野趣あふれるってもんよ(2)
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すでに気分は探検隊。いつもの登山より心がはやります。 道のところどころで工事がされており落盤の跡がうかがわされます。 電気も通ってないトンネル内では車が来たら待避所に逃げ込む。 トンネルを出ると当初の目的の祖母谷温泉。 このあたりまで来ると紅葉もなかなかきれいなものに。 しかしこれでも物足りない我々は時間の許す限り進んでいくことにしました。 |
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すると数分も歩かぬうちに河原に湯気が見える。あれはもしや源泉? 河原のあちこちで湯気を上げている。 源泉はぶくぶくと泡を立てている。 「ちくしょい。卵持ってくればよかった」 指をつけてみるとすっごく熱い。つけれたもんじゃない。 |
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これは源泉から流れたお湯と川の水をせき止めて誰かが作った足湯。 そのままだと冷たかったり熱かったりなので自分で少し掘って調節して足をつける。 気持ちええ。 まじ、病み付きになります。ただし時々下からぼこっと熱い湯が吹き出てくるのでドキドキしながらです。 秘湯ハンターの気持ちがものすごくよくわかるひと時です。 真後ろは川、目前は紅葉、そしてはるか遠くに見える山、さらに私を山好きにさせた青い青い空。下界では絶対に見ることの出来ない青さが好きです。 |
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時の経つのも忘れて父と二人童心に帰って遊んでたら本当の温泉に浸かる時間がなくなりあわてて戻りました。 本当は駅から反対方向の渓谷も見に行きたかったのですがやはり時間が足りなかった。もう少しすいてる時期にもう一度行きたい。 |
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再びトロッコ列車で揺られて宇奈月駅に帰ってくると次は宿探し。 二人ともおいしい日本海の魚が食べたいということで新潟県の民宿に泊まることに。父が前回新潟に来たときにどこかの道の駅でもらってきたチラシを頼りに電話してみると予約が取れたので向かうことに。 日はだんだん傾いていき日本海を望む頃には夕日が美しくなってきました。 このあたりは夕日が美しいことで有名。海に沈む美しい夕日が見れるのかと期待していたのになんだか太陽は街中に沈んでいく?美しいのはやはり夏ごろなのでしょうか? ご飯は期待通りおいしかったです。 |
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4日 長野県の雨飾山の麓にある小谷温泉へ向かいます。 どうやら父は会社の人に教えてもらって以前から行きたかったところらしいです。 小谷温泉露天風呂は私の記憶に残る温泉のベストスリーに入る温泉です。(残り二つは屋久島の海岸にある露天風呂と白浜の海に面した露天風呂) なぜかって囲いがないからです。道から隠すために脱衣所の棚があり、男女の仕切りは板+すだれ一枚。(一応見えないようになってます)そして回りはブナの林が囲いになってるのです。 先客がいたので写真が取れなかったのが残念。 ささっと脱いで入ろうとすると先客に「熱いわよ」と言われお湯をかけてみると本当に熱い。おばさまはホースでお水をかけながら入ってました。 もう出るからと言ってホースを渡されて私もホースで水をかけながら入りました。ものすごく熱い。しばらく入るも我慢できず足湯状態。その後も水で薄めていたので次に入る頃にはとても気持ちよく、お湯も丸く感じる。 こうなるともうでられない。きれいに色づいたブナの林を見ながらおばさまたちとお互い旅の話を。 今回は父親と二人で来たんですというと 「まあ、親孝行ね」といわれました。 「でもお金はほとんど父親持ちです」 「そんなのあたりまえじゃない」と返してくれました。 帰ってから母親に話したらお金を出してくれたらもっと親孝行なのにと返されました。 とりあえず笑ってごまかせ。 |
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体が温まったところで近くにある鎌池に移動。 ここはもう少し標高が高いのでブナはすでに落葉していたのですがそれでも池に移る景色は素敵です。もうちょっと晴れてたら山もきれいに池に映るのに。 池を一周したのですがすごく楽しい。ここなら一日いて景色の移り変わりを眺めていられそう。 ただし今年は各地でクマ被害が多いのでクマ注意の看板をよく見かけました。うたたねしてたら ある〜日 森の中 クマさんに 出会った♪ なんてほんとにありそう。 雪が残ってて新緑のころもう一度来たいな。 近くの休憩所できのこ汁をいただきました。すごくおいしかった。 ここはこの三連休が最後の営業らしく次の日で閉めるらしいです。暖かい日が続いていても冬の足跡は近づいているのですね。 そんなのどかな小屋の前で記念切手をうってるのは郵便局の人でしょうか。気さくに話しかけてくれます。 午後の陽だまりの中穏やかに時間が過ぎていくのを感じられました。 |
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帰りは父のお勧めの店できのこたっぷり蕎麦を食べる予定だったのですがメニューが変わったのか普通のきのこ蕎麦しかありませんでした。父はかなりがっかりしてました。