Diagnosis&Repair
          (木造住宅耐震診断&耐震補強)

  ■耐震改修物件施行中・・・・・K邸 只今配信中!

現在、この東海地方は、東海地震および東南海地震に大きな影響を受けると言われており、震度6弱以上の地震動が予測され、地震防災対策強化地域として指定されました。阪神・淡路大震災の被害状況を受けまして、老朽化した既存建築物の耐震性の向上は緊急の課題です。
       

この為、愛知県では専門家による耐震診断事業を実施し、民間木造住宅の耐震化を促進しています。
当事務所では、豊田市の木造住宅耐震診断員として現在活動しており、その中で現在9件診断させて頂いて、4件の改修計画を進めているところであります。
  
  
    そこで、どんな耐震補強をしたら良いか
 絶対壊れない家は不可能であり、いかに倒れにくい家を作るかがポイントである。 
                      
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     耐震補強の工法は現在、次のように幾つか出ております。

1.       外部に基礎から抜け落ちるのを防ぐ為、アンカーを取り付ける工法。

2.       上記の補強に加え、無筋基礎の外部もしくは内部に、鉄筋基礎で補強する工法。

3.       木造のゆがみを押える為、外部にブレースを取り付ける工法。

4.       同じくゆがみを押える、内部に耐震壁を取り付ける工法。

5.       外部に強固な柱等を設けて補強する工法。

6.       免震工法の1つである壁等にオイルダンパーを入れ、粘りを付ける工法。

7.       制震工法の1つである柱・梁に金物ダンパーを入れ、粘りを付ける工法。

8.       既存住宅の1部屋に対し、鉄骨による補強で強固にし、柱・梁も固定する工法。

9.       屋根を瓦屋根から金属屋根等の軽い素材に変える方法。

10.    地盤改修や基礎クラックの補修。

  
  
このようにいくつかある工法の中で、その御宅にあった工法を選択することが出来るのが、私共の建築設計事務所の仕事でございます。またメディア報道にもありますように、昨今のいい加減な施工会社の施工は後を絶ちません。その中で、いかにその工事が適正であるか判断するいわゆる「工事監理」の重要性がクローズアップされています。
 余談ですが、最近の御相談の中には、新築の工事の御施主様より、工事監理のみの御依頼もあります。それほど現在の建売住宅の信用が下がっているのかわかりません。
がしかし、今の業界内部には厳しい目が多くなってきており、年々不良施工はなくなってきているように、見受けられます。私共はその中で人為的なミスやその他のミスを早期発見することが、より重要になってきています。
現在、主流な改修方法は主に2種類ございます。
まず、耐震診断プログラムを用いて、バランスよく壁補強し、また内外部においてホールダウン金物の設置、基礎クラックの補修および新設というものですが、これは剛性を作る方法であります。
もう1つは、免震構造で考える方向です。各社いろいろ出ておりますが、多くは粘性ゴムの使用やオイルダンパーのものです。
当社では、その住宅の特性と設置のし易さ、それに伴う金額に応じて、工法を決定いたしております。また使用する金物によりましては、起震機を使用しまして、どのくらい低減出来たかを確認するプログラムも用意できますので、一度御相談下さい。
進捗状況
耐震改修の実施に、いよいよ入ります。
09月29日 豊田市役所へ民間住宅耐震改修工事補助金交付申請 提出。
10月09日 同上申請 許諾
10月15日 既設住宅に振動実験開始予定!(写真添付予定)

振動実験とは・・・・・・・
 起震機を使用しまして、実際にその建物で震度1〜2程度の地震を起こすというものです。それによりまして、耐震改修前・後との比較をデータで測定するというものです。これなら確実に補強されているのがわかりますよね。
ここで、順次経過報告してまいりますので、御期待下さい。




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