ミステリーツアー(1)

奈良ツアー

7/16〜7/18はめずらしく三連休。たまにはどこかにでかけたいなと思いながらもなかなか考える余裕のなかった私。そこに暇そうにしているMちゃん発見。
「ねえねえ、三連休どこか行きたいな。一泊でいけそうな所。考えといてね。でもどこにいくか着くまで内緒にしといてね。」
 こういえば
自称サプライズ好き(実際は全然サプライズじゃなかったり、肝心なところが抜けているが)なMちゃんはやる気全開。しかも運転嫌いなため普段ならいかないようなところに連れて行ってくれるかも。と自分の手間を省きつつ、計算高い私はMちゃんを踊らせるのに成功したのでした。

7/17 
 前日に遊びに行ってそれのレポートを午前5時まで書いていた私が朝起きれるはずもなく結局出発が昼ごろになってしまいました。

 安城で待ち合わせてMちゃんの運転で1号線を名古屋方向に向かいます。
 さていったいどこに向かっているのやら。事前に名阪を通るというヒントをもらったのでたくましい想像力で考えてみるも、奈良は遠いし、そうなると伊賀上野城か?たったふたつしか浮かんできませんでした。想像力乏しいですね。
 そうしているうちに車は伊勢湾岸豊明I.C.へ。しかし前日の睡眠不足がたたってその後の記憶がございません。

 
 途中何度か意識が戻りかけますが覚醒したのは名阪の道の駅「針テラス」です。ここがどこなのかまったく気にもせず「葛きりアイス」に夢中になる。しかしおいしくない。

「もうどこに向かってるかわかってるよね?」
 車を走らせ始めたMちゃんの問いに私の予想は
「伊賀上野城?」
 殴られました。ふへ〜、何で〜。
「もうとっくの昔に通り過ぎてる。もうすぐ奈良だ。嫌なら戻るよ<`ヘ´>」
 ほへ?奈良って大仏のある奈良?鹿のいる奈良?確かに葛きりは奈良の特産品だ。やっほーい奈良だ。
「なーら、なーら(●^o^●)」
 
自分が何時間寝ていたのか考えるのも忘れて突如いけることになった奈良に眠気すっきり。Mちゃんの車はどこでもドアならぬ、どこでもカーですな。

 名阪国道の終点天理で降りて30分も走らせないうちになんとなく奈良公園らしきも木の陰が見えてきた。我々の感は当たっていた。そうなんです。またもやナビなしです。地図も東海用のおまけについているようなもののみ。改めて我々チャレンジャーだな。

 サプライズ好きなMちゃん、ここまでやったら完璧なのにやはりかなり抜けている。本日の宿を予約していない。そうだと思ったけど。
 ということで市街地マップ+観光案内をもらうため(現地の観光マップは本と違ってかさばらず、マニアックなことも載っており且つ無料なので必ずもらいましょう)観光局に向かいます。そこで「ここでは外国人にしか宿紹介しないんだよ」となんとも日本人観光客をないがしろにしている奈良市観光局のおじさんに宿を紹介してもらいました。

 奈良の路地裏はほとんど一方通行。大きい車は向かない細い路地を通って紹介してもらった民宿は外が木の塀に囲まれ玄関を入ると打ち水をした後で濡れている。お部屋は一階の小さなお庭に面していて普段ビジネスホテルの我々にはかなりお気に入りでした。

日も暮れてきたのでライトアップを見に行きます。興福寺五重塔からスタートし暗

闇の中の奈良公園を通っていくと寺ばかりの町の中に洋風建築の奈良国立博物

館があります。この先まっすぐ進んでいくと春日大社なのですがこの先は更なる

暗闇。人気もないのでさすがの私もためらい、あきらめました。東大寺に向かいま

すが道路を鹿がのうのうと横断。夜の運転は気をつけましょう。

東大寺南大門はその大きさに圧倒されます。多くの寺の門と違うところは屋根の形でしょうか。多くの寺では屋根の端が少し持ち上がっているのですがここは直線です。そこがさらに大きく見せているのでしょう。ライトアップによって陰影がくっきりと浮かぶ運慶快慶の仁王像の前をとおり朱、白、緑と色鮮やかな外郭までいきますと目前の池に浮かぶその姿は幽玄と呼ぶのでしょうか。 

旅行記トップへ






(2)へ