輪郭の描画
輪郭の描画、というよりも顔全体のバランスについてのお話です。
さて、コミックタッチの女の子を描く場合、かわいらしくするためにはどうすればいいか? まず思い浮かぶのは「頬をふっくらさせる」ということです。あるいは幼さを演出したいなら「目を大きくし、顔の下の方に寄せる」などの方法があります。これらは漫画の描き方などの本でよく言われていることですね。でも、それだけのアドバイスでうまく描けるくらいなら苦労はしません(^^;)
よくある失敗例として、まず全体のバランスが破綻してしまっているということがあります。それを確かめる一番手っ取り早い方法は「裏から見る」ことですが、ここでは私自身の過去の絵を使ってどこがどうおかしいのか具体的に見てみたいと思います。参考になるでしょうか?
| 鼻、口、頬のバランス |

上の四つの顔の絵は、はるか昔に描いたものです。まあ、いろんな意味でおかしな絵ですが(笑)ここではバランスに絞って話をします(ほんとは目、鼻、口などすべてのパーツが破綻している)。
@鼻の頭の位置があまりに上すぎます。もうすこし鼻を下の方に描くべきでした。鼻の位置が変なのは四つとも共通していますね。
A頬がこっちむき→に傾きすぎています。ふっくらした感じを出したいのに、顔の中心線が右に傾いて見えます。(これはどちらかというと、私の好みの問題です)。ついでに言うと、目が大きすぎて気持ち悪いです。
Bよっつの絵の中では一番ヘンです(何よりも髪がめちゃめちゃ)。まず中心線を引いてみるとわかるのですが、右半面がひどく窮屈です。ひとつには鼻が上すぎ+右に寄りすぎということがあげられます。そのくせ口は左側に寄りすぎで、鼻と口がバラバラです。まるっきり中心を無視しています。しかも頬が妙に細いので、ますます窮屈になっています。
Cも@Aと同じ。

上のGIFアニメはBの顔の鼻と口を移動し、頬をすこしふっくらさせたものです。移動した以外にほとんど手は加えていません。だいぶ印象が変わったと思います。
| 後頭部陥没 |
バランスのなかでもう一つ、昔よく失敗したのが、「後頭部陥没」です。下の絵を見るとわかりますが、顔全体が←こっちに歪んでいます。これは後頭部を意識せずに描いたために起きた失敗です。
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本来、頭は左の絵の赤線で示した部分にあるはずです。それを無視して髪を描いてしまったために、後頭部のない、歪んだ絵になってしまったのです。後頭部って、意外とでかいです。 |
私の場合、輪郭を描くときにちゃんと後頭部を描くようにしています。その後でかつらをかぶせるように髪を描き、余分な線を消します。
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| ちゃんと後頭部を描けば…… | 歪まないはず…… |
ところが、ちゃんと後頭部を描いたつもりなのに、やっぱり歪んでしまうことがあります。たとえば下のように。
| A | ![]() |
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| これじゃあまり意味がありません。私は意識しないとすぐに後頭部が無くなってしまいます。 | ||
| B | ![]() |
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| このくらいは欲しいです。ちょっと大きすぎ? ……ま、いいか(^^;) | ||
| まとめ |
輪郭についてはこのくらいでしょうか? 普通、右利きの人が←こっちむきのキャラを描くと、←こっちに歪みがちです。それを意識して矯正するようにすればいいと思います。
ただ、本当に難しいのは「正面」やこっちむき→の顔なので、そっちの練習もした方がいいと思います(私もまだうまく描けません。とくに正面が)。
また、くどいようですが、これは私なりの描き方です。大きくデフォルメさせるような画風の方もたくさんおられますし、そのような方の場合、このページで述べたことが当てはまるとは限りません。これは他のページについても言えることです。