目の描き方

目はキャラクターの中でも最も重要なバーツだと思います。以前『テレビチャンピオン』で、目だけを見てキャラクターを当てるという勝負がありました。目はそのキャラクター、あるいは作家の画風すべてを表していると言えます。それだけに私がよけいなこと言う必要はないと思うのですが、まあ、例によって私なりの描き方ということで。

いろんな目の形

色々なめ.jpg (7523 バイト)

とりあえず色々描いてみました。最近よく使うのは右上のもので、だいたい十代の女の子はこの形です。ちょっと前までは左下のものを使っていました。これはたぶん椎名高志さん(GS美神)の影響があったんだと思います。どれも違ったタイプの目ですが、上瞼→下瞼→瞳の順に描くのは同じです。

一般的に少年漫画ふうな目ならくっきりと、少女漫画ふうな目なら柔らかく描くんじゃないでしょうか。(ところで麻宮騎亜さんや永野護さんなどの、だいたい十代後半以上をターゲットにした漫画は何漫画と分類すればいいのかな。少年漫画とも違うし……青年漫画……これもちがうな。?)

基本的な目の描き方

ここでは、私の女の子の目の描き方をもう少し詳しく紹介します。

目の描き方01 のコピー.gif (1506 バイト) 目の描き方02 のコピー.gif (2900 バイト) 目の描き方03 のコピー.gif (3380 バイト)
1.これじゃ寂しい…… 2.まつげを意識してみました。 3.二重まぶたにしてみました。
目の描き方04 のコピー.gif (3666 バイト) 目の描き方05 のコピー.gif (6009 バイト) 目の描き方06 のコピー.gif (5819 バイト)
4.まつげを描きました。 5.瞳です。真ん中に瞳孔を黒く描きます。 6.最後にハイライトを入れます。目が生き生きします。
目の描き方07 のコピー.jpg (7744 バイト) 7.左の絵はおまけです。上で描いた目が左目になっています。女だか男だかようわかりませんね……

女の子らしく見せるにはやはり目(というより、瞳?)は大きめのほうがらしく見えると思います。

もうひとつ女の子らしく見せるポイントは、ハイライトでしょうか。あんまりきらきらしすぎると気味悪いけど。

瞳の描き方いろいろ

上記の描き方以外にもいろんな瞳があります。これはそれこそ千差万別。私自身、いまいち統一されていません。裸婦、もといラフのときなどは●にハイライトを入れただけのお手軽ものです。逆にペンを入れるときは、へたに凝りすぎてぐちゃぐちゃになることがあります。

いろんな目.jpg (6527 バイト) まず黒でべた塗りして、そのあとでハイライトを入れました。
いろんな目2.jpg (6592 バイト) 虹彩を描いています。めんどいのであまり使いません。
いろんな目3.jpg (6360 バイト) ハイライトがないと、無機質な目になります。これはこれで使えます。

とりあえず三つほど例をあげてみました。私のレパートリーはこれくらいです。あとはキャラクターの性格にあわせて、たれ目にしたりつり目にしたりします。

斜めから見た目の形

目の形は、基本的に左右対称です。でもそれは正面から見た時のこと。私の場合、斜め向きのキャラを描くときは少し違います。具体的には以下のようです。

(ただし、以下の絵はあくまで模式図です。実際にはもう少し微妙です。ギャラリーにある私の絵を参考にしてください。)

目の模式図.gif (3706 バイト) 左の絵は、右向きのキャラの目を模式的に表したものです。

見ての通り、左右対称ではなく、むしろ「右目も左目も同じ向き」です。(ちなみにコピーしただけです)

 

目の模式図2.gif (3738 バイト) まったく左右対称だとこうです。

これはこれでいいかもしれないけれど、なんかタレ目……。ちょっと落ち着きません。

 

なぜBよりAの方が見栄えがいいかと言うと(人によって違うとは思いますが……)、Aは「鼻のラインが意識されている」からです(たぶん)。

目の模式図3.gif (4570 バイト) どうでしょうか。赤線に示したように、なめらかな鼻のラインが感じられるとおもいます。

ようするに。右目の一部が鼻で隠れているのを意識しているわけです。

もう少し具体的な例を見てみましょう。

目から鼻へ.jpg (5509 バイト) 目から鼻へ02.jpg (6500 バイト)
上の絵は輪郭のところでも使った、昔の私の絵です。斜め向きの顔ですが、目はおおむね左右対称です。見ての通り、鼻の流れと目の流れがちぐはぐです。ていうか、目が大きすぎ。鼻も目に近すぎるので、うまく二つの流れがつながりません。
目から鼻へ03.jpg (5438 バイト) 目から鼻へ04.jpg (6475 バイト)
右目の形を修正し、鼻の位置をもうすこし中心に寄せました。どうでしょう、鼻の流れが見えてくるでしょうか。
輪郭のところでも描きましたが、ここでも鼻の位置が重要になってきます。
目から鼻へ05.jpg (5329 バイト) ちなみに左の絵は、さらに左目と口を修正したものです。だいぶ今の絵柄に近づいてきました。

上記の模式図Aと比べてみるとわかりやすいと思います。

(髪や輪郭の修正はここではしていません)

もっと斜めから見た目

次は、さらに斜めを向いた顔にしてみましょう。目はどんな形になるか?

模式図ななめ.gif (2295 バイト) 再び模式図です。

御覧のように右目は鼻に隠れ、遠近感がついて、縦長に見えます。

顔が斜めを向くにつれ、鼻のラインがいっそう意識されていきます。そして、奥の側の目は鼻に隠れてどんどん縦長になっていきます(横顔になれば当然、目は見えなくなります)。

もっと斜め1.jpg (7775 バイト) もっと斜め2.jpg (11076 バイト)

実際に絵を描いてみました。鼻にはほとんど主線が入っていませんが、そこに鼻があるように見えると思います。
もう一点、これだけ斜めを向けば、右目の目尻は見えなくなるはずですが、私の場合、なぜか目尻があります。これはもう、完全なデッサン無視ですね。

ちなみに上の絵は、「少し斜めを向いた顔」を描くときと輪郭の形が全く同じです。目の形や鼻・口の位置で、顔の傾きを表しています。


back.gif (5473 バイト)