト時代は授業料は無料だったので、誰でも学校に通う事が出来たが、独立後は
授業料が有料になり、授業料が払えない人達が学校に行く事が出来なくなった、その為に文盲が多く
なったとか・・・・・・独立はいい事ばかりではなさそう・・・・

 道々には独特のキルギス帽をかぶった老人の姿が目に付く、
又、道端には石油を小さな容器に入れて売っている人がいる、菜の花が咲いている所でトイレ休憩

菜の花畑 草原の花

 ここから直ぐの所が国境、キルギスの出国は簡単だが、カザフスタンの入国は時間がかかる
ようやくカザフスタンに入国できたのは1時間後、直ぐに時差があり1時間プラスする、従って
10時40分が11時40分へ、100メートル移動するだけで、時計が1時間進んだり、遅くなったり
する国境、国境を接して暮らしている人達は、その国の時間で暮らしているで在ろうが・・・
同じ太陽の位置で時間がずれている不思議・・・・

 12時10分、メルゲの町、ここは昔は「千泉」の町として玄奘三蔵も訪れた町、
今、私たちはシルクロードを走っている、
バスは草原の国、カザフスタンを走る、何処までも草原が続く、地平線の彼方には雲と草原の
境界線が判らなくなっている

 沿道には赤い花が目に付くようになる、ポピーの花、沢山咲いている所で写真ストップ

草原の道 沿道にはポピーの花が

 草原の中は、この雨模様の天気の為にぬかるんでいる、靴はドロドロ・・・・このままバスに乗るのは
悪いみたいである、
14時20分、今日の昼食場所に到着、レストランの名前はシルクロードに相応しく「キャラバンサライ」

ミックスサラダ ピクルススープ チキンの塩焼き

 全体に美味しかった、特にチキンは塩味がほどほどに利いている、でも、量が多い

 食後、トイレに行くと、なんと男女共有、扉を開くと、トルコ式トイレ
つまり、穴が空いているだけのトイレが2つ並んでいる、水は流れない、
扉の所でツアーの人に見張りをしてもらい用をたす、落ち着かないトイレ、青空トイレの方が良い

 再びバスに乗り出発、3時20分、ダラスの町に入る、人口452万人、かってのシルクロードの町
この町の郊外でダラス川の戦いで有名な古戦場跡の見学、高台から見る、

 むかし、このダラス川をはさんで、中国の唐の軍勢とイスラム軍が戦った場所、
イスラム軍が勝利をしたが、この時、捕虜になった唐の人の中に紙すき職人がいて、ここから西方
の各地に紙すきの技術が伝わっていったと言う、
耳をすますと、剣の響き、馬のいななき、戦う男たちの声・・・・・が聞こえてきそう

ダラス川の古戦場跡 ダラス川 古戦場跡に咲く花

 バスはダラス市内へ戻って行く、4時20分、カラハーン朝時代の墓(小さなダウトベク廟)へ
小雨が降ったり、止んだりの天気、
モスクの中に入る、モスクの中では地元の女性達がお祈りをしている、

 私たちもその人達と一緒にコーランの一節を聞きながらお祈りをする、
外に出ると、一緒にお祈りをした地元の女性達が見えて、外でお祈り、写真を撮らせてもらう
お礼にインスタントカメラで一人一人写真を撮って渡すと、「貴女たちが長生きするように祈ります」と
言われて、大変喜ばれた、

モスク 外でお祈りをする地元の女性

 小雨が降ってきた、5時15分、今日のホテル「ダラスジャンプールホテル」に到着、
部屋は4階、エレベーターがないので階段で登るが、ホテルの従業員は私たちの大きなトランクを
フウフウ言いながら運んでくれる・・・・・・・・ご苦労さん

 部屋の中はシングルベットがあるだけのシンプルな部屋
夕食はホテルのレストランで、サラダ、ミートボール、プッテング、
夕食後、現地ガイドの女性の方が民族楽器のダンブラを弾きながら「アクブラク(川)」を歌ってくれる
私たちは、そのお返しに「上を向いて歩こう」を歌う、明日はお別れである、

女性ガイドの演奏 サラダ ミートボール

 夕食後、ホテルの一室でカジノが開かれている、私たちも挑戦しようと中に入るが、チップは
100ドルと言われて、皆で10ドルづつ集めて、一番簡単なルーレットに挑戦
赤か黒のどちらかにチップを置く、初めて入って皆で歓声・・・・

 チップが5枚ほど溜まる、(100ドルでチップ2枚)
しかし、その後5分程の間に全部無くなってしまった、ギャンブルとはあっけないもの
これで一攫千金を望むのは無理みたい、でも始めての体験である、