旅の始まり
           パキスタンへ行く予定の半月前、東日本大震災が起きた、テレビの画面から流れる津波の画像は、まるで映画の一場面を見ているような悲惨なこうけい、こんな時期に旅行へ行くの?被災地が大変な時に・・・誰もが冷たい目で、見ている様で、辞め様かなぁ〜でも、明日さえも予測できない時、体が動く時に、行かなくては後悔する、思い切って飛び出そう、誰にも内緒で

 花のフンザとパルティスタン  平成23年4月1日〜4月11日

                   1日目(4月1日) 成田〜イスラマバード         

 今回の旅行は成田発、当日に新幹線で行けば、なんとか間にある時間だが、震災の影響で、列車が止まる事も考えて、夜行バスに乗る、新宿駅に着いたのは6時半、初めての駅、広くて迷いそう・・・・・

 駅員に成田エキスプレスは、走っているかと聞いたら、運休との返事、仕方なく、山手線に乗り、日暮里を目指す、山手線にこんなに長距離?乗ったのは初めてかな〜

 20分程で日暮里の駅に到着、ここからは京成本線のスカイライナーに乗る、この列車に乗るのも初めて、40分程の時間で成田空港に到着、思ったよりも早かった、8時15分には成田へ着いたが、集合時間は11時、朝食を食べたり、売店をウロウロしている内に、時間になり、集合場所へ行く

 今回の参加者は8名、最初は13名だったらしいが、この震災で中止された人も居る、男性4名に女性4名、夫婦が一組で、あとは一人参加の人達、

 時間になり、搭乗口に行くと、沢山の人が居る、原発の事故で日本を逃げ出す外国人?が多いのかな〜機内は満席、30分遅れて、パキスタン航空853便は飛び立つ、機内からは富士山が見える
     
 成田空港   富士山
 1時間もしない内に機内食が出る、パキスタン航空だから、カレーと思って居たが、そんなにカレーの味はしなかった、今回はカレー料理は食べれないので、成田でパンを買って来る、これも初体験、5時45分(現地時間)に北京へ到着、乗客の80パーセントが降りる、北京から乗り込む乗客は少なくて、機内には空席が目立つ

 7時に北京を離陸、段々と外が暗くなってくる、後はウトウトしたり、本を読んだりして過ごすが10時間以上の飛行機の中で過ごすのは疲れる、10時30分(時差5時間)予定時間よりも2時間遅れて、イスラマバードに到着
     
 東京、北京間の機内食  北京、イスラマバード間の機内食  ホテルの部屋
 入国審査を終え、荷物が出てくる間、現地通貨に変える、1ルピー約1円、空港の外へ出ると、現地ガイドの迎えを受ける、11時に中型のバスに乗り、空港を後にする、イスラマバードの気温は16度、過ごしやすい気温、11時半にホテルに到着、セキュリティが厳しくて、ホテルの中に入るのに、空港の様な検査がある、

 部屋は広い、早速シャワーを浴びて12時半にはベットへ、何時もながら一日目は長〜い一日


                   
2日目(4月2日) イスラマバード〜スカイドゥ
 
朝、起きて直ぐに外を見る、良かった晴れている、今日はスカイドゥまで、飛行機で飛ぶ予定だが、この飛行機、飛ぶ確率はとても低い、今日は晴れているので、飛ぶかな〜


 7時にホテルのレストランで朝食、食事をしている内に、雲が出て来た・・・・・・・出発までの時間、ホテルの周辺を散策
     
 ホテル  ホテルの周辺  アザミの花
 ホテルの敷地の周りには、人が入れないように金網で囲い、入り口には車が飛び込まない様に、大きなコンクリートが置いてあったりと、テロに備えてある、ホテル周辺は、荒地が広がり、小さな花も咲いている、

 9時に国内線の空港へ、今日は飛ぶのだろうか〜空港へ行かないと解らないとの事、今日は何とか飛ぶ様子、搭乗券を貰い、10時20分に機内へ、席はツアー全員、右側の席、もし晴れていたら、ナガルバルバット峰が見える位置、

 予定時間よりも20分遅れて、離陸、段々と山に近づくにつれて、雲が多くなってきた、
     
 機内から見るイスラマバード  機内から インダス川?  雪山
 「ナガルバルバット周辺に架かる雲のため、一旦飛んでも引き返す可能性がある」との機内放送、祈るような気持ちで、外を見る、1時間ほど飛んだ所で、ナガルバルバットが見える・・・・・・・・・・・はず、しかし、雲が多くて見えなかった、
     
 機内から  
 しかし、飛行機は引き返す事も無く、飛び続ける、やがて山が近づいてくる、山と山との狭い谷間に入る、川の上空を飛び、11時50分、無事にスカイドゥの空港に着陸、拍手〜

 もし、飛行機が飛ばなかったら、カラコルムハイウェーを北上して、陸路で入ると30時間かかる、それが、1時間ほどで、入れるから・・・・・・ラッキー、ナガルバルバットが見えなかったのが残念だけど、良しとするか・・・・・・・

 スカイドゥの空港は谷間にあり、周りに山が取り巻いている、この空港の側には軍の駐屯地がある、飛行機を下りて、バスで移動、荷物を待つが、中々出てこない、その間、空港内をぶらぶらする、


 1時間ほど待って、荷物を受け取り、小さなバスに乗る、スカイドゥの町は山に囲まれた町、今はまだ雪が残っている、標高は2000メートル、スカイドゥの町の中心地を通り、ホテルへ
     
 山に囲まれたスカイドゥの町   ホテル
 ホテルにチックインした後、昼食を食べる為にホテルを出発、昼食のレストランは、この旅行社が経営している現地のレストランで、オープンしたばかり、コックは日本に研修に来た人、早速、イタリア風の食事を頂く、
     
 レストラン  レストランのテラスから  昼食
 野菜などをあっさりした味付けで美味しい、この場所は、宿泊出来るようになっているが、残念な事に部屋は3部屋しかない、テラスからはスカイドゥの山々が良く見える、天気も段々と良くなってきた、

 昼食後は、カチュラ湖畔に行く予定だったが、まだ、杏子の花が咲いていないとの事で、予定を変更して、スカイドゥの郊外にある、サトパラ村へ向かう、郊外に出ると、灰色の山、頂上近くには雪が残っている、

 発電所の所を通り、その近くでバスを降りて、歩き始める、なだらかな坂を上って行くと、高台にサトバラ村はある
     
 発電所  緩やかな坂を上る  サトバラ村
 石垣で囲まれた畑には麦が芽を出している、外国人が珍しいのだろうか・・・・・村人たちが集まってきた、村を歩き、一軒の民家の庭に入る、杏子の花は、まだ少ししか咲いていない、そこには女性たちが居る、

 宗教の関係で女性たちは写真に撮る事は出来ないが、子供たちの写真を撮って、画面を再生して見せると、喜んだり、照れたりする、
     
 サトバラ村の子供たち    杏子の花
 こんな小さな女の子でも、しっかりとベールをしているのには驚き、村から足場の悪い急な坂を下りていく、転びそうで…怖い、やがて、柵に囲まれた大きな岩のある場所に付く、岩には磨崖仏がある、
     
 磨崖仏  磨崖仏のある場所  子供たち
 イスラムの国に有っても、壊される事もなく、はっきりと残っている、不便な場所に有ったのが、幸いだったかも知れない、磨崖仏を見学した後、ようやく、平坦な道に下りる、歩いていると、学校帰りの生徒たちに逢う、カメラを向けると、顔を背けるか・・・・ベールで顔を隠す、

 興味があるのか・・・近づいて来るのに、此方が近づくと直ぐに逃げる、シャイな子供たち、再びバスに乗り、スカイドゥの中心に帰ってくる、途中で杏子の花が綺麗な場所を通る、杏子は畑に植えてあるが、周囲を塀に囲まれていて、勝手に入る事は出来ない、ガイドが聞きに行き、許しを得て、畑の中に入る、
 
 杏子の花と雪山
 この辺りの畑には杏子の木とアーモンドの木が植えてある、同じ時期同じような花が咲く、花の形がハート型がアーモンド、丸い形が杏子と教わるが、遠くからだと、区別が付かない、杏子も日本の様に摘花しないので、一面咲いている、

 写真を撮った後、スカイドゥのバザールを歩く、道の両脇にはびっしりと店が並んでいる、その側にも杏子の花
     
 杏子の花   スカイドゥの町
 お土産店では、貴石を売っている、安いが、品質は値段相当との事、これも見るだけ、野菜は日本と同じような物が並んでいるが、ホウレンソウなどは、山積みされている、パンやクッキーなどを売っている店に入る
     
 ホウレンソウ  お菓子  甘いお菓子
 ここで、クッキーを買う、いろいろなお菓子類があるが、ガイドが買ったお菓子を、少し貰って食べたが・・・激甘! 道ではパキスタン名物のデコレーショントラック、通称デコトラが派手な装飾で走っている、その横では牛が歩いている、
     
 デコトラ  ペット?の牛  スカイドゥの中心街
 しかし、歩いている人も、買い物をしている人も、皆男性、女性の姿が見えない、コインランドリーを覗いたら、中には男性が洗濯機の前で待っている、この町には女性は居ないのか・・・・・と思うほど、
     
 車売ります  香辛料  町の中心街
 車の上に文字が書いてある、これは車を売ります、仔細は電話で・・・・・との表示、香辛料を売っていたりと、バザールを見て歩くのは、その町の生活が見えて、楽しい、1時間ほど、歩いてバスに乗る、今日は良く歩いた〜

 ホテルの近くに来ると、広場では子供たちがクリケットをしている、パキスタンでは、クリケットが盛ん、ホテルに帰る、ホテルの部屋は広い、しかし、暖房もシャワーも無い
     
 ホテルから見る景色  広い部屋  夕食
 窓からは眼下にインダス川が流れ、夕日に染まる雪山が見える、景色は最高・・・・・・・だが寒い、夕食は昼食を食べたレストラン、7時半にバスに乗り出発、メニューは焼肉、肉は香辛料が強くて、少ししか食べれず、ナンなどを食べる、9時半にホテルに帰る、背中にカイロをいれてベットへ