13日目(4月14日)ランジュン〜国境〜ガウハティ

 今日は国境を越えてインドまで行く、走る距離は210キロ、5時に起きる、雨が降っている、朝食を済ませて6時15分にホテルを出発、薄暗く、霧が出ている、昨日、通った道を通る、途中にタシガン・ゾンが見えて来た、タシガンの町を通り、山の中腹の道に入る、途中でガソリンを入れる、1リットル43円、日本に比べると3分の1の値段だけど、ブータンの物価では、どうだろうか・・・・・・・
遠くにタシガン・ゾン 崖の上の家 沿道の家々
 ガソリンスタンドの近くに崖の上に家がある、今にも崖が崩れそう・・・・・・雲の下の谷間には一昨日通った道が遥かに下の方に見える、段々と南下するに従い、天気は良くなってくる、8時、カンルンの町の「サンドベルリ・ラカン」へ
サンドベルリ・ラカン
 この僧院は35年前に建った新しい僧院、本堂では朝の勤行の最中、この中に入るのは、何時も気が引けるが、凄く真面目に勤行をしていて、私達が入っても知らん顔、今までの僧院とは雰囲気が全然違う、ここは学校になっていて、6年前に開校、100人の僧侶が居る、お堂の中心にはバドマサンババの像がある、

 30分ほど見学して僧院を出る、この近くにはブータン唯一の大学「シュラプツェ大学」があり、多数の学生の姿が見える、この大学に通うのは超エリート達、卒業後は役人になる人が多いとの事、バスは高台に登っていく、途中の見晴らしの良い場所でバスをl停める、
シュラブツェ大学遠望 案山子 山の上のお堂
 直ぐ側の畑に面白い案山子を見る、ここの案山子は人間の形?をして弓矢を持っている、日本の案山子よりも怖そう・・・・道の両側にはジャガイモ畑が広がっている、道は段々と登り坂、こんな場所で住んでいる人が居るのか・・・・・・と思うような風景が続く、9時30分、織物で有名な「カリン村」に入る、
カリン村
 織物工房でバスを降りる、工房のある建物の二階に上がっていくと、若い娘さん達が機織をしている、見ているが・・・とても複雑な模様を織っている、キラを作る為の服地やキラの肩にかけるラチュなどに成るだろうか・・・
カリン村 織物工房 機をおる娘さん達
 一階が売店になっているので、寄ってみるが、やはり高い、殆どの物が2メートルほどの布地、安い小物等は無くて、手が出ない、ここでも見るだけ・・・・・この生地はテンプーなどへ運ばれて売られると言う、30分ほど見学してから、カリン村を後にする、再び、山の中へ、

 山を回りこむように走るので、対岸は目の前に見えていても、大きく迂回するので時間が掛かる、日本だと橋を架けるか、トンネルを作るだろう・・・・・・
沿道の風景 遥か遠くに流れる川、
 信州は山の中・・・・・・・・・・・と言うが、ブータンは全部が山の中、それも山は高く、谷は深い、遥かに下の方に川が見える、川に下りるだけでも、何日もかかりそう・・・・そんな景色が続く
延々と続く道 九十九折の道
 この狭い曲がりくねった道をトラックが沢山走っている、遅いトラックを追い越したり、対向車を避けたりと、道が狭いので路肩ギリギリに行くので、怖い・・・・・ドライバーの腕を信用するだけ、
インドへ続く道 沿道に咲く花
 今まで走ってきた道にはトンネルは無い、トンネルがあれば、雨季でも土砂崩れで通行止めになる事は無いと思うような場所が多いけど・・・・・・トンネルや橋を作る方が大変であろう・・・・・・・沿道には白い花が沢山咲いている、咲いている花がこの花だけ・・・と思うほど、

 段々と標高が下がって来るに従い、道の周りには野生のバナナの木が目に付くようになる、
国境へ続く道 サムドゥブ・ジョンカの仏塔
 2時25分、ブータンで最後のチックポイントを通り、サムドゥブ・ジョンカの町に入る、標高は150メートル、ムッとした暑さ、民族衣装のゴを来ている人も居るが、暑いので片肌を脱いでいたり、半そでの服を来ている人も居る、昼食のレストランへ、ブータンで最後の昼食、

 インドへの国境の町、ナンやカレーが出てくる、私達が食事をしている間にガイドやドライバーが荷物をインド側の車に積み替えている、昼食を食べた後、出国審査へ、団体で手続きが出来たので、待っている、3時40分、10日間、お世話に成った、ガイドとドライバーとのお別れ・・・・・・ありがとう御座いました、

 彼たちは来た道をテンプーまで帰っていく、インド側に待機していたバスに乗る、走る事10分、インドへの入国、一人一人面接した後、無事に入国、前に同じコースで来て、インドに入国出来なくて、パロまで来た道を引き返したツアーがあった事があり、添乗員は心配していたが、あっけないほど簡単にインドへ入国できて、ホッとする、

インドへ入ると、景色も人も町の様子もガラリと変わる、今までは山ばかりの景色は、一転して平野に変わる、バスの窓にはスモールが張ってあり、外の景色も見にくい、日の当たるのを、弱める為と、治安が悪いので・・・・・・・との事
リキシャ 汽車が行く〜 大平原に日が沈む
 人も車も多くなり、通り過ぎる小さな村々、人が多い場所には、必ず軍人が銃を持って立っている、そして、沢山の選挙のポスター、ここアッサム州は分離独立を目指す過激派の活動が活発な地域、

 先週の月曜日に今から行く「ガウハティ」の町のマーケットで選挙に反対する過激派の爆弾テロがあり、7名が亡くなったとの事で、緊張する、6時を過ぎると、周りは暗くなってくる、ブラフマプロラ川に架かる鉄橋を渡ると、ガウハティの町に入る、一週間前に爆弾テロが起きた、マーケットの道を走るが、爆弾テロがあったのにも関わらず、沢山の人で賑わっている、

 7時、ホテルに到着、このホテルは市内から少し離れた場所にある、流石に12時間の移動は疲れた、8時よりホテルのレストランで夕食、スープの後はバイキング、肉が出る、野菜とナン、デザートはアイスクリーム、
ガウハティのホテル インドでの夕食 スープ バイキング
夕食後は無事に日本に帰れる事を願ってベットへ