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しかし、他の知識を総動員してその失った記憶を補おうとする。
損傷を受けた患者は、
例えば、写真を見て、アメリカの大統領と言うことは解るが、名前が正確に出てこない。関連した記憶情報を辿って、やっと思い出すことができる。
情報 → 海馬 → 脳の各部に送り込む。
海馬は、関所の役割をもっているわけで、海馬そのものが記憶をするわけではないのである。 記憶するときと、思い出すときの関門である。 |
◇ アンデルス・ビヨルクルント(スウェーデン・ルント大学神経生理学)・・ネズミの実験 |
歳を取ると記憶が悪くなる。その原因は海馬にあると考えている学者の一人である。
水中に見えない丘を作って、この中でネズミを泳がす。ネズミは、しばらく泳ぎながら水面には現れていない丘を捜し当てて、ここの場所を記憶する。
次第に、泳ぐと短時間ですぐに丘に向かって泳ぐようになる。
若いネズミほど速く場所を記憶することができる。年取ったネズミは、何回繰り返してもなかなか覚えられない。
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そこで、若いネズミの海馬を移植し、一週間後、確かめると記憶が良くなっていた。 |