4日目(6月23日)イスタラフシャン〜ドゥシャンベ

 4時、鳥の鳴き声で目が覚める、今日も良い天気だが、暑くなりそう・・・・朝食は昨日と同じホテルの庭で食べる、8時半にホテルを出発、今回も2号車、30分ほど走り、道路工事の為に迂回路を通ると、途端に砂埃、雪山が見えてきた、急に一号車が止まる、故障した様子、私達は車を降りて周りの景色を写真に撮る、
故障した一号車 周りの風景 沿道に咲く花
 直るのを待っていたが、どうしても直らなくて、2台の車に分乗となる、現地の手配会社の社長も同行してるので、直ぐに連絡をしている様子、何とかなるだろう・・・・・

 10時10分、ソルド人の遺跡、ブンジカットの全景が写る場所でカメラストップ、
ブンジカットは、カラ・イ・カフカハと呼ばれるソクド時代の都跡、紀元835年にペンジゲント没落後に、アラブに征服される、城砦区と市街地、墓地があり、城砦区では、ローマ創生伝説「ロムルスとレムスの壁画が見つかる(添乗員の資料より抜粋)
ブンジカット全景 ブンジカットへの登り
 全景を撮った後、上り口まで車で移動、車を降りて丘の頂上を目指して登り始めるが、暑いし、急坂だし、汗びっしょりになる、しかし、上がるに連れて、下の町が一望できる、頂上には都市遺跡・・・・・らしき土のカタマリ、王宮跡、住居跡などの説明を、想像力をフル活動するが・・・・・・・難しい
    ソクド人の都市国家跡 王宮跡?だったかな・・ 住居跡?
 全部で34ヘクタール、ここでも水は地下道を掘り、下から運んだとの事、丘の上に都市を作るのは、他の国からの侵略には防衛できるから良いかも知れないが、水などでは、不便だったろう・・・・・・に、

 ここから見ると下には川が流れ、緑豊かな町が広がっている、風は涼しい、見学した後はゆっくりと降りる、車の止まっている場所に着くと、故障車に替わり、替えの車が待っている、早〜い、やはり社長がいるから、こんなに早い対応が出来たのかな・・・
ブンジカットから見る町の風景
 再び、車に乗り、狭い道に入っていく、11時15分、車を降りて、狭い場所を歩く、ウンザリするが、周りには珍しい花が咲いている、私には昔の遺跡よりも、今咲いている花の方が興味があり、早速花の撮影、その間、皆は先に行く、慌てて追いかけて付いた所は・・・・・・・穴倉、? 
遺跡の近くに咲く花 チェルフジラ遺跡
 ここはブンジカットの見張り塔と言われるチェルフジラ遺跡、中には沢山の小部屋があり、3階建てになっているとの事、軽い閉所恐怖症の私は、この場所は苦手、外で説明を聞く、皆は中に入り、階段を登って上まで行った様子、再び、引き返して車に乗る、途中でトイレ休憩などを入れて、走る、

 12時40分、渓谷の中に入っていく、後ろの車が来ないので、待つ間、外に出ると一面に赤いポピーの花の群落、
ポピーの群生
 周りには沢山の花々、時間を忘れて夢中で写真を写す、しばらくすると1号車、3号車が到着、3号車が故障した1号車をけん引しているので、スピードが出なくて遅れている、
名前の判らない花 ルリ玉アザミ
 園芸種でルリ玉アザミはあるが、野生の物はトゲが鋭い、うっかりして触るとケガをする、1時半、峠の麓にある食堂で昼食、流石にお腹が空いた、今日は日本から持ってきたカップうどん、果物、食堂で作った肉
カップうどんとリンゴ 食堂の料理 食堂の子供
 久しぶりに食べるカップうどんは美味しい、日本ではあまり食べないのに、外国で食べると美味しく感じるから不思議、食堂の人が作ってくれた料理を少し食べ、写真に撮っていると、喜んで見ている、チッキを取り出して、子供たちなどを写して渡す、喜んでもらえたかな?・・・・・・・

 昼食後、いよいよ峠に向かって走る、九十九折の道を登って行く、周りには雪山が見えてきた、2時45分、標高3378メートル、ジャブリスタン峠に到着、ここで写真タイム、標高が高くなった分、風も強く、寒い、
シャブリスタン峠から見る山々 シャブリスタン峠 
 10分ほど居てから峠を下っていく、道の側にはザルフシャン川が流れ、雪解け水の為に灰色に、にごり、濁流となって流れている、
峠からの下り道、道は地道で砂埃が凄い
 周りは道も、山も、川も灰色の世界が続く、やがて、峠を下りて来る、前方に車が沢山止まっている、何だろう?・・・・・
道路の舗装工事の為に通行止め、どの位待てば良いのか・・・・・・・?、6時には通行できるとの事、待つのは30分程か・・・

 チャイハナでスイカなどを食べて時間を潰す、時間になり、車に戻ると、急に8時まで通行止めとの事、エッ・・・・・何故?舗装した部分が乾いていないから・・・・・・・中国人がこの工事を行っている、しかし、この道は首都に向かう幹線道路、普通は片側を通行させるのに・・・・・・疑問

 待っている人達は別に怒りもせず、時間までを車の周辺で過ごす、
道路工事の為に通行止め 峠方面を望む
 8時まで通行止めだと、ホテルに入るのは夜中になるので、運転手達が持って来ていた、パン等で夕食?を済ませる、今は日が長いとは言え、段々と日が暮れるに従って、寒くなってくる、8時前に車に乗り込む、この頃に成ると、待機する車の長い列が伸びている、

 8時半、ようやく車は動き出した、舗装工事とはいえ、全面通行止めにすれば、迷惑だろうし、時間を決めて通行止めにすればよいのだが・・・・・この場所に来ないと、判らないと言う、いかにも中国式、

 道はだんだん悪くなり、対向車が来ると、砂埃で道路が見えない、今日はアンゾープ峠を越える予定だったが、工事中との事でトンネル使うとの事、時間も短縮される、早く付くかな・・・・・・1時間ほどしてトンネルの中に入るが!!!!

 日本のトンネルを想像していたが・・・・・ここのトンネルは違った、トンネルの中に入ると、水、水、水・・・・・・川となって水が流れている、所々に深い水溜り、車高の低い車は、中に水が入ってきそう・・・・・・・

 電気も無く、真っ暗、対向車が大きなトラックだと、すれ違いに時間がかかる、排気ガスがひどく、車の中にも入ってくる、こんな場所でも、電気が付いている場所では、作業員が働いている、こんな夜中に・・・・多分、交代勤務だろう・・・・・
工事中のトンネルを通行できるのもびっくりする、

 全長、5,5キロのトンネルの出口が見えない、排気ガスと閉所恐怖症の私は、もう限界・・・・と思った頃、ようやくトンネルを抜けた、大きく深呼吸・・・・・・・・5,5キロのトンネルを抜けるのに30分以上時間が掛かった・・・・・と感じた、

 トンネルを出てからも、道はデコボコ道、途中の空き地らしき場所でトイレ休憩、周りは暗くて・・・・足を滑らすと、川に落ちそう、
首都のトゥシャンベに近づくにつれて、道も舗装された道に変わり、快適に走るようになるが、警察官のチックが多くなる、

 12時、ようやく、今日のホテルドゥシャンペの「タジギスタンホテル」に到着、しかし、1号車も3号車も来ない?、1号車がホテルの近くで警察官に捕まる、3号車は道に迷った?、

 後から、事情を聞くと、車を停められた理由が「車が汚い」、あの道を通行していたら、車が汚れるのは仕方が無い、しかし、停められた時間は夜中、首都の景観を汚す時間帯では無いだろうに・・・・・・これは警察官の賄賂欲しさの行為、日常的に行われているとの事、現地のスタップ達は怒っていた、今までの旅行先でも何度も経験した事、珍しくも無いが・・・・・

 全員揃った所で、ホテルのレストランで、遅〜い夕食、しかし、食べれなくて、早々に部屋に引き上げる、砂まみれになった服を洗濯して、シャワーを浴びて、1時半に寝る、凄かった一日、