去年の旅行費用、国内しか行ってないのに二人で百万円近くという現実にやっと気づいた。さすがにこれはまずい。といことで今年は安くをモットーに近場を探し、Mちゃんの提案で和歌山城に決定。
 和歌山までいくなら高野山か熊野古道行きたいよなと思ったのですが熊野古道は和歌山市からかなり離れているので却下。
 それなら高野山で一泊しようと思ったのですが、ホテルが見つかりません。ヒットするのは宿坊ばかり。宿坊とはお寺に泊めてもらうことです。お寺に泊まるということはトイレ、お風呂は共同です。かなり嫌ですがそれはまだ我慢の範囲内です。ただ我慢できないのはそんな設備でしかも精進料理しか出ないのに一泊二食で9500円〜ということ。私は全然かまわないというかむしろ歓迎なのですがMちゃんの反対で高野山も却下。
 行きたい候補地を二つとも却下された私にはこの旅行への熱意はほとんどなし。和歌山城が私を煩悩へと駆り立ててくれると期待して出発の日を迎えました。

4/30
 東名豊田IC→名神吹田IC→近畿道→阪和和歌山ICまでこの間5時間ほど。
 奇跡が起きました。私が起きていたのです。こんなことは今までに一度もありません。なにやら幸先よさそうです。

 インターを降りるとさすがは梅の街です。梅の木がそこらじゅうに植わっています。花のシーズンにくるとよいかもしれません。
 車の数の割に道が広くスムーズに街の中心までこれたのですが、問題が起きました。
 地図がありません。
 いつものことですがナビはもちろんついておりません。ホテル周辺の地図はプリントアウトしておいたのですが範囲が狭すぎた。いや、だって、車にいつも乗せている地図にこのあたりまで拡大図載ってると思っていたんだもん。
 しかし私はすばらしいアイテムを思い出した。そうだ携帯にEZナビついているんだった!いつも迷った挙句到着してから気づくこの機能、今回はばっちり活用だぜ!さっそくどうやるんだろうといじってみると

『このサービスは○月で終了しました』
 な、なんですと!
 こうなったら野生の感と旅行に関しての執念と目視が便りです。しかしさほど見当はずれのところを走っていないとわかりなんとかホテルに到着。いや〜私って天才。

 さて到着した時間が遅いので今日はお城見学はあきらめて街をぷらぷら。しかし商店街は軒並みシャッターが降りていて人気なし。
 そしてMちゃん曰く
コーヒーを飲む為に入るネオンがまぶしく音楽が鳴りつづける喫茶店(=パチンコ)もかろうじて一軒残すのみ。なんだかまずい場所に来てしまった予感が。

5/1
 朝から雲行きが怪しかったのですがホテルを出た頃から雨が降ってきました。とりあえず今回のメイン和歌山城へ参りましょう。

 さて5/1というとメーデーです。この三年観光地に行くたびに奴らに観光を邪魔してもらってきました。なぜだか観光地で集会をやるのですよ。そして今年もそんなことを忘れていた我々の前に雨だというのに集まっている人々。スローガンや労働者の地位向上を訴えているうちはまだ許せたのですがそのうちメーデーの歌?らしきものを歌い始めて、最後はカラオケ大会になっていた。はっきりいってただの憂さ晴らしにしか見えなくなってくる。

 えーと話がそれてしまいました。和歌山城は「暴れん坊将軍」のふるさとなのです。正確に言いますと紀州徳川家です。
 豊臣秀吉が弟秀長に命じて築城に取掛かり、桑山氏、浅野氏に続いて家康の十子頼宣が入城し、和歌山城は御三家紀伊徳川家の居城となりました。五代吉宗が八代将軍になったということです。
 そんなわけで普通だと街灯やらマンホールの蓋やらお土産屋さんやら徳川徳川していると期待していったのに何一つない。あんな有名な人物の生誕の地なのに。

和歌山城は徳川の城だから平城だと勘違いして軽い軽いと石段を登っていたのですが

元は秀吉の時代ということで平山城。だんだんと勾配が急になっていく。山城に比べれ

ば全然たいしたことないのですが予期せぬ斜面と雨ですべる石段と格闘していた為ま

ともに景色見てられませんでした。


天主に到着。天主は江戸時代弘化3年(1846)に落雷で焼失し、幕府は通常再建を認

めないのですがさすがに御三家の城ということで再建されましたが昭和20年戦災で再

び焼失。現在の天主は昭和33年に復興されたものです。

 350円払って天守閣に入りましたが、あまりの展示物のなさに愕然としてしまいます。
 『ホテルの裏の川は近くを流れている大きな紀の川から外堀を作るために引いてきて河川工事をしてできた』と仮説まで立てたのに、どこの城に行っても置いてある町並みの変遷の図がない。徳川家なのに。せっかく市民の税金使って再興したのだからもっと観光名所になるよう努力しようよと叫びたくなりました。

 さて少し前からMちゃんは「今まで行って来た城でメダル作っとけば。でも今さら」と言ってたのに結局作りました。と言うことは今まで行った城全てにもう一度行かなくてはならないのですが行く価値なかった、いや、メダルすらないだろう城もあったのだけどどうする気だろう。

 さて和歌山城+城下で一日を過ごすはずがあまりに何もなく、かつメーデーで気分を害されるので翌日に予定していたマリーナシティーへ向かいます。とその途中、和歌山市美術館前のあの銅像はもしや暴れん坊将軍!?帰りに写真とろうとそのときは見送ったのですが、普通このような像の周りには観光客が必ず写真をとっているというのに、この像は誰にも見向きされていない。結局私も帰りに寄れなかったのですが。

 マリーナシティーにはポルトヨーロッパや黒潮市場などがあります。ポルトヨーロッパには中世ヨーロッパの町並みやアトラクションがあるので、絶叫系が全くダメなMちゃんに合わせて入園券だけ買います。だがどこが町並みなんじゃい。しかもショップとかもほとんどない。レストランもない。入園料返せ!と叫びたくなりました。晴れていたらもう少しよかったのかもしれませんが。
  しかたなく黒潮市場に向かいます。ここは地元のお魚が食べられると言うとこなのですが、雨ということもあってここに客が集中してしまったと言う感じで落ち着いて食べれませんでした。

執念の勝利(1)

和歌山ツアー























旅行記トップへ







(2)へ