旅の始まり、   3月、チベットへ行く予定で居たのに、チベット暴動の為に、急遽、旅行は中止となる、スーツケースの中に、荷物も積め、行く寸前だったのに・・・・・チベットがチベットで居る内に行きたかったが、これも夢となった、そして次に選んだ旅行先はタジギスタン、10年前には内戦だった旧ソビエトの国、「どうしてそんな国へ行くの?」友達の言葉に「どうしてだろう・・」と・・・・思いながら、未知の国へ、出発
                                                  地図

タジキスタン パミールハイウェーとワハーン渓谷 平成20年6月20日〜7月4日

        1日目(6月20日)関西空港〜タシケント(ウズベキスタン)        
 
 今日の集合時間は、関西空港11時、5時15分頃に家を出て、一番の電車で名古屋へ、新幹線とはるかを利用して、関西空港に着いたのは9時、思ったよりも早く着いた、10時半頃に集合場所に行くと、もう受付が始まっている、今回の参加者は8名、8名限定のツアー、男性3名、女性5名、夫婦が一組、後は、一人参加、

今回の飛行機は成田発、関空経由、タシケント行き、何時もは成田で乗る人が多いが、今回は成田では一人、後の8名は関空で乗る、時間になり、搭乗口へ、成田から出発した人達は、全員、ここで降りて、改めて乗り込む、

機内はほぼ満席、私は窓際の席、横には若い男性、13時、定刻どおり離陸、長い旅の始まり、機内食が出て、退屈な時間が続く、窓の外は、厚い雲に覆われて、何も見えない、

 やがて、雲が切れてくると、窓からは赤茶けた大地が広がる、延々と続く砂漠、中国のタクラマカン砂漠だろうか・・・・・砂の中には大きな岩があり、砂漠を横切るように道路が見える、小さなオアシスが点在し、緑が見える
延々とこんな風景が続くと、飛行機は本当に飛んでいるのだろうか・・・・と心配になるほど、

砂漠が途切れると、岩ばかりの山が・・・・・頂上には白い雪が見える、

機内より     岩ばかりの山  機内より 雪山が続く
 緑の山が普通と思って居たのに、海外に行くようになって、緑の山の少ない事にびっくりする、ここでも岩と雪の山々が何処までも続いている、前に来た時は、夜だったので、初めて見る風景、

 岩山が平野に変わり、18時(現地時間、時差4時間)日本から8時間かかり、ウズベキスタンの首都、タシケントに到着、飛行機を降りて、目的別のバスに乗る、これも、前に下りた時と、替わって居ない、ここで乗り換えて、別の国へ行く人も多い、

 入国審査に時間を取られて、空港の外で待機していたバスに乗ったのは、19時20分、ここでガイドの出迎えを受ける、彼はここからタジギスタンを回り、キルギス国境まで同行となる、空港の外はムッとする暑さ、バスの冷房にホッとする、

30分ほどで、今日の宿、タシケントパレスホテルに到着、ホテルの前はオペラハウス、8時にロビー集合して、直ぐ近くにあるレストランで夕食、直ぐ近く・・・・とガイドが言って案内するレストランは・・・・・何処まで歩くの?・・・・・10分以上歩いた場所
田舎の道は直ぐそこでも、遠いと言うが、タシケントの道も遠かった、

レストランに付いた頃には、暑さに弱い私は汗びっしょり、メニューは牛のカツレツ、スープ、ご飯、紅茶、身体が現地の時間に合わなくて、食べれない、帰りも長〜い、道を歩いてホテルに帰る、シャワーを浴び、ついでに洗濯をして(主婦の習慣が抜けず)ベットへ、長〜い一日が終った、


                 2日目(6月21日)タシケント〜国境〜ホジェンド     

 6時起床、7時半より朝食、8時半にバスに乗り出発、緑が多く、中央アジア最大の都市だけあって、人も車も多い、15分ほど走り車を降りる、ライスバザール、ここは名前の様にお米を売っているバザールである、何処の国でもバザールは賑やか、入り口には色鮮やかなダリアの花、日本で見るダリアよりも、花が大きい、

スイカ・・・・まだ、出始めで値段は高いとの事、それでも一個2ドル、全盛期だと半額になる、バザールの人達は陽気、色々話しかけてくるが、言葉が判らないのが残念、面白い物を見つける、ジャガイモで無いし・・・・・カブかな??
ライスバザール ダリアの花 何だろう・・・カブかな?
 15分ほど、バザールを見学した後、バスに乗る、郊外に出ると、沿道には綿花畑が続いている、綿花を作るようになったのは、旧ソビエト時代との事、綿花の収穫時期は、暑い、7月〜8月、綿花畑では、若い娘達が働いている、炎天下広い綿花畑での作業は大変そう・・・・・・・綿花畑の横にバスを止めて、畑の側へ
綿花畑 綿花 綿花の花
 娘さん達は綿花の木の間の雑草を抜いている、男性を見ないが・・・・・何をしているのだろう?男性は近隣諸国へ出稼ぎに出ていると事、再び、バスに乗り国境を目指す、

 国境の少し手前の沿道ではスイカを売っている、今はスイカも出始めで、値段は高いとの事だが、バザールで売っているよりは安いだろう・・・・・運転手が買っていく、私達はこれから国境を越えるので無理、写真を写して居ると、一人の男性が、スイカを切って「食べろ・・・」と、遠慮なく頂く、暑い中、水分たっぷりの甘いスイカ・・・・・・・・美味しい〜
道路端で売っているスイカ スイカをご馳走してくれたおじさん
 後からお金を渡そうとしたが、受け取って貰えなかったとか・・・・・・・・・ご馳走様

 10時50分、国境へ、ここで大きな荷物はバスから降ろして、ロバ車乗せる、私達は手荷物を持ち、出国手続きへ、大きな荷物を検査するレントゲン機械が壊れたとかで、各自が荷物を開けて、係りの人が検査、出国するのに、厳しい検査、ようやく出国、待っていた3台の四輪駆動車に乗り換え、タジキスタンの入国審査へ、

 車を降りて、現地スタップが手続きをしている間、外で待つ、車の通る所には、地面に深い溝が掘ってある、自動車の車体の下に不審物が無いかを調べる施設のようだ、12時半、ようやくタジキスタンに入国できた、出入国に要した時間は1時間40分


 3台の車に、毎日、クジを引いて乗る車を決める、今回は3号車、道路は舗装されて快適な道だが、行き交う車は少ない、急に、窓から何かが飛び込んで来て、首筋を刺される、慌てて薬を塗ったが・・・・・・タジキスタンに入った途端、痛い歓迎、

 1時間も走って、タジキスタンの第二の都市「ホジェント」の町へ入る、町のレストランで昼食、今は果物の最盛期、スイカ、アンズ、リンゴなどの果物が出る、シシカバブが出て、肉は硬かったが美味しかった、食後はホテルへ、3時15分、市内観光へ出発

 町の中心にある文化宮殿へ、ここに着くと、結婚式を終えたばかりの新郎、新婦と友人、親戚などが、記念写真を撮りに着ている、中央アジアの国々では、式の後、その国の英雄の像の前で記念写真を撮る習慣?がある、この日も二組のカップルが来ていた、文化宮殿はソビエト時代の栄光と繁栄を展示してある、
文化宮殿 記念写真を撮る新郎、新婦と友人達
 文化宮殿の中に入ると、正面には労働者の英雄「サイード・ホジャ・ウルンホジェク」の写真が飾られている、内部の撮影は有料、1ドル出して許可を得る、先ずはホールへ、

 この場所は、1992年〜1997年に内戦があり、1997年、内戦終結の調印を行った場所で、ここで初代の大統領が選出された、次の間はプロバガンダと呼ばれる共産党を宣伝する絵がある、共産党になると、こんなに良い事があると、絵で宣伝している、暑いのに冷房が無いので、蒸し風呂状態、ヘェ・・・・・なんて思いながら、見るが、頭には入らない、
サイード・ホジャ・ウルンホジェク ホール 天井絵
 天井絵がきれい、ガイドは全部の天井絵は一つとして同じものが無い・・・・・・と言うが、何処が違っているのか判らない、でも、どの部屋も、廊下もきれいだ、4時半、文化宮殿を後にする、

 少し走り、「アレキサンドリア・エスハータ」へ、2500年以上前、アレキサンダー大王の最果ても都アレキサンドリア・エスハータがあった町、当時と同じような建物が再現されている、中に入る、冷房が入っている・・・・・正面にはアレキサンダー大王の像
アレキサンドリア・エスハータ アレキサンダー大王の像
 地下に降りると、広いホール、壁一面にアレキサンダー大王の一生を描いた壁画が飾る
幼年時代 結婚
 この博物館は、まだ新しく2006年にオープンしたばかり、40分ほど見学をして、車に乗り、向かった場所は「シャイフ・マサル・ウッディン廟とモスク・メドレッセ」 13〜14世紀に活躍したイスラム学者の墓、廟は1394年に建てられたが、1991年に独立後、イラン風の新しいモスクも建つ

 車を降りる、たくさんの男性がモスクの外で祈っている、

モスク 祈る人々 メドレッセと霊廟
 ガイドの説明を聞き、写真などを撮った後、モスクの近くにある、バザールへ、ここでタジギスタンの通貨、ソモニに両替をする、1ソモニ・・・が約3.3円、25ドルを両替した後、バザールを歩く、食品などを売っているが、暑くて・・・・・・・ただ歩くだけ・・・

 再び、車に乗り、シルダリア川の辺へ、時間も6時40分と夕方になり、川面を渡る風も幾分涼しくなってきた、ここのチャイハナ(野外の食事場所?)でゆっくりとチャイを飲む、地元の人達も、川風の中、食事を楽しんでいた、
バザール シルダリア川
 川の側でゆっくりした後、市内のレストランで夕食、今回は現地の手配会社の社長も参加、その社長の指示で、ビールやワインが出て賑やか・・・・・イスラム教徒である社長やガイドがお酒を飲むのは・・・・ここでは戒律は緩やかだろうか?

私はコーラとジュース、自己紹介などをして、今回は8名限定のツアー、少人数の為に和気合いあいで話が弾む、楽しい旅を期待して・・・・・・・・

 食事を終えて9時半、ホテルに入る、このホテルの部屋は面白い、中に入るとテーブルにお皿が並んでいるダイビングキッチン、次の部屋がベットルーム、その奥がバス、トイレ、シャワーを浴びて、ついでに洗濯をしてベットへ、今日も長〜い、暑さにフウフウする一日だった、